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新人漫画家 心を開く難しさと向き合う

この記事は私の反省と失敗が含まれています。
勉強になったので言語化しておきます。

現在配信中の作品や、連載が決まった作品とは無関係ですのでご安心ください。


私の作品作りは心の柔らかい所を開示していくことにあります。

担当さんとの打ち合わせでも私は自己開示していくことになります。

親友でもない家族でもない、
そんな人に初手から心を開くよう努める。
これが本当に難しい…

一般的には担当さんとは仕事相手であり
取引先にあたります。
そんな人にいきなり居酒屋トークを素面でする。
勇気が入りすぎる。

しかし、そうしなければ私の創作は始まらない…!

「そう思うならやればいい」
そう思われると思います。私も努めています。

但し、ここで私がとても辛い…!と感じるのが
私が打ち合わせで自分の話しかしてない時です。
なんだよコミュ症の話かよと。
本当にその通りかもしれません。

具体的に言うと心の柔らかい所というのは私にとっては他者には「隠しておきたい」んです。
主観的には「弱味」と感じている部分だったり
「自己嫌悪」だったり「羞恥」を晒しているので
他者からは「物語」でも自分にとってそれはまだ「物語」になっていないわけです。

主観的には「生々しい」ナマモノの状態なので臭みを感じるし醜くてグロテスクだと感じています。

それらを開示した上で思うのは
自分だけがこういった話をするのはかなりキツイ!
ってことです。

共感してくれってことか〜と思ったかもしれませんがある種そうだと言えます。
私が開示したグロテスクな醜くい部分に全く反応がなかったことに私は「キツイ」と感じると最近気づき、そこに呼応してくれとまでは言わずともまだまだ生々しくてパッケージングされていない感情を「物語」になっていない内に消費されていくことにしんどさを感じていました。

言語化が上手くできていない?
それとも他者からするとありきたりな感情か…
どこにでもある平凡さに呆れてしまった?
響くものも、共感できるものもなかった?

そうしたことで悩むという現象が発生しました。
私の中で自分のことを話すことが怖くなっていることに気付きました。

私の創作は心の柔らかい所を晒す作業です。
これでは仕事にならない。
勝手に開次しておいてよく言うよと言われればその通りです。
返す言葉もごさいません。

色々な考え方があると分かりつつ私は心の安心を取りました。

仕事のやり方として間違っていたと思います。
会社員時代はどんな人が上司でもお客様でもそれぞれに対応するものです。
私はその感覚のまま驕り「うまくやるもの」と勘違いしてしまいました。

自分の創作において何が大切なのか…私が表現したいもの、そうせざる得ないもの
自分と向き合い自身に問う。
自然とそこに至る辺り私にとって創作はやっぱり感情に対しての自己表現なのだと痛感します。

漫画家さんの担当さんとの相性の話はよく悩みとして上げられます。
きっとこれもその内の一つだと思います。

私のやり方は感傷的すぎると思います。

きっと担当さんには打ち合わせでは自分を曝け出さずに器用に作品内でだけ曝け出している作家さんもおられると思います。

私の場合は「感情」が主役の話を描いてしまうのでそこまでドラスティックに創作にアプローチできません。
その為にも打ち合わせ前に俯瞰して感情をパッケージングして担当さんと共有する…といったプロセスも今後は必要だろうと考えます。

私も自分の感情に他者を巻き込みたくないと考えているからこそ「言いたくない」し言いたくないことを言っている自覚もあるからこそ辛さも生々しく今感じているがごとく辛いものになります。

出来るだけ普段から言語化して取り出せるようにしていますが詰められるとまだまだ…しんどさが勝る。自分の弱さも同時に痛感します。

そしてこのガン「詰め」は私のようなタイプにとって自分が間違っているからこそ詰められているのではないかと錯覚を起こしやすいです。
これも自分の感情を扱っているからこそ
そう錯覚してしまうのです。
感情に正解はないことは大前提として
「詰め」て質問が投げられると何故か相手は明確な正解を既に持っているのではないかと勘違いしてしまうんですね…どうしてこんな形に認知が歪んで錯覚してしまうのか…

恐らく自分は間違えているんだ…と心の何処かで感じているからです。
しかも厄介なことに私の創作のテーマはいつもここにある。

だから「間違ってもいいよ」といつも創作で言いたい。
きっと誰よりも私が私にこの言葉が必要だから創作している…。
人と何かを作るって、創作って本当に難しいですね。

これらの反省、失敗で私は自分の創作で何が大切で、そして人から見た時何が面倒で、厄介か
理解できました。

きっとこれから役に立つ
そう思うように努めています。

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