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鉄道インフラを支える仕事
2024年に変わりまもなく、
さまざまな出来事があった。
漠然とだが、インフラ企業に働く身として、
どんなことができるのだろうかと
考える機会が増えた。
最近学生からこんなことを聞かれた。
「有事の際、道路インフラの復旧がいち早く求められる中、鉄道インフラに携わる方はどんな想いを持って働かれているのか」と。
自衛隊や救援物資の往来に不可欠な道路とは異なり、命に関わる重要度は相対的には小さいかもしれない。でも、その先の日常生活に欠かせない、明日をつくっているということ。そして、「鉄道が復旧した」という事実そのものが、多くの人を勇気づけることができるということ。
一瞬のミスや確認不足が、
重大な事象を引き起こすこともある。
寝る間もなく働くこともある。
大変な時も多いが、それ以上に
誰かの暮らしを守るための使命感に溢れている。
そんな働き方、生き方が自分には合っているなと思ったし、そんな会社を選択できたことを改めて良く思えた。
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当たり前を、つくる、全力で。
私は小田急電鉄のこのキャッチコピーが好きだ。当たり前すぎる日常生活だけど、その当たり前が一瞬で崩れてしまう瞬間が訪れるかもしれない。そうならない社会をつくるため、そうなった時にいち早く復旧させるため、インフラ企業で働く私たちはいつも全力である。
そんなことを思い出させ、背中を押してくれる一言だ。
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人へ、街へ、未来へ。
鉄道がつなぐ人や街は、今だけの話ではない。
そして今の当たり前を維持し続けることが、
どれだけ大変なことなのかを感じる機会も増えた。
それを変えていく一員になれるのかと言われると
分からないが、それを変えていく生き方をしたいという憧れや想いは、人事に関わるようになって強まってきた。
数年ぶりに家族と過ごせた新年を、
当たり前だとは感じてはいけない。
だからこそ、
今ある日常のありがたさを噛み締めて過ごし、
日常であり続けるために尽くしたい。
そんなことを考え、2024年が始まった。