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選考途中での辞退を減らす方法は「履歴書」を撤廃すること

「ようやく応募が来た!」
と喜んでいるのも束の間、

「応募者と音信不通になってしまいました…」
このような経験をされた方も多いのではないでしょうか?

待ちに待った応募だったのに
面接まで繋がらないことがあると非常に悲しいですよね?

実は「履歴書」を撤廃することで、
選考途中での辞退を防げる可能性が高まります。

栁澤航希(Yanagisawa Koki)
■動画編集/SNS運用を通して、企業の「採用」「集客」をサポート
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①なぜ履歴書によって、辞退に繋がりやすいのか

結論から申し上げますが、無くすべきなのは「履歴書」になります。

「いやいや…履歴書はさすがに無くせないでしょ…」
とのお声も多くいただきます。

まずはこちらのグラフを見てください。

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0301.html

こちらは2023年までの有効求人倍率です。

※有効求人倍率とは?
有効求人倍率は、企業がハローワークにエントリーする仕事の数(有効求人数)÷働きたい人の数(有効求職者数)で算出します。たとえば、有効求人数が50、有効求人者数が100の場合は、有効求人倍率は0.5倍。有効求人数が100、有効求人者数が80の場合は、有効求人倍率は1.25倍と表示されます。

https://jp.indeed.com/%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%BA%83%E5%91%8A/c/info/what-is-an-active-opening-to-application-ratio

有効求人倍率が1より大きい場合
求人数の方が上回っている状態のわけですが、
現在は求人数の方が求職者より多い状況にあります。

つまり「求職者は複数の求人から吟味できる」状態であると言えます。

そしてもう1つ、人間には
「楽な選択肢があれば、そちらに流される」という感情があります。

・似たような味なら、調理工程が少ないインスタントラーメンを選ぶ
・多少高くても、全てを丸投げできるようなサービスを選ぶ
・現金を使わず、決済が簡単なQRコードを選ぶ

このような経験が皆さんもあるのではないでしょうか?

何か行動をする際に、
①3つの工程がかかる
②4つの工程がかかる
①を選ぶ人が多いということになります。

人は本能的に楽な道を選ぶ

〇求人数が求職者を上回っている
〇人間は工程の少ない選択肢を無意識に選ぶ

この2つが合わさるとどうなるかというと…
「募集はたくさんあるし、直接面接してくれる会社の方がいいや」
となってしまうということです。

・現在は求人数の方が求職者より多い
・人間は工程の少ない選択肢を無意識に選ぶ
⇒履歴書選考のない募集に応募が集まってしまう。


②履歴書に対して感じる心理

主に2つの理由に分けられます。
①心理的にめんどくさい
②実際の行動的にめんどくさい

①心理的にめんどくさい


履歴書を書くのが当たり前の時代の方もいるかと思うので、
「めんどくさくても書くもの」だと思っている方もいるかと思います。

あえて何回も言います。
現在は「求人数が多い状態」です。
人間心理は変えられないので「そういうもの」という考えは捨てましょう。

https://doda.jp/guide/rireki/template/

こちらは「履歴書のテンプレート」です。

特に時間のかかる内容としては、
・職務経歴が長すぎる
・自己PRを考えて書かないといけない

さらに、内容以外の部分でも
・写真を撮りにいかないといけない
・1つでも間違えたら書き直し

この1枚を書き上げるだけでも、これだけの心理的負荷が発生します。

②実際の行動的にめんどくさい

こちらをご覧ください。

https://map.japanpost.jp/p/search/dtl/300182005000/

都市部に近くない場所の郵便局の営業時間になります。
・平日 9:00~19:00
・土日祝:取扱無し
お仕事が忙しい方が、この時間内に郵便局に行けるでしょうか?

「別に郵便局行かなくても、切手はコンビニで買えるじゃん」
「1日くらい早く上がれば出せるでしょ」

このように考える方も多いと思います。
言っていることは合っていますが、この場合においては間違えています。

「別に郵便局行かなくても、切手はコンビニで買えるじゃん」
⇒わざわざコンビニ行って買うのが「なんとなく」めんどくさい。

「1日くらい早く上がれば出せるでしょ」
⇒仕事を早く終わらせる作業をするのが「なんとなく」めんどくさい。

この「なんとなく」を甘く見ている方が多すぎる印象です。

このめんどくささを感じ取った方は、このように考えます。
「履歴書出しても選考通るか分からないしな…」
「ここは後回しでいいや!」
「他の選考優先でいこう」

・履歴書を提出することは「なんとなく」めんどくさい。
・内定が出るかも分からない会社に対して、
できるだけコストをかけたくない。


③履歴書は必要なのか?

根本的に履歴書は必要なのかという話をします。

皆さんにお聞きしたいのが、
「履歴書を使って何を知りたいのでしょうか?」

履歴書の項目は以下の通りです。
・写真
・個人情報
・職務経歴
・自己PR
・その他伝えたいこと
⇒この中で「面接前に絶対に知っておきたいこと」はどれですか?

「もちろん全部知っておきたいに決まってる!」

その通りだとは思います。
1カ月に10人以上応募が来るような、人気企業は問題ないと思います。
むしろ、足切りのためにめんどくさい工程は入れた方が良いです。

応募が来すぎて困るという悩みも一定数存在します。

しかし1年間募集をして、ようやく2~3名の企業はどうでしょうか?
そんなことを言ってられないと思いませんか?

・写真
⇒面接時に判断できればよい

・個人情報
⇒求人票に書いてある

・職務経歴
⇒希望があれば、面接時に書いてもらえばよい

・自己PR
⇒面接で聞けばよい

・その他伝えたいこと
⇒そもそも聞く必要なし(面接で求職者から聞かれるから)

少し大雑把すぎるのかもしれません。
方法は企業ごとに異なってくるとは思いますが、
このような柔軟な対応が可能ということになります。


④履歴書を無くすための方法

それでは、履歴書を無くすためのフロー改善をお伝えします。

基本的には会社ごとにカスタマイズです。
ただし、大まかに分けると下記になります。
①電話面談
②とにかく面接に来てもらう

①電話面談

【対象企業】
・ある程度の応募者は見込める(月に1~2名ほど)
・面接前に足切りを行いたい(面接官が多忙な場合など)

【話すこと】
・まずは選考に関係ない、ラフな会話だと伝える。
・自社の仕事内容を端的に伝える。
・求職者の応募理由を聞く。

※面接をしたいと感じた場合
⇒その場で面接日程を決めてしまう。

※採用ターゲットとのギャップを感じた場合
⇒改めて履歴書を送るように伝える(めんどくさい心理を逆手にとる)


②とにかく面接に来てもらう

【対象企業】
・全然応募が来ない(年に1~2名来たらいい方)
・とにかく面接をしたい。
・実際に会って話したい。

【選考フロー】
・応募フォームに書かれた電話番号に電話。
・応募者の基本情報(名前、年齢など)を聞く。
その場で面接日程を決める。
・当日の服装や持ち物について指示。

このようにフローを変えるだけで、
スピーディーな選考を行うことができます。

「求職者の心理・行動コストを下げる」ことを徹底して行いましょう。


本日のまとめ

①現在は「履歴書選考のない企業」に応募が集まってしまう。
②内定が出るか分からない企業に「コストをかけたくない」心理が働く。
③履歴書の内容の中で
自社が本当に知りたい情報は何なのかを考える。
④履歴書を無くした際の選考フローとしては、
「電話面談orとにかく面接に来てもらう」

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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