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[解説と設問を発表]デジタル・ポピュリズムが日本の政治を変える【英語で学ぶ大人の社会科】第90回 12/29(日)20時@オンライン
2016年の米大統領選のトランプ勝利、Brexitを可能にした「デジタル・ポピュリズム」が日本の政治の主役になった2024年。その功罪について英語で議論。
2024年12月29日(日)夜20時@オンラインで開催する今年最後のワークショップは、NHK Worldに掲載された記事「Social media key to getting former prefectural governor re-elected」を使い、ついに日本でもその影響が無視できなくなってきた「デジタル・ポピュリズム」について英語で議論します。このワークショップの解説と設問を発表します。
デジタル・ポピュリズムが日本の政治を変える【英語で学ぶ大人の社会科】第90回 12/29(日)20時@オンライン
2016年米大統領選でのトランプ氏の勝利と英国のEU離脱に関する国民投票での離脱派の勝利は事前の大方の予想を裏切るものであり、両国のみならず世界を大混乱に陥れました。この二つの出来事は、21世紀に入り、徐々に高まってきた反グローバリズムを背景に政治的力を強めてきた右派ポピュリストが、ついに政治の主流派に転じてきた転換点の政治イベントして、歴史に刻まれることとなりました。
デジタル・ポピュリズムの登場が、何よりも私たちを驚かせたのは、これまで政治における「公共圏」(注:リンクを参照)として機能してきた新聞やTVの役割が小さくなり、代わって、主に個人やその他の団体が発信する真偽不明の情報も含まれるソーシャル・メディアの情報により、有権者が投票先を決定したことでした。そして、この二つの政治イベントに共通していたのが、後に明らかになる、ロシアや中国などの敵対国からの関与も疑われる情報操作により、投票行動が大きく歪められたことです。
フェイスブックのデータ不正共有疑惑「8700万人に影響」
この二つの政治イベントを綿密に取材して執筆された著書が2018年に発表された「デジタル・ポピュリズム: 操作される世論と民主主義 」です。著書の紹介文は以下のように始まります。
デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 – 福田 直子
そして、まさにこの「予言」のとおり、今夏の東京都知事選で小池都知事の対立候補として認識されていた蓮舫氏(計128万3262票:18・81%)を大きく凌ぐ票を獲得した石丸伸二氏(計165万8363票:24・30%)がSNSの活用により、3選を果たした小池都知事(計291万8015票:得票率42・77%)の次点に着けたことから、俄然、日本の選挙におけるソーシャル・メディアの影響-デジタルポピュリズムが注目を浴びるようになったのです。
石丸伸二「論破芸」魅了される若者に伝えたいこと
その後の11月に行われた兵庫県知事選で、議会の不信任決議案を受けて失職した斎藤知事が当初の予想を裏切って、再選を果たすことになった結果を導いたのも、やはりSNSの力であったことが明らかになりました。多くの識者が、改めて、日本への「ポピュリズム到来」を認識することになったのです。
斎藤氏再選が示す「ポピュリズム到来」日本にも
そして、石丸現象よりも深刻であるのは、兵庫県知事選を取り巻く状況が対立候補に関するデマの拡散や斎藤知事に関するメディア報道に対するこれも真偽不明な情報による批判など、2016年の米英での選挙戦・国民投票に関する疑惑と酷似していることです。
あなたは、この新しい政治の問題について、どう思いますか。このテーマについて議論するワークショップの詳細は以下のとおりです。
日時: 2024年12月29日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~
教材として、以下の英語記事を利用します。
【教材】
Social media key to getting former prefectural governor re-elected
チケットの申し込みは以下のYahooチケットサイトから、または銀行振り込みでお願いします。
【チケット】
デジタル・ポピュリズムが日本の政治を変える【英語で学ぶ大人の社会科】第90回 12/29(日)20時@オンライン
【銀行振込での申し込み】
振込用紙は以下のサイトからダウンロードお願いいたします。
このワークショップの設問は参加申し込み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。
【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会
【解説】
「ポピュリズム」とは何か。現在、日本のメディアで報道されており、多くの人が持っているポピュリズムのイメージは、以下の日本経済新聞の用語の説明に近いのではないかと思います。
「大衆からの人気を得ることを第一とする政治思想や活動を指す。本来は大衆の利益の側に立つ思想だが、大衆を扇動するような急進的・非現実的な政策を訴えることが多い。特定の人種など少数者への差別をあおる排外主義と結びつきやすく、対立する勢力に攻撃的になることもある」
ポピュリズム
一方、専門家が指摘するのは、ポピュリズムの歴史的経緯(19世紀末のアメリカ合衆国でエリートの既得権益に挑戦した人民党がその最初といわれている)から見えるのは、それが全て一方的にネガティブなものだけではないということです。ポピュリズムは、民主主義を前進させる役割も果たしてきたのであるから、その功罪を見極める必要がある、という主張です。そのタイムリーな入門書として発表されたのが、水島治郎『ポピュリズムとは何か――民主主義の敵か、改革の希望か』です。
『ポピュリズムとは何か』/水島治郎インタビュー
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