FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 033:カフェ・プログレ特集
さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第33回(2022年5月13日(金)20時~
(再放送:5月15日(日)19時~)
清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。
今週のお題は「カフェ・プログレ」、カフェ・ボッサならぬカフェ・プログレ、カフェでかけても怒られないプログレです。ラジオでかけても嫌がられないプログレとも言えます。結果的に7インチ盤で聴くプログレでもありますが、そこは拘り過ぎないようにして、4曲はLPでお届けしました。
1曲目
「The Court Of The Crimson King」King Crimson (1969)
同じアルバムから「エピタフ」のリクエストをいただいておりましたが、長いこともあり、またシングル盤があるので、「クリムゾン・キングの宮殿 Part.1」をかけました。要するにぶった切ってあるだけですけど、やはり美メロです。カフェでかけていても何ら問題はありませんが、ジャケがね…。面出ししていると嫌がられます。
2曲目
「Follow You Follow Me」Genesis (1978)
ジェネシスは80年代の曲を選べば問題ないわけですが、ポップでシングル曲としてもヒットし、非常に聴きやすいこの曲を選びました。
3曲目
「At The Edge Of Night」Tony Banks (1983)
ジェネシスのメンバーはソロでもヒットを量産する連中です。フィル・コリンズしかり、マイク・ラザフォードしかり、ピーター・ゲイブリエルしかりです。あまりソロでは売れていないトニー・バンクスも実は結構聴きやすい曲をリリースしております。彼のアルバム「The Fugitive」からこの曲を選びましたが、このアルバム、モ・フォスターやスティーヴ・ガッドも参加しております。大好きな名盤です。
4曲目
「Taken In」Mike + The Mechanics (1985)
マイク・ラザフォードはザ・メカニクスで商業的にも大成功をおさめます。特にポール・キャラックをヴォーカルに据えた曲はポップで、ちょいとレトロ・テイストもあったり、非常に聴きやすいものが多いです。
5曲目
「Eye In The Sky」The Alan Parsons Project (1982)
アラン・パーソンズはアビーロード・スタジオに所属し、ビートルズ後期やピンク・フロイドのアルバムなどを手掛けた凄腕エンジニアです。一方でギター・ポップ・バンド、パイロットの連中が合流した自己名義のプロジェクトでは、グッド・メロディの名盤を量産します。彼も、プログレといいつつ、レトロ・ポップな曲もあり、マイク・ラザフォードの活動に通ずるところがあったりします。
6曲目
「Rhythm Of Love」Yes (1983)
スティーヴ・ハウがエイジアで商業的成功をおさめている一方で、バグルスと合流した本家イエスは「ロンリー・ハート」などのヒットをものにします。結局パンク/ニューウェーヴのムーヴメントで一気に古いものとされたプログレも、大きな揺り戻しとともに、キラキラな80sサウンドの重要な要素となっていきます。しっかりプログレッシヴでありながらも聴きやすい曲が多く作られます。
7曲目
「Hell’s Bells」Bruford (1979)
イエスでメジャー・デビューし、キング・クリムゾンでも叩き、ジェネシスでも叩いた後、自身のバンドとなったときや、ちょっとしたスーパーグループとも言えるUKなどでやたらとテクニカルなドラムスを披露したビル・ブルフォードもグッド・メロディを作ります。「ヘルズ・ベルズ」は自作曲ではありませんが、いかにも彼らしいドラムスとメロディアスなリフが楽しめる名曲です。
8曲目
「Theme Of Secrets」Eddie Jobson (1985)
UK他いろいろなバンドでプレイしたエディ・ジョブソンはシンセとヴァイオリンを弾く人ですが、シンクラヴィアと言えば彼、でもあります。美メロと驚くほどの個性的な音で楽しめる曲多数です。
9曲目
「The Logical Song」Supertramp (1979)
10曲目
「Breakfast In America」Supertramp (1979)
他のバンドと人事交流はないのですが、ご多分に漏れず、内部ではゴタゴタしていたスーパートランプもポップです。カフェには非常に馴染むメロディアスな楽曲が楽しめます。大ヒット・アルバム「ブレクファスト・イン・アメリカ」は印象的なジャケットも楽しい大名盤です。そこから2曲、大ヒット曲をお届けしました。
11曲目
「Jerusalem」Emerson, Lake & Palmer (1973)
この連中も忘れてはいけません。「恐怖の頭脳改革」からイングランド国歌ですが「エルサレム」をお届けしました。美しメロディの国歌が羨ましいです。
12曲目
「Learning To Fly」Pink Floyd (1987)
ラストは大御所ピンク・フロイドの「鬱」から、猛烈にいい音で鳴る7インチ・シングルでお届けしました。プログレッシヴでありながらグッド・メロディであることを高い次元で実現している曲です。
次回は21世紀に聴くアナログの第3回です。お楽しみに。
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