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安全にバカンスを楽しむために‐あなたの中の「冒険家」に気をつけて

夫のルーツがある場所のひとつであり、ほぼ毎年私たち家族が夏のバカンスを過ごすシミ島。

ネオクラシカル様式のカラフルな家が建ち並ぶシミ島

さまざまな媒体でこの美しい島についての記事やレシピなど何年も書き続けていますが、バカンス中だったイギリスの著名人がここで行方不明になり亡くなるという悲しい出来事が先日ありました。

旅行者が不慮の事故や体調不良に見舞われるというのはどこでも起こりうることであり、毎年何件かはニュースにもなっていますが、今回は著名人が行方不明になったということで、かなりセンセーショナルな報道のされ方でした。

SNSのタイムラインにたまたま流れてきた感想や意見もいくつか見ましたが、危険な場所だという印象を受けたり、治安が悪いと勘違いしている人もいるよう。海外を不必要に恐れたり、私の好きな場所にネガティブなイメージを持たれたら嫌だなぁと思ったので、この記事を書くことにしました。

ニュースを賑わす話題に乗っかったり、死者や遺族に鞭打つ意図はありませんので、お名前や詳細には触れません。

ぺディという小さな集落のはずれで海水浴や日光浴を楽しむ人々

旅行を安全に楽しむための注意点として、心に留めていただけると幸いです。


夏のギリシャ旅行で気をつけること

……というタイトルの記事を以前たびこふれというサイトに寄稿しました。

ガイドブックにも必ず載っていることですが、日差しの強い時間帯に日陰がない場所を歩き回るのは極力避ける、こまめに水分補給をするなど熱中症対策を怠らない、などは基本的なことです。日本も夏はかなりの暑さになるので、皆さん普段から注意されているでしょう。

港を囲む町の風景

旅先での冒険心はほどほどに

旅行の時って開放的な気分になるせいか、少し無茶をしてしまったりもします。知らない道にふらりと入ってみたり、行き当たりばったりにいろんな場所を目指してみたり。それが旅の醍醐味のひとつでもあるんですけどね。

いくつかの集落がある他は、雄大な自然が広がる

道なき岩山をビーサンで挑む……のは我が夫ですが、うっかり砂浜に車で入って抜け出せなくなったりというエピソードもあるので、バカンス中に突然心の中で目覚めるらしい冒険家にはおとなしくしてもらいたいものです。

シミ島にはうってつけのハイキングコースがいくつもあり、私たちは徒歩で行けるビーチへはタクシーボートを利用せず岩がちな丘を歩きます。よく行く2つのビーチへのコースは難易度低めで結構小さい子供でもなんとか歩けるくらい(上の写真)。ただ、日差しの強い時間帯だと体力の消耗が激しいのと、油断して目印を見落とすと進めなくなったりします。

画像左にあるアギオス・ヴァシリオスビーチを目指す


私たちはビーチで何時間も過ごしたくはないので、日差しが和らぐ4時ぐらいに出発して、徐々に日が沈もうとする頃に帰ってくるというのを理想としています。もっとのんびりしたい方は、朝のうちに出発するのがいいでしょう。


道のないハイキングコースにはペンキで目印がつけられているので、これを辿って進む

ある程度ちゃんとした道になっているところはいいのですが、何もない岩山みたいな箇所は岩につけられたペンキの目印をしっかりと辿ります。どっちに行ってもまあ大丈夫だろうと思っても、そのうち進むのがかなり困難になったり、変な方向に進んでしまって遠回りになる確率が高いです。見落としたら無理に進まず、少し戻って確認すること。

もしもの時のためにできること

今時はみんな携帯電話を持っているかと思いますが、出発前にしっかり充電をしておくのは基本ですね。しかし、せっかくいいスマホを持ってても電波が届きにくい場所もあるので、周りに何もないようなところへ行く時は、誰か(宿の人など)に告げてから出発すると安心です。

崖の上に小さな教会がひとつあるだけの、アギオス・ヴァシリオスのビーチ

「自分は大丈夫」と思ってしまいがちですが、怪我や病気は予期せず起こるもの。もしもの時のために、保険にも入っておきましょう。

おわりに

ギリシャには世界的に有名な観光地以外にも素敵な場所がいっぱいあります。

いつも穏やかなマラスゥンダの海

よく言われるイメージの「青と白」という型だけにはめることのできない、バラエティ豊かな風景や空気をぜひ目で見たり肌で感じてもらいたいです。

シミ島についてはこちらで無料マガジンも公開していますので、興味のある方はご一読ください。


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