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新刊「おうちでギリシャ居酒屋」来月発売です!

久々のお知らせです。
2025年3月12日、3作目となるギリシャ料理レシピ本が発売されます。


テーマは「メゼ」
いわゆる小皿料理やおつまみのことです。
ギリシャから中東まで広範囲に見られるものだから、各国料理の好きな方は聞いたことがあるかもしれません。

この本を書くにあたって、あらためて「メゼの定義とは何か?」というのを考えてみたのですが、少なくとも現代のギリシャでは結構曖昧になっている気がします。

ギリシャのメゼは、本来は以下のような条件を満たすものと言われるのだけど……

・お酒を一緒に供されるおつまみ
・食事が後に続く前菜には限らない
・お腹を満たす目的ではなく、仲間と語らう時間のお供のようなもの


実際、ギリシャの居酒屋的なお店ではメゼだけで食事が完結してしまうし、小皿料理とは呼べないボリュームで出されることもしばしば。


カフェニオ(伝統的なコーヒーハウス)のひとりメゼ


そして、自宅やお店でひとりで楽しむメゼもありなので、よくわからなくなってきますね。
逆に言うと、ギリシャのメゼは「こうあらねばならない!」みたいなルールに縛られず、ゆるく楽しんでいいものだと思います。

昼下がりにメゼをつまみながら楽しい時間を過ごす人々


この本を仕上げるにあたって、担当編集者さんから「タイトルにもカザリ的にギリシャ語を入れてみては?」という提案をされ、日本語のタイトルをそのままギリシャ語にすると違和感があるなぁと悩みに悩んで選んだのが「タ・メゼダキァ・ティス・パレアス」でした。意訳すると「仲間と楽しむメゼ」みたいな感じなのですが、メゼの定義としてよく挙げられる条件以外に、メゼはひとりでお酒を楽しむ時の仲間のようなものでもあると思ったからです。

本書ではギリシャの居酒屋で見かける定番メゼから、メゼとして食べたい郷土料理、外国の料理をギリシャ風にしたフュージョンメゼなどご紹介しています。

難易度で言うと難しいテクニックはあまり必要ないのですが、ほぼ素材そのままのメゼやパンにつけて食べるディップ類などのシンプルなものから、おもてなしの時に張り切って並べたい少し時間のかかるものまで、さまざまなシチュエーションで活用していただけたら嬉しいです。

少ない材料ですぐ作れるメゼや、作り置きできるメゼも多く掲載しています。何品か組み合わせて、おうちでギリシャ居酒屋を楽しんでください!

小皿にちょこちょこ盛り付けたパターン
ワンプレートに盛り付けたパターン
これは「ピキリア」と呼ばれます

こんな料理が載っています

掲載している料理の一部を写真とキャプションでご紹介します。

「コパニスティ風チーズスプレッドのブルスケッタ」
ミコノス島やティノス島などで作られる伝統的なチーズをイメージした一品
「スパイス香る干し肉とチーズのパイ」
日本で多分入手できないパストゥルマという干し肉を再現してみました
「サントリーニ島のトマトケフテデス」
白と青の可愛い町並みで知られるサントリーニ島の名物料理です
「ムール貝のサガナキ」
ギリシャ第二の都市テサロニキの名物メゼのひとつ
「ギリシャ風ナチョス」
ポピュラーなテクスメクスのスナックをギリシャ風にアレンジ
「フロリナ風ミニケバブ」
北ギリシャの街フロリナからの一品です
「いいだこのスティファド」
エキゾチックなスパイスの香る、濃厚な味わいの煮込み
「ディルレモン唐揚げ」
ギリシャでよく使われるハーブ、ディルをたっぷりまとった唐揚げです
「ひよこ豆とギリシャ風ソーセージのオレンジ風味」
腸詰めにしないソーセージとひよこ豆缶で気軽に作れる煮込み料理

この他にも、超簡単なものからちょっと時間のかかるものまで、どれもギリシャを感じていただける合計80品のレシピをご紹介しています。

ご予約いただけると応援にもなりますので、どうぞよろしくお願いします。

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