今が旬! 紅玉 アップルパイ&イヴズプディングでお茶しましょ
十月に入ると、今か今かと待ち望む果物がある。
毎年十月の決まった期間〜それは二週間ぐらいの期間限定〜生活クラブの実店舗の果物コーナーを必ずチェックし、並び始めたらいそいそと買って帰り、ジャムやコンポート、焼き菓子を作る。
これが紅玉の季節の、私の歳時記。
山形県大江町のチャレンジ紅玉
原産地はアメリカで、明治初期に日本に伝来したという紅玉。
甘さと強い酸味を持つ紅玉は、ジャムやスイーツにぴったりのりんごとはいうけれど、昔に比べたら酸味も少し和らいだように感じ、甘み酸味がちょうどよく、ついついそのまま食べてしまうことも多い。
栽培技術も難しいことから生産が減少している紅玉。
農薬の最終散布から収穫期までの期間を長くすることで、より安全で安心なりんご作りに取り組んでいる大江町の生産者からの紅玉がチャレンジ紅玉だ。
さっそくジャムやコンポートを作る。
ちょうど一年前に図書館で見かけてぱっと目に飛び込んできた料理本。
紅玉の季節になったら作ろうと決めたレシピもたくさんあって、お気に入りの一冊。
その中からいくつか作ってみた。
Mum’s Apple Pie お母さんのアップルパイ
折り込み層のあるパイ生地で焼くアップルパイじゃなくて、スイートショートクラストパイ生地で焼く英国風のアップルパイのレシピです。
簡単だし仕上がりもサックサク。
国産全粒粉の中力粉に薄力粉少々混ぜて生地を作る。
せっかくだから残りのパイ生地で木の葉を作り、飾って焼いてみた。
午前中所用があり、午後から作り始めたので、焼き上がって少し冷ましたらすでに午後四時過ぎ、おまけにこの日は曇空。
せっかくのアップルパイなのに気に入った写真が撮れずにへこむ…ムムム
素朴で甘さ控えめのアップルパイをミルクアイスクリームといっしょに食べる。
ほんのりあったかいアップルパイで、うちならではのほっこりお茶時間。
(二切れが我が家分で残りは娘宅にデリバリー)
(レシピはこちらです ↯)
Eve's Pudding イヴズプディング
なぜこの名前?
旧約聖書・創世記でイヴが食べた禁断の果実がりんごだからイヴズプディングという名前だけれど、実は禁断の果実はりんごではないらしい、それはまぁ、置いておきましょう。
りんごのピューレかコンポートの上にヴィクトリアスポンジケーキの生地を覆うように流し入れ焼き上げたお菓子を、スプーンですくってお皿に盛り付け、カスタードクリームやアイスクリームといっしょに食べる、家庭ならではのお菓子がイヴズプディング。
バター、粉、砂糖、卵を同量で作るのがヴィクトリアスポンジケーキだけれど、多少ふくらみが悪くてもさすがに砂糖同量はちょっと甘すぎ、なので減らす。
バターの量はきっちりレシピ通りです。
バターのふくよかな香りと味わいが紅玉の酸味とマッチしていて、そこに甘さ控えめのカスタードクリーム!
これぞホームメイドりんごのお菓子といった感じですね。
残りをお土産に持たせて、また作るわねと秋の日暮れのイヴズプディング。
オートミールと全粒粉でアップルクランブル
アップルクランブルをオートミールとココナッツオイルで作るのが好き。
一人分でもぱぱっと作れるので朝食にもオススメ!
りんごって思い出の果物ってイメージありませんか?
ウサギの耳のりんごだったり、さつま芋とりんごを煮たおやつだったり、簡単なりんご入りの焼き菓子だったり。
甘酸っぱい子どものころの思い出。
世界には約15,000、日本では約2,000種類のりんごがあるそうだ。
そんなにたくさんの種類は知らないけれど、十ぐらいは言えるかもしれない。りんごの名前をみてはイメージをふくらませて、どんな味のりんごなのだろうかとつい買うこともある。
りんごを想う時。
青森県弘前市のりんご農家 木村秋則さんを想います。
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録も心に残る一冊です。
あやのんさんがnoteに素晴らしい記事を書いていらっしゃいます。
ぜひ一読を!