飲食店のwithコロナという生き方 その6~応援されるお店作り~
今回でこのトピック、【飲食店のwithコロナという生き方】は終わりです。最期は『お客さん』との関係性について考えてみようと思います。
例えば、あなたがクラウドファンディングでプロジェクトを始めたとして、あなたのお店のお客さんの何人が参加してくれるでしょう?毎日のように来店される方だから参加してくれるだろうと思っていると、そんなことはなかったりします。
何が言いたいのかというと、これからの飲食店経営で対顧客ということを考えた時に、今まで以上に大切になってくるのが『応援される』ということです。お客さんというのは基本的に我儘なものです。上に書いたように毎日のように来店してくれる人なんかもそうですよね。
あなたはお店の何かを変えたいと思っているとして、そういうお客さんがそれに賛同してくれるかどうかはわかりません。変わって欲しくないと思っているかもしれない。そういう人は自分の居心地が良ければそれで良いのであって、あなたの生活が苦しかろうと、お店の売上がどうであろうと気にしません。
そして、飲食店で働いているとそういうお客さんの意見だったり態度が『全てのお客さんの意見』であるように錯覚してしまいます。「この人がこう思ってるんなら変えない方が良いかなぁ?」ってなってしまいがち。
ですがそれは間違いだと思います。これから先のことを考えた時、大事にしなければならないのは『お店のことを応援してくれるお客さん』です。そういうお客さんは、例えあなたがお店にいない日でも関係なく来店してくれます。「お前がいない日は来ないよ」って言うお客さんってやっぱり嬉しかったりしますが、それってお店自体にとっては良いことではないですよね。そんなお客さんばかりになるとあなたは休めなくなります。
まぁ実際ですね、そんな状況に陥ってしまってるお店って結構あります。良くある二店舗目が出せないお店です。こうなる原因の最大の要因はあなた自身です。しかも悪いことをしている訳ではないから気付きにくいんです。
あなた自身のスタッフへの接し方が間違っています。飲食店の店長や店主は、お客さんに対する以上にスタッフへの接し方を考えていないといけません。お店のスタッフは、お客さん以上に自分が働くお店のファンでなければならない。個人のSNSで自発的にお店の宣伝をするくらいには自分が働いているお店を好きじゃないといけません。あなたはそうなるように、スタッフに接し、育てていかないとダメなんです。
スタッフがお店のファンになると何が違うのか?まず接客が変わります。だって自分の働くお店を、お客さんにも良い店だって思って欲しくなるから。笑顔が大切なのは皆知っていますが、スタッフに「もっと笑って!」って言ってしまう店長は売り上げを作れません。お店のことが好きなら普通に笑顔になります。だって楽しいから!そういうお店は売り上げもあがります。お客さんもスタッフのことが好きになります。お店のことも好きになります。そしてそんなお店を応援したくなります。
飲食店の接客に関する書籍なんかは沢山ありますが、スタッフへの接し方なんて本はありません(あるかも)。ですが、応援してくれる、本当の意味でのお店のファンを作ろうと思うなら、最初にファンにさせるべきはスタッフです。
順番を間違えてはいけません。まずスタッフにお店やあなたを好きになってもらう。そうなったスタッフは自然と仕事を頑張る。そんなスタッフと接したお客さんはお店を好きになる。大まかに言うとこんな流れを作る。
今のように本当に苦しい時に助けてくれるのは、お店を応援してくれるお客さんです。今こんな時でも強くいられるお店は、そんなお客さんが沢山いるお店です。自分自身のスタッフへの接し方、ちょっと考えてみませんか?
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