7インチ盤専門店雑記708「イッツ・ア・ラーフ」
先般、noterのsaki.ssさんがホール&オーツの5枚組シングル・ボックスをお買い上げくださいました。このボックス、ファン投票による選曲だったのですが、無難なところに収まってしまったようなところがあって、自分の好きな70年代のヒット曲が全然入っておりません。おそらく我々の世代だったら違うよねと毎度思っておりました。もう少しお若い方にとっては、これはドンズバな選曲だったのでしょうか?ともあれ、saki.ssさんがこのボックスに関して猛烈にディープな記事を書いてくださいました。ご一読をおススメします。
ホール&オーツの大好きな曲で「イッツ・ア・ラーフ」があります。1978年、アルバム「赤い断層」からのファースト・シングルで、全米20位まで行ったヒット曲です。ビルボードで20位というのは、大ヒットなのか中ヒットなのか…、個人的にはTop40入りすればもう大ヒットだと思うんですけどね。他にもTop10ヒットがいくつもあるようなアーティストだと、20位は中ヒットと感じてしまいますかね。
前々年の1976年には、ナンバーワン・ヒットの「リッチ・ガール」を含む名盤「Bigger Than Both Of Us」がリリースされております。これは大好きだった盤で、シングルカットされた3曲ともども、マイ・フェイバリットの上位にきます。
と言いつつ、毎度マイ・ベスト100を考えたりすると忘れてしまいます。…好きなんですけどねぇ。そして77年「裏通りの魔女 Beauty On A Back Street」78年「赤い断層 Along The Red Ledge」はもっと忘れがちです。特に「裏通りの魔女」はアルバムとしての評価は高いものの、シングル「Why Do Lovers」や「Don't Change」は不発でしたから、一層忘れがちです。どうしても79年のアルバム「X-Static」からの「Wait For Me」に意識を持って行かれます。大ヒット曲に挟まれた中ヒットの宿命でしょうか。
「イッツ・ア・ラーフ」はサビのフレーズやコード進行が何とも言えず好きでして、忘れられない曲なんです。実はイントロのサックスの音色があまり好きではないのですが、サビのメロディがそれを補って余りあるほどに好きですね。…まあ、好みの問題でしょうか、曲としての出来はいいと思うんですけどね。
最近よく売れている7インチ盤の売りボックスを整理していて、ふと目にとまったのでこんなことを書いておりますが、ではホール&オーツのTop10は何かと考えたとき、…結構悩みますね。ダリル・ホールのソロを含めてよければ「ドリームタイム」や「I'm In A Philly Mood」といった大好きな曲がTop10に食い込んできますが、そうでないと以下の順位でしょうか。
Sara Smile
Do What You Want, Be What You Are
Wait For Me
Back Together Again
It's A Laugh
Kiss On My List
She's Gone
Private Eyes
Rich Girl
You've Lost That Lovin' Feeling
マイ・ベスト100、以前にも載せたことがありますが、そこそこアップデートしてみますかね。最近また昔の曲をいっぱい聴いておりますから、結構入れ替わりがあるかも知れません。