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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 071:追悼クリスティン・マクヴィ特集

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第71回(2023年2月3日(金)20時~
(再放送:2月5日(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週は「追悼クリスティン・マクヴィ特集」です。昨年11月30日に亡くなられましたが死因は発表されておりません。享年79歳。昨今ミュージシャンの訃報が続いておりますが、いまさらと言うことなく、しっかりと功績を見つめ、忘れないでいられるようにしたいものです。

1曲目
「I’d Rather Go Blind」Christine Perfect (1970)

チキンシャック時代の英国で13位までいった最大ヒットです。その頃英国の3大ブルース・ロック・バンドと呼ばれたのは、チキン・シャックと、フリートウッド・マックとサヴォイ・ブラウンですけど、チキン・シャックとフリートウッド・マックはよく一緒にツアーをしていたようです。その時に仲良くなった、フリートウッド・マックのベーシスト、ジョン・マクヴィと結婚することになり、脱退します。その後、フリートウッド・マックのキーボーダーとして迎えられるわけです。

2曲目
「Show Me A Smile」Fleetwood Mac (1971)

3曲目
「Spare Me A Little Of Your Love」Fleetwood Mac (1972)

ピーター・グリーンの曲は全部歌えるという状態でフリートウッド・マックに加入し、ブルース・バンドとしての活動を継続しようとしますが、ギタリストが次々脱退し、方針変更を迫られます。少しポップになったボブ・ウェルチとクリスティンの2人がフロントを務めた時期のアルバムは、評価はされるものの売れません。地味ですがいい盤が多いです。アルバム「フューチャー・ゲーム」から、そして「ベア・トゥリーズ」から一曲ずつ聴きました。

4曲目
「The Way I Feel」Fleetwood Mac (1973)
5曲目
「Why」Fleetwood Mac (1973)

1973年に入り、「ペンギン」というアルバムをまずリリースします。この時はボブ・ウェストンというギタリストとデイヴ・ウォーカーというヴォーカリストもいたりしますが、今日はパス。73年は10月にもう一枚「ミステリー・トゥ・ミー」というアルバムもリリースします。ボブ・ウェストンはまだおります。ゴリラだかマントヒヒだかがケーキを食べている、わけのわからないイラスト・ジャケのアルバムです。ジャケットにはカネをかけない主義のようです。

6曲目
「Heroes Are Hard To find」Fleetwood Mac (1974)
7曲目
「Prove Your Love」Fleetwood Mac (1974)

1974年、「ヒーローズ・アー・ハード・トゥ・ファインド」というアルバムをリリースします。ジャケは相変わらずわけわかりませんが、ボブ・ウェルチ、クリスティン、そしてジョン・マクヴィとミック・フリートウッドのリズム隊の4人編成という最もシンプルになった時期です。英国では全く売れませんがアメリカでは、アルバム・チャートで34位まで行っております。ですから、バッキンガム・ニックスの2人が入る前は全く売れていなかったかというとそんなことはありません。これ、好きなアルバムです。

8曲目
「Say You Love Me」Fleetwood Mac (1975)
9曲目
「Over My Head」Fleetwood Mac (1975)

お次がフリートウッド・マックの同名タイトル・アルバム、日本国内では「ファンタスティック・マック」として知られるアルバムが1975年にリリースされます。ここから脱退してパリスを立ち上げるボブ・ウェルチにかわり、バッキンガム・ニックスの2人が加入します。このアルバムが発売からナンバーワンになるまで最も時間がかかったアルバムということで歴史に名をとどめます。約1年かかってナンバーワンまで上り詰めます。スティーヴィー・ニックスの人気とかもあるのでしょうが、やはり曲も粒ぞろいです。シングル・カットは「オーヴァー・マイ・ヘッド」「ウォーム・ウェイズ」「リアノン」「セイ・ユー・ラヴ・ミー」の4曲です。「リアノン」がスティーヴィー・ニックス作ですが、残る3曲はクリスティン・マクヴィの曲です。

10曲目
「You Make Loving Fun」Fleetwood Mac (1977)
11曲目
「Oh Daddy」Fleetwood Mac (1977)

お次、1977年にフリートウッド・マックを代表する超特大ヒット・アルバムがリリースされます。「噂 ルーモア」です。超有名盤です。ここで多くを語っても詮無いはなしです。クリスティン・マクヴィが作った名曲を2つ続けて聴きました。

12曲目
「Over & Over」Fleetwood Mac (1979)

1979年、「ルーモア」の大ヒットのあと、如何せん、ソングライターが3人もおります。贅沢な話で、曲がいっぱいできてしまいます。そんなわけで、お初の2枚組に挑戦です。内容は充実しまくり、名曲だらけです。

13曲目
「One More Night」Fleetwood Mac (1980)

ラストは1980年のライヴ盤に収められた未発表曲3曲のうちの一曲。クリスティンの曲では高山が最も好きという曲でエンディングとなりました。

次回もここ数カ月のうちに亡くなったアーティストの追悼特集です。よろしくお願いいたします。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp

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