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飲食店のwithコロナという生き方 その2~今こそ値上げだ!~

この一年の間に多くの人が、『あれ?これしなくても良いんじゃない?』ってことがあることに気付いたと思います。例えば【オフィスに出勤】【お店に呑みに行く】。この二つだけでもかなりのインパクトです。リモートワークで会社が回ることに気付いてオフィスを縮小した企業さんがすでにあったり、これからそうする所もあるでしょう。その方が家賃が安くて済みますし、交通費も削減出来ます。『家呑み』が普通になって、気付いたら居酒屋のライバルがコンビニになっていたりもします。

それってきっと、これからのスタンダードなんだと思うんです。出勤する人が減るってことは見込み客が減ります。常連だった人の中にも引き続きリモートでという人もきっといるでしょう。もしかしたら郊外に引っ越すなんて人もいるんじゃないでしょうか。

元々この国は人口が減っていっているので、飲食店の件数は減るしかないとは思っていましたが、突然やってきたウイルスという脅威によって強制的にその時期が早くなるかもしれません。そんな中、大切になってくるのは客単価ではないかと思います。見込み客が減ることが予想される中、値下げをして集客というのはかなり愚策だと思います。

値上げ

今まさにその時期じゃないですか?僕らのような個人経営の飲食店の店主がまず最初に守るべきは自分の生活であると思っています。お客さんに喜んで欲しいという気持ちは勿論あります。ありますが、それは僕にとっては『安さで喜んで貰える』ではないです。これはあくまで僕個人の価値観なので、価格を落としてお客さんに喜んで貰おうという考えを否定している訳じゃないですよ。

値上げした方が良いとは思いますが何も闇雲に上げれば良いという訳ではないのは当然のこと。なのでまず、価値って何だろう?と思い、しっかりと考えてみようと思いました。

フードだとわかりにくくなるのでドリンクで考えてみます。例えばハイボール。お店で割って作るにしても、サーバーから注ぐにしても原価は安いですよね(これは角とかを使った場合のことです)。なので多くのお店ではハイボールの値段は比較的安めに設定されています。

ここで思い出して欲しいんですが、井川遥さんが角ハイボールのCMをされていました(今も?)。目の前で井川さんがハイボールを作ってくれるのであれば5,000円出しても良いという人は、きっと世の中にいます。何なら50,000円でも良いかもしれない。ハイボールが1杯50,000円!めちゃくちゃ儲かります!最高ですね!

さて、我々のお店に井川遥さんはいませんので夢のような話ですが、これが価値というものだと思います。何となくご理解いただけたでしょうか?

そして次は飲食店の価値について考えてみようと思います。

→続く

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