e-Taxのセットアップ(利用者の視点から)(2/4)
※作成中
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▓ e-Taxとe-Tax関連アプリ利用のための準備について、【e-Taxソフト ダウンロード版】【e-Taxソフト WEB版】【e-Taxソフト SP版】を説明しています。
▓ e-Tax【超】まとめマガジン最初の記事です。
本記事では、e-Taxソフトとe-Taxの全体システムに沿う形で、国税庁各種アプリの推奨環境について、利用者側に視点を置いて、利用者の目線から説明を行い、その中でもセットアップに重点を置いてお話しします。
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e-Taxソフトとe-Tax関連システム(2)
前回の「e-Taxソフトとe-Tax関連システム」(1)では、e-Taxソフト3種類から、利用OSのそれぞれに異なっているダウンロード版、WEB版、SP版について事前準備を説明しました。
引き続いて、受付システム、さらに確定申告に関係する作成コーナー(国税庁確定申告書作成コーナー)と、それぞれを挙げて事前準備について順に説明します。
更に、e-Taxソフトとe-Tax全体システムを利用する上で、国税庁が提供する有用なアプリを取り上げて、利用に至るまでの事前準備を説明します。
e-Taxソフトとe-Tax全体システムの利用者が行う事前準備の説明について『e-Taxのセットアップ(利用者の視点から)(1/4)』、備考は『e-Taxのセットアップ(利用者の視点から)(4/4)』を、それぞれ参照してください。
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受付システム ◉
受付システムは、2024年5月のUI(ユーザーインターフェイス)刷新により、e-Taxソフト(WEB版)と共通のログイン画面やマイページを利用する変更が完了しています。
そもそも、e-Taxに対応する受付システムとは、e-Tax全体システムに関して、利用者に宛てて届く通知等のインターネット上で取り交わされるメッセージを閲覧するアプリの役割と、受信した通知等のメッセージを保管するメッセージボックスの設定を決めるコンフィグの役割を持っている、オンラインで利用可能なシステムを言います。(ドメイン名:uketsuke.e-tax.nta.go.jp)そのような受付システムは、受付業務を自動または無人で執り行うために大変重要です。その理由から、e-Taxソフト(WEB版)と同じ共通画面を利用する現在にも、ブラウザを含めるe-Taxソフトアプリから受付システムにアクセスを行っています。
従来の受付システムは、パソコンのブラウザからアクセスする仕様であり、WEB版のみの対応を行っています。スマホでアクセスするSP版は、現在はe-Taxソフト(WEB版)の内容に含まれていて、スマホ用のレイアウトを適用して閲覧するため、その機能の一部に依然アクセスすることは出来ていますが、以下には挙げていません。タブレットについても同様に、e-Taxソフト(WEB版)ログイン画面を経由して、タブレット用レイアウトにアクセスして利用します。
更に追記すると、e-Taxソフト(ダウンロード版)では、受付システムについて、WEB版とは異なるものの"メッセージボックス"、"電子署名"等の限定した機能にアクセス可能です。しかし、こちらも受付システムとWEB版のマイページが提供する機能の一部分に限られます。
[Windows]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
【○】 ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツール − 有、または手動で設定
手順1.「e-Taxソフト(WEB版) 事前準備セットアップ」プログラムをインストールします。(eTaxWEB_IEsetup.exe、e-Taxソフト(WEB版)の事前準備セットアップと同一のパッケージ))
※手順1と一緒に、JPKI利用者ソフトのインストールが行われることがあります。
手順2.「e-Tax AP」ブラウザ拡張機能をインストールまたは追加します。
予備.ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツールをインストールします。
→ e-Taxソフト(ダウンロード版)等の事前準備で情報端末に導入が済んでいる場合、新たなインストールは不要です。
[macOS]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
【✕】 ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツール − 無、手動で設定
手順1.「e-Taxソフト(WEB版) 事前準備セットアップ」パッケージをインストールします。(eTaxMac.dmg、e-Taxソフト(WEB版)の事前準備セットアップと同一のパッケージ)
※ 詳しくは「8.e-Taxに関連するファイル拡張子」マガジン記事の末尾に説明しています。
予備1.ルート証明書を配置します。
予備2.信頼済みサイトを導入済みのセキュリティソフトに設定します。
→e-Taxソフト(WEB版)他の事前準備で導入設定が済んでいる場合に新たな設定は不要です。
[Windows・Mac共通]
以下について補足参照のこと
【○】パソコン、スマホ、OS →パソコン、OSを利用します。
【○】ネットワーク →インターネット接続または政府共通 NW・LGWANを利用します。
【△】周辺機器 →特にICカードリーダライタ、プリンタを利用します。
【△】連携するアプリ →ブラウザ、電子証明書ツール、マイナポータルを利用します。
【△】電子証明書・電子署名 →利用者個人は、マイナンバーカードを始めとする電子証明書を利用して閲覧し、利用しない場合には、受付システムで受信する通知等のメッセージの一部分しか閲覧出来ません。利用者法人は、利用者識別番号と暗証番号だけで様々な機能を利用出来ますが、電子署名について後から電子証明書を登録し終わって利用出来るように成ります。
【○】利用者識別番号と、その対応する暗証番号
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作成コーナー(国税庁 確定申告書作成コーナー)
作成コーナーは、正式名称を『国税庁 確定申告書作成コーナー』と言いますが、容易に行き来できるもう一つの作成コーナーが『国税庁 決算書・収支内訳書作成コーナー』です。2つの作成コーナーは、税目や提出方法に応じて細分化されていて、青色・白色申告の決算書や収支内訳書を完成させることで、確定申告書を決定し提出出来るように成ります。
本記事を含める本マガジンは、パソコンのブラウザから閲覧する作成コーナーをWEB版と見て"作成コーナー(WEB版)"として説明を加えています。また、スマホ・タブレットでアクセスする作成コーナーについて、パソコンとは異なって"WEB版スマホ接続"、"WEB版タブレット接続"と呼ぶべき差異を持つために、それぞれをそのように定義して説明する場合があります。なお上に挙げる2種類は、本記事の通常には、SP版特有の画面を有していてその遷移を経ることから"作成コーナー(SP版)"と置いています。
作成コーナーの場合のみに、ID・パスワード方式か書面提出を利用する一部に措いて、事前準備が不要とされる場合がありますが、PDF変換や印刷表示を確認するためには、PDF変換ソフトだけではふじ事前準備セットアッププログラムをインストール。税務署で行われる作成コーナー利用のためのID・パスワード発行は、"事前準備セットアップ"に言う内容に含まれていません。マイナンバーカードを、利用者証明として、また電子署名のための電子証明書に読み取る操作が発生する場合には、マイナポータルアプリのインストールを行います。
作成コーナー (WEB版) ◉
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[Windows]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
【○】 ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツール − 有、または手動で設定
手順1.「マイナポータルAP_Chromium_Edge 事前準備セットアップ」プログラムをインストールします。(MPASetup_ChromiumEdge.exe)
手順2.「マイナポータル AP」ブラウザ拡張機能をインストールまたは追加します。
予備.ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツールをインストールします。
→ e-Taxソフト(ダウンロード版)等の事前準備で情報端末に導入が済んでいる場合、新たなインストールは不要です。
[macOS]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
【✕】 ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツール − 無、手動で設定
手順1.「マイナポータルAP_Safari 事前準備セットアップ」パッケージをインストールします。(MynaPortalAppSetup.dmg)
手順2.「マイナポータル AP」ブラウザ機能拡張を有効化します。
予備1.ルート証明書を配置します。
予備2.信頼済みサイトを導入済みのセキュリティソフトに設定します。
→e-Taxソフト(WEB版)他の事前準備で導入設定が済んでいる場合に新たな設定は不要です。
[Windows・Mac共通]
以下について補足参照のこと
【○】パソコン、スマホ、OS →パソコン、OSを利用します。
【○】ネットワーク →インターネット接続を利用します。
【△】周辺機器 →ICカードリーダライタ、プリンタ、スキャナを利用します。
【○】連携するアプリ →特にブラウザ、電子証明書ツール、PDF変換、表計算ソフトを利用します。
【△】電子証明書・電子署名 →カードタイプの電子証明書(マイナンバーカードまたは税理士用電子証明書)を利用します。
【△】利用者識別番号と、その対応する暗証番号
◆ ◆
作成コーナー (SP版)
WEB版とは異なり、SP版では、スマホまたはタブレットで作成コーナーにアクセスし、マイナポータルとの連携に応じてマイナポータルアプリをインストールします。WEB版スマホ接続、タブレット接続と呼ぶべき方法です。
[Android]
【✕】 事前準備セットアッププログラム - 無
【✕】 ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツール − 無、手動で設定
手順1.GooglePlayストアから、マイナポータルアプリ(マイナポータルAP)をインストールします。
手順2.GooglePlayストアから、JPKI利用者ソフトをインストールします。
予備1.ルート証明書を配置します。
予備2.・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツールをインストールします。
→ e-Taxソフト(ダウンロード版)等の事前準備で情報端末に導入が済んでいる場合、新たなインストールは不要です。
予備1.ルート証明書を配置します。
予備2.信頼済みサイトを導入済みのセキュリティソフトに設定します。
→e-Taxソフト(WEB版)他の事前準備で導入設定が済んでいる場合に新たな設定は不要です。
[iOS・iPadOS]
【✕】 事前準備セットアッププログラム - 無
【✕】 ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツール − 無、手動で設定
手順1.Apple AppStore(アップル アップストア)から、マイナポータルアプリ(マイナポータルAP)をインストールします。
手順2.Apple AppStoreから、JPKI利用者ソフトをインストールします。
予備1.ルート証明書を配置します。
予備2.信頼済みサイトを導入済みのセキュリティソフトに設定します。
→e-Taxソフト(WEB版)他の事前準備で導入設定が済んでいる場合に新たな設定は不要です。
[Android・iOS・iPadOS共通]
以下について補足参照のこと
【○】パソコン、スマホ、OS →スマホまたはタブレット、OSを利用します。
【○】ネットワーク →インターネット接続を利用します。
【○】周辺機器 →特に内蔵型のICカードリーダライタとカメラ、無線ネットワーク接続の外部プリンタを利用します。
【○】連携するアプリ →特にブラウザ、電子証明書利用者ソフト(電子証明書ツール)、PDF変換を利用します。スマホの場合は、マイナポータルをインストールします。
【△】電子証明書・電子署名 →マイナンバーカード(カードタイプの電子証明書)を利用します。
【△】利用者識別番号と、その対応する暗証番号
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その他のe-Tax全体システム関連アプリ ◉
"e-Tax"と名前がつく以外にも、e-Tax関連のアプリが複数存在しています。以下には関係するセットアップを挙げます。
・(e-Taxの)開始(変更等)届出書作成・提出コーナー ◉
e-Taxホームページ等からアクセスして、利用者識別番号に関する申請を行うためのウェブアプリです。事前準備セットアップのプログラムは、パソコンではe-Taxソフト(WEB版)と同じものを使用して行い、この変更点は2024年5月の刷新によることです。以前の事前準備セットアッププログラムは、受付システムと同一の扱いに成っていました。
スマホ・タブレットでアクセスするSP版では、事前準備セットアッププログラムでは無く、スマホにマイナポータルアプリをインストールすることが事前準備に当たります。マイナンバーカードを利用し無い場合には、マイナポータルアプリのインストールは不要です。
[Windows]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
【○】 ルート証明書・中間証明書インストーラ、信頼済みサイト登録ツール − 有、または手動で設定
手順1.「e-Taxソフト(WEB版) 事前準備セットアップ」プログラムをインストールします。(eTaxWEB_IEsetup.exe、e-Taxソフト(WEB版)の事前準備セットアップと同一のパッケージ))
※手順1と一緒に、JPKI利用者ソフトのインストールが行われることがあります。
手順2.「e-Tax AP」ブラウザ拡張機能をインストールまたは追加します。
予備.「e-Tax受付システム 事前準備セットアップ」プログラムをインストールします。(eTaxUketsuke_Winsetup.exe、受付システムの事前準備セットアップと同一のプログラム)
[macOS]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
1.「e-Tax受付システム 事前準備セットアップ」パッケージをインストールします。(eTaxMac.dmg、e-Taxソフト(WEB版)の事前準備セットアップと同一のプログラム)
[Android]
【✕】 事前準備セットアッププログラム - 無
1.GooglePlayストアから、マイナポータルアプリ(マイナポータルAP)をインストールします。
2.GooglePlayストアから、JPKI利用者ソフトをインストールします。
[iOS・iPadOS]
【×】 事前準備セットアッププログラム - 無
1.Apple AppStore(アップル アップストア)から、マイナポータルアプリ(マイナポータルAP)をインストールします。
2.Apple AppStoreから、JPKI利用者ソフトをインストールします。
以下について補足参照のこと
[Windows・Mac共通]
【○】パソコン、スマホ、OS →パソコン、OSを利用します。
【○】ネットワーク →インターネット接続または政府共通 NW・LGWANを利用します。
【○】周辺機器 →特にICカードリーダライタ、プリンタ、スキャナを利用します。
【○】連携するアプリ →特に電子証明書ツール、PDF変換、表計算ソフトを利用します。
【○】電子証明書・電子署名 →ファイルタイプまたはカードタイプ・USBタイプの内蔵型電子証明書を利用します。
・多国籍企業情報の報告コーナー ◉
あ
[Windows]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
手順1.「多国籍企業の報告コーナー 事前準備セットアップ」プログラムをインストールします。(eTaxCbC_IEsetup.exe)
※1に続いて一緒に「e-Taxソフト(WEB版) 事前準備セットアップ」のインストールが行われることがあります。
手順2.「e-Tax AP」ブラウザ拡張機能をインストールまたは追加します。
[macOS]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
手順1.「多国籍企業の報告コーナー 事前準備セットアップ」パッケージをインストールします。(eTaxCbC_Mac.dmg)
以下について補足参照のこと
【○】パソコン、スマホ、OS →パソコン、OSを利用します。
【○】ネットワーク →インターネット接続または政府共通 NW・LGWANを利用します。
【○】周辺機器 →特にICカードリーダライタを利用します。
【○】連携するアプリ →特に電子証明書ツール、PDF変換、表計算ソフトを利用します。
【○】電子証明書・電子署名 →ファイルタイプまたはカードタイプ・USBタイプの内蔵型電子証明書を利用します。
【○】利用者識別番号と、その対応する暗証番号
・NISAコーナー(ニーサコーナー) ◉
あ
[Windows]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
手順1.「NISAコーナー 事前準備セットアップ」プログラムをインストールします。(eTaxNISA_IEsetup.exe)
※1に続いて一緒に「e-Taxソフト(WEB版) 事前準備セットアップ」のインストールが行われることがあります。
手順2.「e-Tax AP」ブラウザ拡張機能をインストールまたは追加します。
[macOS]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
手順1.「NISAコーナー 事前準備セットアップ」パッケージをインストールします。(eTaxNISA_Mac.dmg)
以下について補足参照のこと
【○】パソコン、スマホ、OS →パソコン、OSを利用します。
【○】ネットワーク →インターネット接続または政府共通 NW・LGWANを利用します。
【○】周辺機器 →特にICカードリーダライタを利用します。
【○】連携するアプリ →特に電子証明書ツール、PDF変換、表計算ソフトを利用します。
【○】電子証明書・電子署名 →ファイルタイプまたはカードタイプ・USBタイプの内蔵型電子証明書を利用します。
【○】利用者識別番号と、その対応する暗証番号
FATCAコーナー(ファトカコーナー) ◉
e-Taxソフト(WEB版)と同様のシステム上の特色を有していて、e-Taxソフト(WEB版)と同じ設定を施す点により利用可能です。
[Windows]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
手順1.「FATCAコーナー 事前準備セットアップ」プログラムをインストールします。(eTaxFATCA_IEsetup.exe)
※1に続いて一緒に「e-Taxソフト(WEB版) 事前準備セットアップ」のインストールが行われることがあります。
手順2.「e-Tax AP」ブラウザ拡張機能をインストールまたは追加します。
[macOS]
【○】 事前準備セットアッププログラム - 有
手順1.「FATCAコーナー 事前準備セットアップ」パッケージをインストールします。(eTaxFATCA_Mac.dmg)
[Windows・Mac共通]
以下について補足参照のこと
【○】パソコン、スマホ、OS →パソコン、OSを利用します。
【○】ネットワーク →インターネット接続または政府共通 NW・LGWANを利用します。
【○】周辺機器 →特にICカードリーダライタを利用します。
【○】連携するアプリ →特に電子証明書ツール、PDF変換、表計算ソフトを利用します。
【○】電子証明書・電子署名 →ファイルタイプまたはカードタイプ・USBタイプの内蔵型電子証明書を利用します。
【○】利用者識別番号と、その対応する暗証番号
◆ ◆
▓ e-Taxソフトに関係するアプリの説明を記事に載せています。
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→ e-Taxインストールとセットアップに行き詰まった方はこちらへ。
有償記事で社内SE流EXEファイルの抑圧方法を書いています。
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補足(キーワード別に)
補足としてe-Tax利用のための注意確認事項を掲載しています。
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