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災害対応を徹底比較!民主党政権の東日本大震災VS自公のコロナ禍

どんなに政治に興味のない方でも、「悪夢の民主党政権」というフレーズは一度は聞いたことがあると思います。

このフレーズは、安倍前首相が国会答弁や選挙運動などあらゆる機会で事あるごとに繰り返し使用し、すっかり刷り込まれてしまった感があります。

(ちなみに安倍前首相は2020年3月、「国会答弁で悪夢のような民主党と言って私が答えたことはない。」と平然と嘘を言い放ちました。福島みずほ代表が速記録を示して反論しています。これによれば、2019年2月12日、18日、20日、26日のわずか4日の間に『悪夢』と7回発言しています。数百回以上ある安倍前首相による「虚偽答弁」の一つです。

私も当時の民主党・菅直人政権の対応が完璧だったと主張するつもりはありません。しかし、現在進行形の、自公政権によるコロナ対応との「相対評価」をした場合に、「悪夢」とまで言われなければいけないのかどうか。それをこの記事では検証しておきたいと思います。

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※現地を視察し土に跪(ひざまず)く菅直人首相(当時)


☆当時の民主党・菅直人政権の評価は?

※以下、本項の肩書はすべて2011年当時のものです。

当時、連日連夜テレビに出て記者会見を繰り返す枝野幸男官房長官に対して、Twitterで「枝野寝ろ」のハッシュタグが生まれるなど、応援する声も一部にはありました。

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※連日連夜、記者からの質問が出なくなるまで答え続ける枝野幸男官房長官。当時、記者会見とはそういうものでしたが、現在の日本ではほとんど見られなくなりました。コロナのせいだけではありません。


しかし概して、当時の民主党政権はマスコミその他によって徹底的に叩かれました。思いつくものだけを挙げてみても、

✅震災翌日の早朝、菅直人首相がヘリで原発の視察に向かいましたが、これに対して「最高責任者が官邸を離れた」と非難が殺到。

✅自衛隊を10万人投入したことに対して「国防を知らない菅直人首相のパフォーマンス」と非難。

✅東京電力に乗り込み政府との統合対策本部を設置したことに対して「官邸の過剰な介入」と批判。

✅避難所を訪問した菅直人首相が避難者から「もう帰るんですか」と怒声を浴びる場面が繰り返し報じられ、非難と嘲笑の的となった。(後で動画を示します)

✅「政治主導にこだわる民主党政権は、官僚機構をうまく使えなかった」と解説されたことも。

✅挙句の果てには、原発を冷却するための海水注入を「菅直人首相が止めた」という、わずか数日で誤報と判明するデマまで流れた。(まさか今でも信じている人いないでしょうね、ネトウヨさん大丈夫?)

※ちなみにこのデマを率先して流していた一人が安倍晋三という名の狼少年です。

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※判決内容が気になる方は2015年12月3日付リテラの記事が参考になります。


これらによって民主党内からも「菅直人おろし」の動きが始まり、 2010年6月8日に就任した菅直人首相は、震災から約半年後の2011年9月2日に辞任に追い込まれました。

避難所生活を余儀なくされた方は言うに及ばず、計画停電やスーパーの品薄など遠方にも生活に甚大な影響が出ていたことに加えて、見えない放射線という恐怖もあり、人々の不安と怒りが一気に政治に向かった面はあったと思います。とにかく国民は、「未熟な民主党政権だから対応がまずかったのだ」と思い込んでしまいました。

…その後まさか、未熟でないはずの自公政権によるもっと酷い政治に虐げられることになるなんて私たちの多くは想像もしていませんでした。

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※上空から被災状況を視察する菅直人首相(2011年3月12日)


☆自公政権によるネグレクト

そこまで民主党政権をこきおろし、「危機管理に強い」ことを売りになさるからには、自民党は官僚機構を巧みに使ってさぞや迅速な危機対応を的確にやってくれるんでしょうね、と思うと思います。

しかし、結果は惨憺たるものです。これも思いつくだけ箇条書きにしてみましょう。

✅2018年の西日本豪雨で大雨特別警報が出され、約11万人に避難指示が出された日の夜、自民党の国会議員約40人が大宴会、いわゆる「赤坂自民亭」事件。西村やすとしは呑気にこんなツイート。現在のコロナ対策の中心人物はコイツが務めています。

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✅大きな選挙のたびに、安倍首相とともに官邸を離れて選挙応援に奔走する菅義偉官房長官(肩書はいずれも当時)。「最高責任者が官邸を離れた」って批判してたヤツ誰だよ💢

✅「コロナは中国問題であり、水際対策でしのげる」と事態を過小評価。春節には「一層多くの中国の皆様の訪日を歓迎します」と安倍晋三自らメッセージ。ダイヤモンド・プリンセス号の対応にも大失敗。

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✅それ故、感染の有無を調べる検査態勢も、マスクや防護服などの医療体制もあっという間に逼迫。

✅その不十分な検査や医療体制を拡充するのではなく、「不十分な検査や医療体制に合わせて患者のほうを減らそうとする」憲政史上にも感染症対策の失敗例として教科書にも残すべき愚策に出る。例えば正確性が低いなどのデマで以って「PCR検査不要論」を喧伝し、帰国者・接触者相談センターにアクセスする際には「37.5度の熱が4日間」という「相談・受診の目安」を設定するなどした。

✅厚生労働省が後にこの「相談・受診の目安」を見直した際、加藤勝信厚労相(当時)が「亡くなられた方は37.5度発熱4日間を勘違いされていた」とあたかも国民の側の「勘違い」であったかのように語り、大きな批判を受けた。

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※コイツが現在の官房長官です。こんな政府の言うことなど誰も信じなくなるわボケっ!💢

✅2020/2/24〜
「ここ1〜2週間が瀬戸際」と2週間以上言い続ける。エンドレスエイトかよ
💢

✅批判をかわすためのやってる感アピールか、金曜夜にいきなり「来週から一斉休校よろ(要約)」と言い出し現場も家庭も大混乱。現在までロクな効果測定や検証もなされず、現在の感染状況は当時より酷いのにフツーに学校がある矛盾。

✅2020年3月
「日本経済を再び確かな成長軌道へと戻し、皆さんの活気あふれる笑顔を取り戻すため、一気呵成に、これまでにない発想で、思い切った措置を講じてまいります」と言って提案されたのが和牛商品券だった。

✅2020/4/1
アベノマスクがエイプリルフールでなくガチだった。マスク自体の性能が頗る悪かった上に不衛生、しかもなかなか届かないというツッコミどころ満載の愚策に合計約1000億円もの予算が投じられた模様。

✅新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言など、当時からあった現行法を用いて危機に対処することには及び腰だったくせに、絶対に今回の危機対応に間に合うはずもない「憲法改正による緊急事態条項創設」だけには前のめり。

✅最初の緊急事態宣言の発令は、国内で最初の感染者発見から3カ月近くたった2020年4月7日。その日の記者会見で安倍晋三は、感染拡大防止に失敗した際にどう責任を取るかを聞かれ、「私たちが責任を取ればいいというものではありません」と言い放った。

※余談ですが安倍晋三は少なくとも2019年11月時点で約50回も責任を「痛感」していますが、現在までに責任をとったことはただの一度もありません。

✅当初予定の1カ月では感染収束に持ち込めず、緊急事態宣言は約7週間かかってようやく解除(地域差あり)。解除後、緊急事態宣言の発令時より感染者が増加、第2波が懸念される状況となったが、安倍晋三は通常国会の延長もせず早々に国会を閉じ、そのまま病気を理由に突然辞任。診断書の公開はいまだになし。

✅自民党幹部が「コロナで持たない中小企業は潰す」発言をしていたことが発覚。証拠動画をご覧ください。36秒。

2020年11月末
「この3週間が極めて重要な時期だ」と正念場を訴え、国民に対策の徹底を呼びかけておきながら、野党側が「特措法の改正」など重要法案を提出し国会延長も求めたにもかかわらず自民・公明・維新により拒否され国会閉会。安倍晋三に続き菅義偉も国会を早々に閉じる姿勢を見せた。

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※ついでに言っておくと、2011年当時の自民党は国会延長に反対するだけでなく審議拒否を連発し民主党による復興支援を妨害し続けました。

自民党による審議拒否


✅安倍晋三・菅義偉に共通して、「Go toキャンペーン」のようなそれ自体が感染症拡大の原因となる上に経済対策としても著しく不公平な愚策にばかりご執心。結果、2021年になって緊急事態宣言を再発令する事態に陥る。既に緊急事態は3か月目めに突入。3か月も続くって、緊急事態じゃなくてもはや「常態」だろ💢

緊急事態宣言の再発令に当たり、「最終的には生活保護がある」と言ってのけて追加の支援策を拒否。諸外国では給与の8割支給など手厚い補償が長く続く中、多くの日本国民は1年以上経ってもいまだに10万円と使えない布マスク2枚しかもらえていない。海外在住の日本人のほうが手厚い保護を受けられている現実💢海外の友人と話すとめっちゃ心配されます💦

✅補償は嫌がるくせに罰則の制定だけは早い。

✅何をするにも電通などの中抜きが発覚し話題となる。税金の遣い方が致命的におかしい。100兆円規模で予算組んでるのになぜ私たちの手元に1円も来ないのか💢アメリカ🇺🇸ではまた追加で15万円給付などを実施、その予算は200兆円規模です。

✅夜20時以降の営業に罰則を設けておきながら自公政権による夜の会食、キャバクラや高級ラウンジ通いが相次いで発覚。オマエらいい加減にしろ💢

✅夜に遊び歩いているからか昼の国会では爆睡。「枝野寝ろ」との対比よ💢

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✅「新型コロナウイルス感染症へ対応中の医療従事者等に対する敬意、感謝を示す」と称してブルーインパルスを飛ばし国威発揚の機会として苦しむ医療従事者を政治利用。経営が悪化する病院やボーナスカットなどの医療従事者に補償もなく、挙句の果てには看護師の日雇い派遣を解禁しようと企(たくら)む。

✅「官僚機構をうまく使える」はずの自民党ですがマスク2枚まともに配ることもできず、特別定額給付金も持続化給付金もめっちゃ遅くて苦しむ方が続出。大金を投じて開発したアプリも不具合ばかりという体たらく。ワクチンも冷蔵庫の不備でダメにしてるし予定より大幅に遅くなりそう。

✅そんな官僚・大臣たちは「会食はしたが接待ではない」「プライベートだった」など愚にもつかない言い訳。頻発する汚職に不信感しかありません。


…まだまだほんの一部だと思いますが、いやあ、改めて見ると酷いな💦困窮する国民を救うことにはまったく興味を示さず、むしろこの機会に乗じて利権を貪り続けるばかり。これはもはや自公政権によるネグレクトです。私たちは自公政権に虐待を受けているにも等しいと思います。Twitterでトレンド入りした言葉を借りれば、

#今の自民どう考えても反社でしょ

(参考)

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※コロナ禍で率先して対策案を出しているのは野党の側です。野党は批判や反対だけではありません。逆に、自民党は野党時代、震災後も民主党の邪魔ばかりしていました。2011年当時はいわゆる「ねじれ国会」で、しかも民主党政権の議席数は衆議院での再可決が可能な2/3に満たなかったため、自民党に反対されてしまうと迅速な復興支援が難しかったのです。実際、特例公債法などの成立が大幅に遅れて、内容も自民党ペースで修正して可決させざるを得ませんでした。

🐣<用語解説>🐣

ねじれ国会…参議院の議席過半数を野党が占めた状態の国会。法令上の正式な言葉ではなく、朝日新聞による造語が定着したもの。憲法59条は、衆議院で可決後に参議院で否決された法律案は、衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再可決すれば法律となると定めている。


☆おわりに 動画が物語る真実

2011年に避難所を訪問した菅直人首相が避難者から「もう帰るんですか」と怒られている場面は今でもYouTubeで見ることができます。ちょっとご覧ください。2分29秒。

こちらを見てどうお感じになりましたか?マスコミの意図は菅直人首相(当時。以下同じ)のイメージダウンだと思いますが、今見返すとむしろ逆に好印象を持つと思います。安倍晋三や菅義偉だったらそもそも避難所を視察しないでしょうし、こんな風に素直に謝罪しないと思います。そもそも、忖度の酷い今のマスコミは首相が国民に怒られている場面なんか放送しないでしょうし、その前に安倍晋三や菅義偉に文句言おうとした国民は警察に排除されてしまいそうです。

菅直人首相は避難所訪問で5時間をかけ、すべての避難者の声を聞きました。怒られたことばかりが有名ですが、このことはもっと周知されていて然るべきだと思います。

菅直人氏は東京工業大学の理工学部応用物理学科のご卒業です。放射能や放射線は物理で習う範囲です。科学や学術を忌み嫌う現自公政権と比べて、どちらがリーダーにふさわしいかイチイチ説明は不要でしょう。

「菅直人首相自らがヘリで原発を視察」「自衛隊を10万人投入」「東京電力に乗り込み政府との統合対策本部を設置し、東電の言いなりにならないように尽力」これらのことは、非難されるべきことなのでしょうか。東電から事故に関する情報が何も入らない中で、原発事故における住民避難と地震・津波の被災者支援に向けた情報を得たいと思うことは、リーダーとしてダメなことなのでしょうか。

その一方で、国民の痛みを実感せず、十分な支援策もなく、それを執行できる行政の事務処理能力もないまま、国民にだけは口先で自粛を要請し、自らは「犬と戯れる動画」を垂れ流した自公政権。コロナ禍で事態を過小評価し、だらだらと長期間にわたって国民に痛みを強い続ける自公政権。自助と共助ばかりを強調し公助に乏しい自公政権。私たち国民の苦難に寄り添ってくれているのはどちらでしょう。これでもあなたは、自民党は野党よりマシだとまだ言い切るおつもりでしょうか。

この記事をご覧いただいて、国民にとって「本当に悪夢」なのはどっちの政党なのか、よく考えていただけたら幸甚です。そして国政・地方を問わず必ず選挙に行きましょう。最後までお読みいただきありがとうございました🙇‍♀️今後もがんばりますので励ましのスキ・コメント・フォロー・サポート・おススメ・記事の拡散などしていただけますとめっちゃ嬉しいです。フォローは100%返します。今後とも有益な情報発信に努めますので応援よろしくお願いします🙇‍♀️またねー💖


🍑<併せて読みたい!>🍑

※岩手県で漁師をされている方のブログ。上は2011年6月10日、下は現在(2021年3月10日)のもの。被災地の状況や当時野党だった自民党が民主党の足を引っ張り復興が進まなかった様子、そして菅義偉政権に対する怒りなどが記されています。貴重な声をぜひお読みください。




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※被災し避難生活を余儀なくされた方の話がたくさん、涙なしでは聴けない必聴動画!77分。


※とても泣ける震災エピソード。一連のツイートをぜひご覧ください。


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🌸🍃この記事の執筆者、Study Partnerは、コペル&アヤでした🐣


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※この記事の執筆に当たり、ジャーナリスト尾中香尚里さんの文章、その他多くのネット上の記事などを参考にしました。すべては記せませんがこの場を借りて厚く御礼申し上げます。


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