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e-Taxのセットアップ(利用者の視点から)(4/4)

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e-Tax【超】まとめ 10(1/4)


補足(キーワード別に)

e-Tax(イータックス)とその関連アプリを利用するための環境を構築する"セットアップ"に必要となる情報端末と、その情報端末を取り巻くITの要素について、利用環境や最小要件を確認します。

作成コーナー等では、特に"推奨環境"の言葉が好んで用いられていて、必ずしも利用機器や接続環境について限定することはありません。そのキーワード周辺にあり、一般的な用語として扱われる"システム要件"、"必要スペック"とは異なる概念で運用しています。

以下では、e-Taxソフトとその関連アプリを利用するための要素について、補足として注意するべき点と予備知識を挙げることにします。

【パソコン・スマホ・OS】

パソコン(デスクトップ・ラップトップ・タブレットを含む)、スマホ、そしてオペレーティングシステム(以下、OSと略称を用いる)の3点は、アプリが動作するために必要な"プラットフォーム"という用語と密接に関連しています。一般にIT用語でプラットフォームとはOSのことを指しますが、それを搭載するパソコン・スマホの情報端末も、プラットフォームと強い関係を持つものです。

e-Taxソフトとその他のe-Taxシステムに関連するアプリでは、アプリそれぞれに推奨要件が設定されていて、複数のアプリ間で比較する時にはもちろん共通してい無い場合や異なる場合もあります。そのため、e-Taxホームページあるいは作成コーナーに掲載するそれぞれのアプリの説明を都度確認します。ただし、ブラウザで確認するWEB版のアプリそれぞれでは、複数アプリの推奨要件に共通点が見られていて、読み替えが可能なこともあります。

e-Taxソフト(ダウンロード版)は、マニュアルに推奨環境の掲載があります。その他のアプリは、e-Taxホームページのサイトマップまたは作成コーナーのウェブサイトから、アプリの名称をたどって確認を取ると簡便です。

●パソコン(パーソナル・コンピュータ、英:personal computer)
e-Taxソフト(ダウンロード版)のみ、マニュアルに動作環境を満たすパソコンのスペック条件を掲載しています。マニュアルは、e-Taxホームページその他にPDF版を掲載しています。(参照:https://www.e-tax.nta.go.jp/manual/index.htm#anc03)

タブレットPCについては、以前のSP版である、現在ではWEB版タブレット接続とでも言うべき、タブレット用のレイアウト体裁を使用する場合があるため、それぞれ後に説明します。

その他について、e-Taxソフト(WEB版)、作成コーナー(WEB版)、その他にもWEBで使用するアプリ、言い換えればブラウザで閲覧するe-Tax関連アプリでは、毎年のソフトウェア更改により、対応バージョンリリースを越えて推奨要件がほぼ共通していると言ってよいものです。なおアプリそれぞれの推奨環境の要件は、e-Taxホームページに掲載されています。(参照:https://www.e-tax.nta.go.jp)

●スマホ(スマートフォン、英:smartphone)
以前は、e-Taxソフトについて、Android OS対応のみのスマホアプリがありましたが、こちらは令和3年に廃止されています。

e-Taxソフトと作成コーナーを利用するために、スマホでは、スペックや機種の指定はありません。OSについて、第一には、AndroidまたはiOSの"推奨"指定があるのみです。注意したい点として、スマホのOSは、パソコンのOSとは完全に併行していますので、設定やデータについても共有することは出来ずに別個のものを利用することを挙げます。

ただし、e-Taxソフトと同様に、作成コーナーでも言えることですが、2024年5月の刷新より以前にSP版であったWEB版スマホ接続では、スマホにマイナポータルのアプリをインストールして利用することをある程度まで想定していて、マイナポータルアプリの対応機種をしてe-Taxソフトと作成コーナーの"動作環境"とする場合が見られます。

なお、近年では、ICカードリーダライタを内蔵するスマホが増加していることを挙げます。その点について、e-Taxソフトと作成コーナーでは、マイナンバーカードの読み取りに対応するスマホを想定しています。

マイナポータルと内蔵ICカードリーダライタの組み合わせは、結果的な"動作環境"として一体化しているものです。

カメラ機能も同様に、スマホの内蔵カメラが想定されます。スマホ機種が対応していても、増設するデバイスによる操作、つまり外付けカメラによる撮影は正常に完了しない可能性があります。このことはICカードリーダライタ等他のデバイスについても同様です。作成コーナー等のQRコード読み取りにはマイナポータルのアプリから起動するカメラを使用しますので、マイナポータルアプリの対応機種一覧に掲載するものであれば、e-Taxソフトと作成コーナーの"動作環境"に含まれています。


●タブレット(英:tablet computer)
"タブレットPC"と言えばiPad(アイパッド)が有名です。e-Taxでは、スマホと同様にOSは推奨要件として明示されています。iPadOS、Android OSが利用可能です。なおWindows OSを搭載するタブレットは、パソコンに含まれます。

タブレットについて、詳細な推奨(対応)OSバージョンは、毎年のソフトウェア更改ごとに異なります。e-Taxソフトと作成コーナーを利用するためにマイナポータルをインストールすることはありません。

●OS(オペレーティング・システム、英:operating system)
e-Taxソフトと作成コーナーについて、パソコンでは、Windows・macOSの2種類、スマホでは、Android・iOSの2種類が挙げられます。e-Taxソフトと作成コーナー両方とも、パソコン・スマホのハードウェアを細かく指定することはありませんが、OSについての指定は、毎年のソフトウェア更改によるバージョンごとに明確です。

その他ほとんどのe-Tax関連アプリでは、Windows・macOSの2種類が、推奨環境に多くの共通点を持っており利用可能です。

タブレットでは、Android・iPadOSの2種類が利用環境に挙げられていて、Windows OSを搭載するものはパソコンに分類されています。スマホで利用するSP版(またはスマホで接続するWEB版)よりも、マイナポータルアプリのインストールやカメラによるQRコード読み取り等の制限から、タブレットで接続するそれではさらに機能が制限されています。

e-Taxホームページ、マニュアルその他の記述に従うには、それぞれ動作環境を日本語版OSに限定しています。これには、外国語OSに適用する日本語版言語パックは当てはまりません。

さらに、OSについて、アプリのインストールおよび起動、ダウンロードデータの保存、ネットワーク設定等の改変を加える場合には、適切な実行者つまりユーザーアカウントに関する設定が必要となります。パソコンでは、同様の設定をして管理者権限と呼ぶことが多く、スマホ・タブレットでは、Android OSについて許可や権限、iOS・iPadOSについてアクセス権と呼んでいます。

【ネットワーク】

●インターネット
e-Taxとe-Taxに関連するアプリを取得し利用するには、パソコン・スマホ共に、インターネット接続が必要とされています。(e-Taxソフト(ダウンロード版)のマニュアルを参照のこと)

パソコンでは、マニュアル等により同様に、光回線、ADSL回線やスマホ等のテザリングについて制限することは無く、インターネット接続と置いています。それに加えて、プロトコルの指定が必要に成るのは、会社や団体であることがほとんどです。

プロキシサーバーやその他セキュリティソフトにより国税庁を始めとする政府関係のサーバーに安全に接続利用出来る環境を構築します。また、地方公共団体や行政関連組織に限って、インターネット接続または政府共通 NW・LGWANが利用できる環境が必要と記載しています。(地方公共団体向けご利用に当たって必要となる事項のマニュアル参照のこと)接続環境のセキュリティを保護しながら、接続設定を実施することが肝要です。

ネットワーク回線では、パソコンについて先に挙げるような環境が可能であり、スマホ・タブレットについてWi-Fiでも、モバイル通信でも可能とされていますが、接続元が解りにくいVPNを利用することはいずれの場合も好ましくないとされます。

ネットワーク回線の設定は、e-Taxホームページ内で以下のQ&AにおけるURLに記載しています。

リンク先タイトル:エラー解決(トラブルシューティング)更新日:令和5年7月3日
「セキュリティ対策として、ファイアウォール等の設定で、接続できるURLやIPアドレスを制限しています。e-Taxを利用するに当たり接続許可を行う必要があるIPアドレス等を教えてください。」

https://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/yokuaru09/50.htm

e-Taxソフトと作成コーナーのWEB版について、利用者認証の目的で利用する場合、パソコン・スマホのペアリングと、タブレット・スマホのペアリングには、それぞれ双方のインターネット環境を利用します。

外部接続機器では、ICカードリーダライタのセットアップその他設定にインターネット接続その他のプロトコルと設定を必要として追加する場合があります。

また、本項目に挙げるようなインターネット接続を実施するために、ネットワークの信頼性が小さい場合には、該当の情報端末にルート証明書・ルート中間証明書を配置して接続することが必要と成ります。

リンク先タイトル:e-Taxソフト(WEB版)についてよくある質問_更新日:令和6年5月20日
「・ERR_INITIAL_001:「通信中にエラーが発生したため、帳票表示処理を中断しました。再度処理を行ってください。」
・ERR_INITIAL_005:「帳票表示処理中にエラーが発生したため処理を中断しました。ご利用の環境確認後、再度処理を行ってください。」 のエラーが表示されました。どうすればいいですか。」

https://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/e-taxweb/37.htm

●Bluetooth(ブルートゥース)
スマホをICカードリーダライタとして利用する時に、Bluetooth接続を利用します。特に、パソコンとスマホ間、またタブレットとスマホ間でマイナポータルアプリを介して実行するペアリングには、インターネット接続を使用し、Bluetooth接続を使用しません。

その他には、無線プリンタや複合機を利用して印刷する場合に、情報端末とプリンタ機器の間でBluetooth接続を実施する可能性があります。

●NFC(エヌエフシー、近距離無線通信、英:Near-Field_Comminucation)
通信方式の一種であり、同じ通信方式の中でも細分化されているものです。スマホ内蔵型ICカードリーダライタで、マイナンバーカードの読み取り・書き込みを実施する時に利用します。そのためには、ハードウエア、OS、導入ソフトウェアにて、マイナンバーカードの読み取り・書き込みに対応可能な機種が必須と成ります。グローバル版、海外製、外国製品等の日本向け仕様モデル以外では、利用することは出来無い可能性が残っています。

その他の無線または有線接続によるICカードリーダライタでも、同様に対象と成るICカードの読み取り・書き込み環境を必要とします。電子証明書を内蔵するICカードの読み取り・書き込みをサポートするOS・ソフトウェアとNFC方式と組み合わせることによって利用出来ます。ICカード内蔵型電子証明書の提供元で専用ICカードリーダライタを販売する場合もあります。


●サーバー

【周辺機器】

●ICカードリーダライタ
e-Taxソフトとe-Tax関連システムで、セキュリティ認証を行い、電子署名を付与するには、電子証明書を必要とする場面が増えつつあります。そのような場合に、情報端末と連携してカードタイプの電子証明書を読み取り、その電子証明書に認証に関する情報を書き込むのが、ICカードリーダライタです。

マイナンバーカード等のICカードを読み取る場合には、パソコンまたはスマホ・タブレットの情報端末にICカードリーダライタをセットアップします。スマホの場合には、内蔵型のものが多く用いられます。

カードタイプの電子証明書を利用する等の理由で外付けICカードリーダライタが必要な場合は、ICカードリーダライタに添付するドライバーソフトウェアに加えて、以下の電子証明書利用者ソフト(クライアントソフトウェア)に挙げる電子証明書の一部に対応して、それぞれ電子証明書ツールソフトウェア導入を必要とします。

電子証明書に対応しては、専用ICカードリーダライタを提供する電子証明書の発行者(認証局)もありますので、それぞれの電子証明書に対応する発行者の情報を確認して利用しましょう。

JPKI利用者ソフトは、Windows、Mac、Android、iOSのOSに対応します。その他の電子証明書では、政府認証基盤(GPKI)と地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)の電子証明書である官職証明書、職責証明書についても、そのツールソフトウェアアプリ、LGWAN用ICカードドライバと、いずれもWindows OSのみ対応しています。

ICカードリーダライタとパソコンの接続には、USB接続のうち、長方形のコネクタ端子を持つAタイプを最もよく利用します。Bluetooth接続により、パソコン・タブレットでスマホをICカードリーダライタとして利用出来る場合があります。スマホで内蔵型のICカードリーダライタを用いる場合に、マイナンバーカード以外の電子証明書に対応する機種は、2024年5月時点で存在しません。

スマホ内蔵のICカードリーダライタでは、スマホのOSに対応するツールのアプリをインストールします。このことから、マイナポータルとe-Taxアプリの関係も同様ですが、電子証明書利用者ソフト(クライアントソフトウェア)アプリの対応OSと機種をして、電子証明書の"動作環境"とする場合があり得ます。

また、スマホ内蔵のICカードリーダライタでマイナンバーカードを読み取るには、Android・iOSの適切なOSの元にNFC機能を有効化する必要があります。2024年5月現在、スマホでは、言い換えればe-Taxソフト(WEB版)と作成コーナーのスマホ接続では、マイナンバーカードの電子証明書とJPKI利用者ソフトのツールアプリの組み合わせを利用しますが、マイナポータルアプリをインストールするのみでパソコン・タブレットとQRコード読み取りによるペアリングの実行環境が備わって、なおかつICカードリーダライタとして動作する機種も存在しています。


●プリンタ
e-Taxソフトとその関連アプリの全体では、帳票表示には、PDF形式の開発元であるアドビ社のソフトウェアアプリAdobe Acrobat Reader(アドビアクロバットリーダー)を推奨環境として利用することから、パソコン・スマホ・タブレットとも同アプリに対応するOSの利用が好適です。なおmacOS、iOS、iPadOSでは、添付ブラウザであるSafariにより同じ機能を利用可能です。

QRコード付証明書等作成システムでは、プリンタ環境がアプリの説明に記載しています。(参照URL:https://www.e-tax.nta.go.jp/cps/cps1.htm)

パソコンの場合も同じことですが、スマホ・タブレットでは、特に無線ネットワーク接続のプリンタを利用する場合が予想されます。そのため、無線プリンタと対応する情報端末の機種であること、そのようなプリンタに付属するドライバーソフトウェアやツールアプリを情報端末に導入し、アプリを介して印刷する方法が重要と成り得ます。

作成コーナーでは特に便利な印刷方法では、PDF等の汎用性のある文書ファイルに変換することにより、一般的なプリンタ、複合機ばかりで無く、コンビニ等で設置するプリントステーションからも可能な点です。この方法は、プリンタ設定の出来無いパソコン、タブレット、スマホでも利用出来ます。USBメモリ、SDメモリ等のプリントステーションが対応する記憶媒体を介して印刷することが出来ます。

●カメラ
カメラ機能では、スマホの内蔵カメラが想定されます。e-Taxソフトと作成コーナーを通してパソコンやタブレットの内蔵カメラを使うことは想定されません。

外付けデバイスとして接続するカメラによる撮影は正常に完了しない可能性があります。どのアプリから撮影するかは重要な点で、作成コーナー、マイナポータル、QRコードリーダーと、それぞれ用途に応じて使い分けるようにしましょう。

作成コーナー等のQRコード読み取りにはマイナポータルのアプリから起動するカメラを使用しますので、マイナポータルアプリの対応機種であれば、e-Taxソフトと作成コーナーの"動作環境"に含まれています。

●スキャナ

●外部記憶装置(ネットワークドライブ、SDカード等)

【アプリ】

●ブラウザ
Windowsでは、Microsoft EdgeまたはGoogle Chrome 、MacではApple Safariが推奨されます。AndroidではGoogle Chrome、iOSとiPadOSではApple Safariが推奨されます。Microsoft Edgeは、現行のChromium(クロミウム)ベースの記述があるバージョンを指します。

Windowsで利用するブラウザは、e-Taxシステムと連動する目的で32bit版を利用する文言がe-Taxホームページとマニュアルを含めた複数箇所に挙げられています。その他には、日税連では、電子証明書の対応問題などから、マイクロソフト社のブラウザ、それもWindows OSで動作するバージョンに限定しているほどです。

加えて、OSと同様に、ブラウザは日本語版を利用すること、ブラウザの言語についても、優先する第一言語を日本語に指定することの両方が必要になります。e-Taxとその関連アプリは、Google Chrome、Microsoft Edgeの両ブラウザでは、日本語の言語設定のみ動作します。

作成コーナーでは、マイナンバーカード認証を利用し無い場合に限られますが、WindowsのみMozilla Firefoxが利用可能です。

Cookie(クッキー)は、ウェブサイトにアクセスする利用者のブラウザ等接続設定を記録します。e-Taxソフト(WEB版)その他WEB版のe-Tax関連システムでは、Cookieの有効化が必要です。


●電子証明書利用者ソフト(クライアントソフトウェア)
利用者の情報端末にインストールする電子証明書ツールを含みます。例を挙げれば、マイナンバーカードに対応するJPKI利用者ソフトです。

マイナンバーカードの利用者証明書情報その他証明書の有効性を確認し、登録するツールの働きをするアプリです。e-Taxソフトと作成コーナーを中心とする関連アプリについて、個人の電子証明書(利用者証明用電子証明書、署名用電子証明書その他)を搭載するICカードを利用する時に必要と成ります。

その他には、税理士用電子証明書に対応する税理士用電子証明書管理ツールや、商業登記電子証明書 に対する商業登記電子認証ソフト等が挙げられます。

・マイナンバーカード→ JPKI利用者ソフト(公的個人認証サービス利用者クライアントソフト)
・税理士用電子証明書→ 税理士用電子証明書管理ツール
・商業登記電子証明書→ 商業登記電子認証ソフト
・政府認証基盤(GPKI)の電子証明書(官職証明書)→ 政府認証基盤利用者クライアントソフト(政府共用認証局(官職認証局)が発行するもの)
・地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)の電子証明書(職責証明書)→ 証明書登録ツール(LGWAN用ICカードドライバに付随し、地方公共団体組織認証基盤の組織認証局が発行するもの)

マイナンバーカードに対応するJPKI利用者ソフトこそ、OSとICカードリーダライタとを介して、電子証明書ツールアプリについてもmacOS対応を掲げていますが、他の電子証明書には、Windows OS専用のものも含まれます。

また、そのためには、電子証明書の無い環境下でのe-Tax・作成コーナー利用の手段をいくつか挙げて置きます。利用者識別番号とそれに対応する暗証番号によるログイン、利用者ファイルの活用、電子署名不要な申請・納税他申告等データの作成・提出・支払が可能であり、そして、作成コーナーでのID・パスワード方式と書面提出方式の援用が望まれます。加えて、法人代表・承認済み代理人または個人事業主のマイナンバーカードによる電子署名登録と付与は、Windows・Mac両OSにより可能です。税理士等税務代理を行う者の電子証明書による電子署名は、税理士用電子証明書とそのツールソフトウェアが対応するWindows OSでのみ行われます。

●実行環境(ランタイム)
以下は、e-Taxシステムが情報端末に於いて動作するために、e-Tax関連アプリの種類に応じて、OSの稼働環境に沿って必要と成ります。アプリの開発環境に於いて、利用者側のOSのみでは不可能な挙動を実現するために導入が必要なアプリまたはアプリ群です。
・Java Runtime Environment (JRE)
・Microsoft Visual C++ Runtime

●帳票作成(PDF変換ソフト、PDFコンバータ)
e-Taxソフト(ダウンロード版)や、作成コーナー(WEB版)の一部では、PDF形式のファイルを利用しないで帳票を表示するものもありますが、e-Taxソフトとe-Tax関連アプリの全般では、PDF形式の開発元であるアドビ社のソフトウェアアプリAdobe Acrobat Reader(アドビアクロバットリーダー)を閲覧・印刷用途で使用します。

Adobe Acrobat Readerは、Windows、Mac、AndroidのOSに対応しています。macOS、iOS・iPadOSには、PDF変換・表示機能が付いていますため、インストール不要です。

以上に加えて、e-Taxソフト・作成コーナーでは、ブラウザを利用する兼ね合いから、情報端末にダウンロード・インストールと各種設定変更そしてJavaScriptその他の権限が無い場合には、帳票出力・変換・表示機能が正常に動作し無い可能性があります。
リンク先タイトル:エラー解決(トラブルシューティング)更新日:令和6年5月20日
「帳票表示ボタンを押しても帳票が表示されません。どうすればいいですか。」

https://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/yokuaru09/53.htm

●セキュリティソフト
セキュリティ環境は、アプリが動作する情報端末ごとに異なっています。e-Taxソフトと作成コーナーその他e-Tax関連アプリについて、セキュリティソフトの指定や推奨は見られません。

macOSでは、信頼済みサイト設定時に、セキュリティソフトに付属する設定を利用する可能性があります。

●マイナポータル
デジタル庁の提供するマイナポータルを介して、確定申告に必要な情報を取り込む機会が増えています。マイナポータルの対応する電子証明書は、2024年5月時点でマイナンバーカードのみです。

マイナポータルにも、ブラウザでアクセスするWEB版、スマホで利用するアプリ版と存在しています。パソコンでは"事前準備セットアップ"として提供されるパソコン用設定アプリをインストールする後にWEB版に連携して利用します。スマホでは、アプリ版をインストールして連携します。

●表計算ソフト
e-Taxソフトとその関連システムでは、Microsoft Office Excelを利用することが多く、標準フォームや計算フォーム等Excelブックファイル形式で掲載しています。作成コーナーに付随する医療費計算フォームでは、Microsoft Office ExcelとLibre Officeのうち複数のバージョンに対応しています。


【電子証明書・電子署名】

●(利用者の)電子署名可能な電子証明書
e-Taxソフトで利用出来る電子証明書は、その他の政府や国の機関が準備するシステムで利用可能な電子証明書とも異なっているため、注意が必要です。p21形式のファイルタイプ、ICカード内蔵型のカードタイプ、USBメモリに内蔵するUSBタイプも存在しています。マイナンバーカード、税理士用電子証明書、その他e-Taxにより利用可能な電子証明書を用意します。(参照URL:https://www.e-tax.nta.go.jp/systemriyo/systemriyo2.htm#Link2)

e-Taxソフト(WEB版)では、利用者が電子署名とその電子署名を付与する電子証明書を利用するに伴い、電子証明書1点を登録することが出来ます。同じ登録電子証明書は、e-Tax関連システムのWEB版アプリつまりウェブアプリとも置き換えられますが、こちらでは共通して使うことに成りますので、同じ再登録をすることも可能です。

また、作成コーナーのWEB版で電子署名に利用出来る電子証明書は、マイナンバーカードと税理士用電子証明書に限られています。SP版言い換えればWEB版のスマホ接続では、更に限定されていてマイナンバーカードのみです。

同じ作成コーナーでは、税務署で発行するID・パスワードが、利用者証明と電子署名の証明書について替わりをしています。

●ルート証明書
一般的な利用者のルート証明書では、政府共用認証局(官職認証局)と、セコムパスポートfor WebSR3.0をインストールまたは手動で設定して、OSに配置します。(参照URL:https://www.e-tax.nta.go.jp/download/e-taxSoftDownLoad.htm)

また、行政関連機関のパソコンには、インターネット接続では無い可能性があり、政府共通 NW・LGWANネットワークへの対応等から、一般の利用者と比較して種類の多いルート証明書・ルート中間証明書を導入します。(参照URL:https://www.e-tax.nta.go.jp/fusho/topics_rootca_lgwan.htm)

SP版つまりスマホ・タブレットでアクセス利用するためのルート証明書では、e-Taxホームページ情報の他には、セコムトラストシステムズの公式ウェブサイトに公開するderファイルが有用です。(参照URL:https://www.e-tax.nta.go.jp/sp/ssl.html#tabs_1)macOSの場合は、e-Taxソフト(WEB版)の事前準備セットアッププログラムの内容物に詳しく手順を含めて掲載していますが、ルート証明書にもバージョンが存在しています。公式ウェブサイトの情報はなお有効です。

e-Taxのルート証明書について考える

e-Tax利用に必要となる電子署名の中では、何らかの組織その他により、組織その他自らが管理運営する対象である公式ホームページやウェブアプリの存在するウェブサイト等について、自己署名を行い配布するものを、ルート証明書と呼んでいます。ルート証明書は、電子証明書の一種類です。

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