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求人票に「残業時間」を書くべき理由

「あまりマイナスな情報は出したくないな…」

私がお話をしていた社長さんからこのような言葉をいただきました。
私が残業時間について書きましょうと言った時です。

マイナスの情報でも必ず入れるのが鉄則だと
本noteで口酸っぱくお話をさせていただいております。

今回は、マイナスの情報の代名詞でもある
・残業時間を書くべき理由
・残業時間の正しい書き方
をお話します。

栁澤航希(Yanagisawa Koki)
■動画編集/SNS運用を通して、企業の「採用」「集客」をサポート
■新卒で人材業界に入社
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■少子高齢化が進む現代で、売上向上のための採用に限界を感じる
⇒「映像」を使った集客や採用活動の手助けを行う
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①残業時間を書くべき理由

Ⅰ.残業を希望しない人と希望する人

では最初に、残業時間を書くべき理由についてお話します。
まずはこちらのグラフをご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11201000-Roudoukijunkyoku-Soumuka/0000136357.pdf

日本における1カ月の残業時間の割合になります。
ほとんどが45時間以下ですが、60時間を超えるような職種も存在します。
大企業より中小企業の方が、残業時間が多いのも特徴です。

続いてはこちらをご覧ください。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000039106.html

全国のビジネスパーソン631人(20代~40代・男女)を対象に行った調査をお借りしてきました。

「やっぱり残業したい人なんていないよね」

そう思った方が多いかと思います。

一方で、注目いただきたい部分が
「4人に1人は残業をしたい」と答えている点です。
その理由がこちらにまとめてありました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000029010.html

大きく分けると
・お金を稼ぎたい
・仕事が終わらない

の2パターンになります。

このように、残業をしたい人が一定数存在する事実を把握しましょう。

続いてはこちら

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000029010.html

同じ調査の残業をしたくない理由になります。
・精神的な安定
・家庭を優先したい

の2パターンに分けられる形になります。

多数派として残業をしたくない方がいるのも現代の特徴です。


Ⅱ.残業時間を嘘偽りなく書いたほうが良い理由

では残業時間をしっかりと書いたほうが良い理由をお話します。

これまでのお話をしっかりお読みいただいた方は、
なんとなく分かっている方もいるのではないでしょうか?

結論から申し上げると、
・残業時間がメリットになる人もいる
・自分の思っていた残業時間と現場のギャップで離職に繋がる

この2点が理由になります。

【残業時間がメリットになる人もいる】

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000039106.html

こちらの円グラフを見て分かる通りですが、
4人に1人は残業をしたいと思っていることになります。

そして、残業をしたい理由は下記の通りでした。
・お金を稼ぎたい
・仕事が終わらない

このことから、
「残業をしたい人」にとっては、「残業時間がメリットになる」
ということになります。

【自分の思っていた残業時間と現場のギャップで離職に繋がる】

もちろん、残業をしたくない方も大勢います。

そういう方々が残業をしたくない理由は下記でした。
・精神的な安定
・家庭を優先したい

そこで、こちらの調査結果を見てみてください。

https://news.mynavi.jp/article/20170508-a080/

注目してほしいのが、
「残業時間の許容範囲が人によって違う」という点です。

あなたの会社が、平均残業時間:25時間/月だとします。

あなたからすると
「25時間は多い気がするから、みんな嫌がるだろうな…」
と考えるかもしれません。

しかし調査結果を見てみると、
6割強の方が「25時間なら許容できる」と考えています。

続いてはこちらのグラフになります。

https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/31043.html

退職理由の調査になりますが、
「残業・休日出勤が多かったため」退職している方がいます。

いつも言っていますが、
「求職者とのミスマッチ」が起きている状態になります。

そもそもですが、元々残業時間がどのくらいかを知っていれば
「自分の許容範囲を超えた残業時間の会社は応募しない」
という選択肢ができます。

求職者が応募するかどうかを判断する指標にするためにも、
残業時間は絶対に書かなければなりません。

【残業時間を書いた方が良い理由】
・残業時間をしたい人もいる
⇒残業時間がむしろメリットになる可能性がある
・残業をしたくない方ももちろんいる
⇒自分の許容範囲を超えているかどうかを考える指標にできる


②残業時間の正しい書き方

残業時間を求人票に書く際の、正しい方法をお話します。

ただ書くだけでもいいですが、こちらを意識することで
ターゲットに刺さりやすい求人へと進化させることができます。


Ⅰ.まずは基本:職種別の「月の平均残業時間」を記入

当たり前ですが、まずは残業時間をしっかり書きましょう。

月平均残業時間:~時間

という形で記入します。

ここで注意するべきポイントは下記のとおりです。
・会社全体の平均ではなく「募集職種の平均」の残業時間を書く
・現場に確認を取り、実情をしっかりと把握する


【会社全体の平均ではなく「募集職種の平均」の残業時間を書く】

よく会社全体の平均を書いてしまう方がいますが、
実態とずれてしまう可能性があるため、注意が必要です。

例えばこちらのグラフをご覧ください。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2301/18/news187.html

現場作業系の残業時間が30時間を超えているのに対して、
デザインを行う業務は27時間程だったりします。

このように、職種ごとに残業時間が実は違っています。
しっかりと職種ごとに残業時間を計算します。


【現場に確認を取り、実情をしっかりと把握する】

「現場責任者から、だいたい~時間と聞いている」
というような、また聞きはNGということです。

現場との認識のずれがあることで、
求人票と現場との残業時間の乖離が発生してしまいます。

従業員の勤怠をしっかりと精査し、確実な数字を出してください。


Ⅱ.残業時間に応じた「残業代」を記載

残業時間をしっかり記入いただけたら、もう1つ追加します。

残業代についてをしっかりと記載してください。
・残業代がプラスで付くのか
・みなし残業になるのか

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000029010.html

残業をしたい方の理由は「給与目的」であることが多いとお話しました。

そのため、残業代がプラスで付くかどうかで
「残業代を入れてどのくらいを稼げるのか?」
を計算することができるようになります。

この際、「残業代が1分毎に付く」ことを必ず書きましょう。

法律上当たり前のことでも、
求職者は詳しく知らないことが多いです。
相手に無駄な勘違いをさせないためにも、しっかりと書きましょう。

何回も言いますが、
求職者に判断材料をできるだけ与えることが大切です。

残業代が欲しい層、逆にあまりしたくない層
両方に向けて詳しく書いていきましょう。


本日のまとめ

残業をしたくない人がいれば、そうでない人もいる。
②何がメリットになるか分からないので、
デメリットに思うことでもしっかりと記入する。
③残業時間は「同職種」の平均時間で計算する。
「残業代が1分単位で出る」ことを記入する。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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また次のnoteでお会いできますのを、楽しみにしております。

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