はたらくとは「人の心を動かす」こと
人はお金がなければ生きていけない。
お金を稼ぐためには働く必要がある。
そんなことは誰に教わる必要もなく、自然と、本能的にわかってくるものです。
つまり、働くとは“生きること”と直結してくるものだと思う。
でも働くことって簡単なことじゃない。
生きていくためには、やりたくもない仕事をしなければいけないことだってある。
すきなことを仕事にしてお金を稼げて食べていける人なんて、本当に一握りだ。
みんながみんな好き放題働いて生きていけるのであればこの世界は回らないし。
そんなこんなで、“はたらく”ということについて改めて考えてみることにしました。
お金の本質とは感謝である
最近読んだ本ですごく印象的だった言葉があります。
Fさん著書の『20代で得た知見』で見たこんな言葉。
“人は自分が救われたと感じるものにお金を払う”
“お金の本質とは感謝である”
これをみた時、率直に「確かに!」と感じたんです。
思い返してみれば、わたしは生きていく上で全部そうだった。
例えばおしゃれなレストランで食事をした時。
その素敵な空間や雰囲気に心が踊る。
新鮮な食材を使ったおいしいご飯を食べた瞬間に心がホッとする。
わたしの心にそう感じさせてくれたのは、紛れもなくその空間を作ってくれた人とご飯を作ってくれた人であり、私はそこに感謝をしてお金を払う。
例えば好きな洋服屋さんに行った時。
店に並んだ好みの洋服を見て心が喜ぶ。
一生懸命にブランドの良さをアピールしてくれる店員さんに「教えてくれてありがとう」と思う。
気になった服を試着した時に、「お?私案外イケるかも?」と自分にちょっとだけ自信がつく。
全部心が躍ることばかり。
そこに感謝の気持ちが生まれて、お金を払って洋服を買う。
例え話はまだある。
好きなアーティストのライブに行った時。
そのときにしか感じることのできない生の音とステージング、尊い空間の魅力を心が感じる。
真っすぐに一生懸命に活動する彼らは、知らない世界や可能性をたくさん教えてくれる。
頑張ろうと思えるキッカケをくれる。
心が落ち込んでいるときに元気をくれて、救ってくれる。
だからお金を払ってチケットやグッズを買う。
私がお金を払いたいと思うのは、救われたと感じるとき、心が躍る瞬間に出会ったとき、感謝の気持ちを伝えたいときなのです。
『20代で得た知見』で見た、「人は自分が救われたと感じるものにお金を払う」「お金の本質とは感謝である」に通じるものがある。
私にとって働くとは、人の心を動かすこと
上記であげた例には、共通点があります。
それは、私の心を躍らせてくれる人は“働いている”のだということ。
働いて、私の心を動かしてくれる。
そしてそこに、感謝の気持ちとしてお金を払いたくなる。
しかし、そのお金を手に入れるためには、働く必要があります。
お金を受け取るためには、働いて、誰かの心を動かす必要がある。
つまり私にとって働くとは、人の心を動かすこと。
どんな形だっていい、とにかく人の心を動かし、何かを感じてもらい、少しでも救われたと思ってもらうこと。
決して払ってもらうものがお金ではなくてもいい。
感謝の言葉だけでもいい。広い目で見たら、それがお金となって返ってくることもあるだろう。
人の心を動かすためには、自分の心が動くものの発信を
でも、人の心を動かすことはそう簡単にできることではありません。
私たち人間は、魔法使いでも超能力者でもなんでもない。
じゃあ、人の心を動かすためには、どうしたらいいのか?
人の心を動かすためには、まず、自分の心が動くものを発信する必要があると思います。
自分の心が動かないものを発信したところで、それが人に届くわけがない。
イヤイヤやっていたって、人の心を動かすことができるはずない。
じゃあ、私にとって心が動くものってなんだろうって考えてみたのです。
それは、“言葉”でした。
私は何度も、誰かからの言葉に救われた経験があります。
誰かからもらった言葉を生きるための光として頼りにしたことがある。
反対に、誰かからの言葉に酷く心が傷ついたことだってある。
人の心を動かす素材なんて、この世の中に溢れかえっている。
その中でも、最も真っすぐに相手の心に届くものが、言葉だと私は思うのです。
だからこそ、わたしは、自分の心が動く素材である“言葉”で働き、人の心を動かしたい。
私にとって働くとは、そういうこと。