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lululemonはすごいぞ! N129
小売店舗が閉まっているので仕事と趣味がてら各社のネット能力を評価する日々が続いている。その中でやっぱり、というべきなのかlululemonはすごかった。
日本は即日配達とか翌日配達が当たり前ではあるが、オーストラリアは2週間とかがアベレージの配達期間である(コロナ下でのアベレージでコロナ以前は1週間くらいだったと思う)。
中には詐欺的な?ECサイトもあってオーダーを受注してシッピングを通知するメールを受け取るとロンドンヒースローにあなたの商品はありますとなっていることもある。よくも悪くも英語圏は言葉も物もボーダレスなのだ。実際オーストラリアのアマゾンはほとんど海外発配送ばかり。だから1週間2週間は当たり前。良いところは米国の最先端のDTCブランドの商品も手に入れやすいのはありがたいところ。
そんな中で試しにオーダーツーデリバリーにどれくらいのリードタイムだったかを下記に紹介したいと思います。
Lululemon 2日後
Who Gives a Crap 4日後から6日後
ネット系おもちゃ屋D 6日後
ネット系おもちゃ屋O 8日後
某Dデパート 8日後
Organic Aブランド 10日間
某Mデパート 第一便2週間後、第二便3週間後
日本では通じない言い訳ですが、コロナで制約下にあるとか、土日は働けないという厳しい条件はありますが、やはりEコマースへの道のりは長く、むしろクリック&コレクトが流行る理由もよくわかります(クリック&コレクトであれば即日、最悪でも翌日には大丈夫である)。
その中でlululemonは際立って早く2日後に届きました。勝手な想像ですが、自前倉庫でクイックに出荷できる体制を取っている(オーダーのトラッキングを見る限り、多くの企業は倉庫のピッキングで苦戦しているように見受けられる)。また宅配業者と特別な契約をしてクイックにデリバリーできる体制を引いている。とラストワンマイルに命をかけていると勝手に想像しました。
アマゾンが米国で自前のデリバリー体制を取る理由もよくわかり、やはり海外は現場が弱い。日本の運輸会社がやっていることはお値段以上の高レベル対応。
最近のDTCブームはブランディングやネットでの簡単なスタートアップばかりが注目されがちだが裏方のロジスティクスまでやりきって本物と言えるとlululemonの底力を知ったのであった。