鏡開きにはお餅で お茶しましょ
お正月の鏡餅
むか~し昔、私がまだ子どもだったころ。
年末になると親戚や近所の何軒かがうちに集まり、早朝から準備をしてたくさんの色々な種類のお餅を搗いていました。
餅を搗くのは体長二メートル以上あろうかという木馬のような木製餅搗機で、その胴体に立ち、上下に動く木馬の首に付けた板を片足で踏むと木馬の顔にあたる杵が難なく石臼の糯米を搗く仕組みで、その頼もしい木馬の姿は、今でもはっきりと思い出せます。
大きな鏡餅は水引や四方紅、御幣、裏白やスルメ、自宅で作った串柿を飾り、一番上には庭から摘んできたばかりの橙を載せて床の間に飾り、これでお正月の歳神様をお迎えできると、子ども心にも一安心し、新年を迎える喜びにわくわくしたものです。
それから長い年月が経ち、いつのころからか、市販の箱入り鏡餅が売られるようになり、それもどんどん進化していき・・・今やパカッと箱を開ければお飾りも付いていて、説明書を見ながら組み立てれば、あら、簡単!イッチョマエの鏡餅になるという優れもの。
(確か以前は橙は各家庭で載せるということで付いていなかったのですが、いつの間にかプラスティック製の橙を両面テープでくっつけるという完璧なセットになっていきました)
鏡餅の大きさも我が家では家族の成長に合わせて変わっていきました。
娘たちが結婚して私たち夫婦だけになると、鏡餅も小さなサイズになり、それから孫たちがお餅を食べられるようになると、孫たちに鏡開きのお餅を食べさせたいので、また少し大きいサイズを買うようになりました。
松の内が終わると鏡開きです。
歳神様への供え物であり、依り代である鏡餅を木槌などで割り、鏡餅に宿った歳神様のご利益をいただき、家内安全・無病息災を願います。
鏡開きのお餅をどういうふうにいただくか、あれこれ考えるのもまた楽しいものです。
その中からの推し鏡開き餅レシピはこれ!
お餅レシピの究極の美味なるフォンダンショコラ餅!
コーヒーぜんざい&薬膳風お餅
もう一品は友人のブログでみた名古屋の加藤珈琲店の珈琲ぜんざいをイメージしたお餅スイーツです。
(今もメニューにあるのかはわかりませんが)
お茶に餅
鏡餅ではなくて桃色に染めた白玉で作る沖縄のぜんざい
鏡餅で作るのもおすすめです。時には沖縄のぜんざいも乙なもの。
古よりハレの日にお餅を食してきた日本。
人生の門出、お祝い事、そして節句のお餅。
それは韓国でも同じで、とても豊かな餅文化が今も息づいています。
1986年、初めて訪れたソウルのデパートの食品売り場で、素晴らしく美しい韓国のお餅を見て、カルチャーショックを受けたことを懐かしく思い出します。糯米で作る伸びるお餅より、うるち米で作るお餅の種類が多く、甘くないお餅もたくさんあって、「韓国では人々は嬉しい時も悲しい時もお餅を食べる」という韓国料理を習った先生の言葉が、私はとても印象に残っています。
2024年もワッハッハと笑って福を呼ぶ鏡開きです。
そしてまたいつもの暮らし、ケが始まります。
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