1年休職して退職した今、思うこと
2023年7月。
職場で我慢してきたストレスや不満が
とあることをきっかけに爆発し、休職。
それから約1年休職をし、
最終的に職場復帰をすることもなく、
新しい職に就くこともなく、
逃げるように退職し
生まれ故郷・沖縄に戻ってきました。
1年間は仕事をしないと決めていた
実は休職を始めた23年7月から、
1年間は仕事をしない、と決めていました。
何故かというと、
人生で一度だけでもいいから
1年間だけでもいいから
「仕事をする」という社会の
常識的な行動から外れたかったからです。
結果として、この選択は
社会的にはダメダメかもしれないけど
私にとっては最適解だったと感じています。
私は他の記事にも書いたように
低所得者層の家庭で過ごしました。
両親がそれぞれ仕事を掛け持ちするのは当たり前。
それを見て育った私も高校時代は
バイトを2つ掛け持ちし、おかげで
学校には睡眠不足と体力不足でほとんど行けず
学年一の遅刻魔&出席日数不足な3年間を過ごしました。
その反動で大学時代は仕事をしたくない、
むしろ勉強に集中したいと思うものの
バイトをしないせいでインフラと携帯の支払いが
全部止まるというような極端な環境に。
それが原因で精神疾患を発症し休学と復学を
くり返しながら大学を卒業した、という経緯があります。
自分に合わない労働を辞めたい。
労働しなくていい環境を味わいたい。
労働せずに勉強したい。好きなことしたい。
そんな気持ちは大人になってもぬぐえず、
休職というイベントが発生したタイミングで
ある種賭けのように1年は仕事をしない!と
決めました。
結果として、人生の中でも5本の指に
入るほど充実して自分らしい
1年を過ごすことができたと思います。
長期休職中の過ごし方
①休職初期:徹底的にやりたいことだけをやる
休職初期、徹底的にやりたいことだけをやる
ことをモットーに生活していました。
やらなければならないことを徹底的に避け
やりたいことだけを徹底的にやる。
何か食べたいと思った瞬間に何かを食べ、
寝転びたいと思った瞬間に寝転び
眠りたいだけ寝る。
寝れないときは開き直って寝ない。
出かけたいときに出かけ、
見たいもの・触れたいものにだけ触れる。
やりたくないこと、例えば
歯を磨くこと、定期的に風呂に入ること
ご飯を食べること
誰かと会うこと、話すこと
これらはやりたいと思うまで
徹底的に「やらない」を貫いていました。
ちなみにこの時期、
途中で就職活動とか挟んでいたのですが
自分が本気でやりたいと思ってなかったと
いうのもあって就職活動の進捗は最悪でした。
毎日周囲の目線を気にして
自分の心のシャッターを閉じながら
笑顔の仮面をつけて過ごしていた
私にとって、これは意外と
難しいことでした。
自分の欲求が何かも分からないくらい
周囲に合わせて心が死んでいたんだと思います。
②休職中期:徹底的に省エネモードで生きる
休職初期と真逆じゃん!
という感じですが、私の場合
そうでもしないとエンジンフル全開で
生き急ぎ、失敗を重ねまくりになりそう
だったからです。
当時の私の診断は適応障害だったのですが
診療を重ね、現在は
双極性障害+ASD傾向という結果に落ち着いています。
このエンジンフル全開の状態も
ある種の躁状態。
日帰り旅行を何回もしたり
市の主催するスキルアップ講座を3つ4つ掛け持ちしたり
おまけには収入が傷病手当金しかないのに
30万円くらいのビジネススキル講座に
参加しようとしたり、
50万円くらいの動画スクールを契約したり。
(クーリングオフ制度にまじ感謝)
ちょうどスピリチュアルコンテンツに
ドハマりしていたのもこの時期です。
とはいえ、行動した後は
後悔や不安が迫ってきてばかりでした。
そして、仕事や進学、就職、休職
色んなライフイベントを繰り返して
失敗も成功もしているのに
自分自身の扱い方をわからないまま
年を重ねている事実に気づきます。
これはあと数か月後に30代になる
自分にとっては喉元に刃物を
向けられたような感覚でした。
それから衝動やトラウマになっている
物事をカウンセリングや医療、スピリチュアル
あらゆる側面の知識を総動員しながら
向き合う毎日を過ごしました。
昔からの習慣になっているジャーナリングで
「自分とは何か」を洗い出したりしていました。
③休職後期:スキルアップのために動けるように
休職して半年、だいたい10~12月頃から
自分をメッキで覆うことなく社会参加をしたい
と思うようになります。
その一環として、少しずつ資格の勉強を始めます。
結果として24年6月までに
・車の免許
・世界遺産検定2級
・MOSExcel
・簿記3級
・HSK4級
を取りました。
ある意味躁状態に支えられ、
鬱状態をコントロールするために
資格取得に没頭していたようなものですが
自分の扱い方を一つ体得できたような
感覚がありました。
長期休職⇒退職の決断
正直、これは長い長い休職期間中
一度も「今の職場に戻りたい」と
思うことがなかったからです。
異動があったとしても
働く人たちが変わったとしても
その会社に所属している以上、
ずっと自分の心を殺して
過ごしているイメージしか湧きませんでした。
ずっと退職する気持ちでいたものの
それを実行するまでにはかなり
時間がかかりました。
それだけ自己肯定感を失っていたのか
決断に自信が持てなかったのだと思います。
長い休職期間の中、やっと
将来の
社会的に見たら負け組かもしれないけど
仮面をかぶらず、心のシャッターを
何枚も降ろさない、素のままで過ごせる場所で
働いたり過ごしたいと思い、退職を決めました。
退職後の今の過ごし方
現在は通院しながら実家で
ひたすら中国語(HSK)とFP3級の
勉強をしています。
双極性障害の症状は相変わらずですし
これまで記事にしてきた実家の様子も
相変わらず。
ですが少しずつ前を向いて動けていると
感じます。
今は自立支援医療制度の恩恵に預かりつつ
障害者手帳を申請しようか迷いつつ
台湾にワーホリしてみたいなとも思っています。
もしかしたらまた双極性障害の
躁状態によるハイテンションな状況
なのかもしれません。
が、1年間の休職期間でちょっとずつ
自分の扱い方を知れたので
様子を見ながら
やりたいことをやりながら、
自分の扱い方を増やしながら
過ごしていきたいと思っています。
休職=失敗体験ではない
本来であれば私のように精神疾患になったり
休職しない生き方の方が良いとは思いますが、
長期休職=失敗体験ではない
ということはお伝えしたいです。
むしろ、タイミングさえ整えば思い切って
長期休職するのもアリじゃない?と思います。
海外では「キャリアブレイク」と言って
一定期間仕事から離れる習慣もあるそうです。
資金やキャリアの空白などは対策が必要ですが
捉え方、自分との向きあい方によっては
金科玉条にも値する時期になると思います。
この記事が少しでも休職を考えていたり
休職中のあなたの支えになれますように。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ほなまた。