「脱ステロイド後の療養生活 ⑫」

■ 2024年2月下旬
私の嫌いな寒い寒い冬がやっと終わる。春が待ち遠しい。そう思いながら生活していたが、自分の身体は相変わらずの状態でこのまま放っておいても治りそうな感じはなかった。あっちもこっちもガサガサでジュクジュクでボロボロ。唯一の楽しみはたまに車で出掛けることだけ。しかし、たまに出掛けても、熟睡できてないので車を運転していると、何度も睡魔に襲われてガードレールにぶつかりそうになることが多かった。

ネットで近くに良い皮膚科がないか調べていると、古臭いホームページが引っかかった。見てみると、隣りの市の駅前にある皮膚科だった。そこはステロイドやプロトピックを一切使わずに治療していると謳ってあったので受診することにした。
(この皮膚科を受診した経緯は過去の記事を読んでください)

■ 2024年3月~6月
受診してから、4ヶ月間くらいは2週間おきに受診した。とにかくタンパク質をたくさん摂るように言われて、食事には気を付けるようになった。自炊を心がけ、肉、魚、大豆、練りもの、タマゴをたくさん食べた。
適度な運動をすることも言われたので、部屋の中を歩いたり、郡上踊りを踊ったりした。元気を出すために歌も歌った。恥ずかし気もなく、なぜか大きな声で歌っていた。自分を励ますかのように。
3ヶ月近くまったく風呂に入っていなかったので、週に一度はシャワーを浴びるように言われた。細菌感染にならないためのようだった。しかし、シャワーは10秒だけ、身体にかけてさっと流すだけ。
きちんと睡眠を取るように言われた。眠剤の力を借りてよく眠らないといけないと。食事、運動、睡眠、この3つが一番大切だと言われた。
処方された飲み薬は皮膚の再生を促すビタミン剤、痒み止め、睡眠薬。汁が止まらないところにだけ塗る、松ヤニでできた塗り薬ももらったが、これは頻繁に使用するものではないと言われた。

治療と言うよりも生活指導に近く、2週間おきに皮膚の状態と経過を診せに通院した。3ヶ月くらい経つと、ジュクジュクだった皮膚が早くかさぶたになるようになった。そして痒みはあるものの、皮膚の再生が少しずつ早くなって行った。
(あれ?いつの間にか綺麗になってる・・この前までボロボロだったのに)
あれほど酷かった落屑も、量が少しずつ減ってきた。大きかった落屑がだんだん粉に近くなってきた。黄色かったような落屑が白い粉のようになった。思っていたよりも早く回復した為、途中、2週間おきの受診を3週間おきに変えてもらった。痒み止めの飲み薬と睡眠薬も飲まなくても大丈夫になったので、服用するのをやめることにした。

暖かくなって、病状も良くなってきてから、頻尿も寝汗もなくなった。あれは時期が一番寒かったのと、皮膚が著しく酷かったからなのだろうか??

■ 2024年7月~9月
自分で言うのもアレだが、素晴らしい回復力!食事の影響力もすごいことを実感した。薬の力を借りながらではあるが、これが自然治癒力というやつか!?
暑い時期なので汗をかくとまだ痒みは結構ある。しかし、酷かった時を思い出すと、よくこれだけ回復したものだと思った。8割ほど回復した感じ。主治医の先生も驚いていた。
「先生は命の恩人です。本当にありがとうございます。」
「うちに来て、まだ7ヶ月くらいでしょ?治るのかなり早いほうだよ!本当によく頑張ったねぇ!良かったね!」
そう言って、私の母親のように喜んでくれた。受診も3週間おきだったのを一ヶ月おきにしてもらった。今はビタミン剤だけを服用している。
あとは太ももと足の甲だけ。痒みも少しあるだけ。母は入院にならないか冷や冷やしていたと言っていたが、今は安堵している。治りが早いこともビックリしていた。今は世話をやいてくれた母に感謝している。
治った皮膚は分厚く丈夫になっていた。少々掻きむしってもキズにならず、弾力のある丈夫な皮膚に蘇っていた。人間の身体はスゴイものだ。

■ 現在
昨年暮れからお風呂に入れなかったのは私にとって辛いことだった。お風呂とか温泉が好きと言うわけではないが、真冬に風呂に入れないのは低体温にならないか心配だった。脱ステをする前は、真冬は寒いので2回風呂に入ったりしていた。そして、免疫を上げる為に熱い風呂(43℃以上)に入る訓練をしていた。それができなくなったので、今年こそはお風呂に入りたい!

最近、湯船に浸かって少しずつ熱い風呂に慣れるようにしている。シャワーだけで湯船に浸かっていなかったから、最初は恐怖感があった。また猛烈な痒みに襲われるんじゃないかと思ったが、試しに湯船に浸かってみたら大丈夫だった。

細川博司先生や吉野敏明先生が言われるように、基礎体温を上げることは免疫力を上げることに繋がる。特に43℃以上の風呂に首までどっぷり浸かる。30分浸かる訓練をする。43℃以上の風呂に浸かると体内のがん細胞が死滅する。それを毎日やっていると基礎体温も0.5~1℃上がる。すると風邪や病気をしなくなる。甘い物、小麦、植物油、乳製品、この四毒を抜いて、悪食さえしなければ更に免疫が上がるはず。

皮膚の状態はあとは日にち薬で良くなると思う。今は仕事を探しています。一年も療養していたので、お金もなくなったし、頑張って働かないといけない。脱ステ中の人、これからやろうと思っている人、山場を乗り越えるのはメンタル的にも結構大変ですが、絶対に良くなると信じて頑張ってください。日々、治ろう治ろうと頑張ってくれている自分の身体に「治ってくれてありがとうね」と言ってあげてください。
「自分の身体はどんどん良くなっています」
「自分の皮膚はどんどん綺麗になっています」
寝言でも何でもいいので、寝ながら毎日毎日そう言ってみてください。そうしたら、気が付いたら良くなってた!ってなりますから。

私がお世話になった命の恩人『たらお皮膚科』。
東海地方にお住まいで、近くに子どものアトピーや脱ステの良いお医者さんがいない方は訪ねてみてください。きっと力になってくれると思います。
http://www.mirai.ne.jp/~seisinc5/

結構、突っ走る感じで一気に書いたので、うまく書けたかどうか・・。
最後まで読んでいただきありがとうございました。