選考途中での辞退を減らす方法は「履歴書」を撤廃すること
「ようやく応募が来た!」
と喜んでいるのも束の間、
「応募者と音信不通になってしまいました…」
このような経験をされた方も多いのではないでしょうか?
待ちに待った応募だったのに
面接まで繋がらないことがあると非常に悲しいですよね?
実は「履歴書」を撤廃することで、
選考途中での辞退を防げる可能性が高まります。
①なぜ履歴書によって、辞退に繋がりやすいのか
結論から申し上げますが、無くすべきなのは「履歴書」になります。
「いやいや…履歴書はさすがに無くせないでしょ…」
とのお声も多くいただきます。
まずはこちらのグラフを見てください。
こちらは2023年までの有効求人倍率です。
有効求人倍率が1より大きい場合
求人数の方が上回っている状態のわけですが、
現在は求人数の方が求職者より多い状況にあります。
つまり「求職者は複数の求人から吟味できる」状態であると言えます。
そしてもう1つ、人間には
「楽な選択肢があれば、そちらに流される」という感情があります。
このような経験が皆さんもあるのではないでしょうか?
何か行動をする際に、
①3つの工程がかかる
②4つの工程がかかる
⇒①を選ぶ人が多いということになります。
〇求人数が求職者を上回っている
〇人間は工程の少ない選択肢を無意識に選ぶ
この2つが合わさるとどうなるかというと…
「募集はたくさんあるし、直接面接してくれる会社の方がいいや」
となってしまうということです。
②履歴書に対して感じる心理
主に2つの理由に分けられます。
①心理的にめんどくさい
②実際の行動的にめんどくさい
①心理的にめんどくさい
履歴書を書くのが当たり前の時代の方もいるかと思うので、
「めんどくさくても書くもの」だと思っている方もいるかと思います。
あえて何回も言います。
現在は「求人数が多い状態」です。
人間心理は変えられないので「そういうもの」という考えは捨てましょう。
こちらは「履歴書のテンプレート」です。
特に時間のかかる内容としては、
・職務経歴が長すぎる
・自己PRを考えて書かないといけない
さらに、内容以外の部分でも
・写真を撮りにいかないといけない
・1つでも間違えたら書き直し
この1枚を書き上げるだけでも、これだけの心理的負荷が発生します。
②実際の行動的にめんどくさい
こちらをご覧ください。
都市部に近くない場所の郵便局の営業時間になります。
・平日 9:00~19:00
・土日祝:取扱無し
お仕事が忙しい方が、この時間内に郵便局に行けるでしょうか?
「別に郵便局行かなくても、切手はコンビニで買えるじゃん」
「1日くらい早く上がれば出せるでしょ」
このように考える方も多いと思います。
言っていることは合っていますが、この場合においては間違えています。
「別に郵便局行かなくても、切手はコンビニで買えるじゃん」
⇒わざわざコンビニ行って買うのが「なんとなく」めんどくさい。
「1日くらい早く上がれば出せるでしょ」
⇒仕事を早く終わらせる作業をするのが「なんとなく」めんどくさい。
この「なんとなく」を甘く見ている方が多すぎる印象です。
このめんどくささを感じ取った方は、このように考えます。
「履歴書出しても選考通るか分からないしな…」
「ここは後回しでいいや!」
「他の選考優先でいこう」
③履歴書は必要なのか?
根本的に履歴書は必要なのかという話をします。
皆さんにお聞きしたいのが、
「履歴書を使って何を知りたいのでしょうか?」
履歴書の項目は以下の通りです。
・写真
・個人情報
・職務経歴
・自己PR
・その他伝えたいこと
⇒この中で「面接前に絶対に知っておきたいこと」はどれですか?
「もちろん全部知っておきたいに決まってる!」
その通りだとは思います。
1カ月に10人以上応募が来るような、人気企業は問題ないと思います。
むしろ、足切りのためにめんどくさい工程は入れた方が良いです。
しかし1年間募集をして、ようやく2~3名の企業はどうでしょうか?
そんなことを言ってられないと思いませんか?
少し大雑把すぎるのかもしれません。
方法は企業ごとに異なってくるとは思いますが、
このような柔軟な対応が可能ということになります。
④履歴書を無くすための方法
それでは、履歴書を無くすためのフロー改善をお伝えします。
基本的には会社ごとにカスタマイズです。
ただし、大まかに分けると下記になります。
①電話面談
②とにかく面接に来てもらう
①電話面談
【対象企業】
・ある程度の応募者は見込める(月に1~2名ほど)
・面接前に足切りを行いたい(面接官が多忙な場合など)
【話すこと】
・まずは選考に関係ない、ラフな会話だと伝える。
・自社の仕事内容を端的に伝える。
・求職者の応募理由を聞く。
※面接をしたいと感じた場合
⇒その場で面接日程を決めてしまう。
※採用ターゲットとのギャップを感じた場合
⇒改めて履歴書を送るように伝える(めんどくさい心理を逆手にとる)
②とにかく面接に来てもらう
【対象企業】
・全然応募が来ない(年に1~2名来たらいい方)
・とにかく面接をしたい。
・実際に会って話したい。
【選考フロー】
・応募フォームに書かれた電話番号に電話。
・応募者の基本情報(名前、年齢など)を聞く。
・その場で面接日程を決める。
・当日の服装や持ち物について指示。
このようにフローを変えるだけで、
スピーディーな選考を行うことができます。
「求職者の心理・行動コストを下げる」ことを徹底して行いましょう。
本日のまとめ
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