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受験本番でかける言葉
中学受験の話もそろそろ最終章に入った。
本命校の受験は、親にとってもそれまでとは全然違って感じられた。どんな言葉がけが良いかと考えてみても思い浮かばず、それまでは「エンジョーイ!」(夫や子供にとって重要で緊張するイベントがある日の送り出しの言葉)で送り出していたのが、そんなノリではいけないような気がした。
言葉がけに至っては、親の余裕がなくなった際にはよろしくない言葉がけもしてしまっていた。「ちょっと算数どうにかしてくれない?」や「また同じパターンの不合格はさすがに勘弁・・」なんて言ってしまったものだ。親の方が切羽詰まってしまうと、もう少し鬼気迫る勢いでやらんかいと思ってしまったこともあったのだった。
そんな時は、後で謝るのだが、長男に「ごめん、お母さん、どういう言葉かけたら良い?お母さんもわからんのよ。」と訊いたことがあった。丁度休憩時間で長男が布団でリラックスして漫画を読んでいる時だった。長男は漫画を閉じると仰向けになって頭の後ろに両手をやり、「お母さんが好きなように言ったらいいよ。」と、突き放すでもなく、どちらかというと諦めのような返事を返したことがあった。
親がプレッシャーを与えてしまったこともあっただろうと思う。
夫と長男がカフェで勉強していた際にもらったLINEである。
夫 :某学校 20XX算数、7X/100、合格者平均6X。
合格者平均を15点ほど上回っていた。算数が難しく、合格者平均がぎりぎり取れるかどうかという学校だった。
私 :わぁすごい
夫 :この年に受けたかった
私 :ほんまよね。あの子は不注意という時に、スピード速すぎて飛ばすからミスる場合と、言葉に捕らわれて全体見ずに勘違いするミスと両方ありそうで、木と森の両方バランス取れたらいけるんだよね。
夫 :そうだね
私 :緊張するとそこがなかなか大変なのかも
夫 :親がプレッシャーかけすぎはいかんね
私 :うん、もう泣いても笑っても今回限りだから、普段通りコントロールの効いた状態にしてやらんとね。言葉がけ重要かもね・・・。
夫 :そうだね
夫からまた送られてきた。総合点25X/3XX、合格者最高点24X。合格者平均点22X。
夫 :本番で出せ
私 :これだけ点取れてるの見ると、本番後にゴラァってなりがちでいかんいかん
夫婦で決めていたこと
一つだけ、夫と決めていたことがあった。それは本命校に落ちても絶対に長男を責めないということ。当たり前のことに過ぎないが、もっとこうしておけば良かった、ああしておけば良かったという思いが出てきてしまったとしても、とにかく長男の味方であることを徹底すると決めていた。これだけは何があっても実行しないと親として失格だろうと思った。
また、落ちた際の言葉がけも予め私の方は考え始めていた。そしてできれば夫にお願いしたい部分でもあった。引き合いに出せそうなエピソードが私のものより夫の方が重みがあるように思ったからだった。
夫とは軽く話しだけはしておいたが、実際には落ちてから考えれば良いよねということで、さらっとだけ話したのだった。
まだ言葉がけを探していた
実は普段使いもしないのに、受験本番が始まってからはX(旧ツイッター)で受験情報にアクセスするようになっていた。これ、今思うとタイミングとしては最も避けるべきだったのではないかと思うが、合格発表までの間に算数の難易度がどうだったのかなどが知りたくて検索をしていた。
そうすると、受験生に向けての言葉がけなどもタイムラインに上がることがあった。それに感化されていたと思う。
私 :本番は手を離して抱きしめるべしと。親として。応援の仕方。
夫 :普段通りでいいんじゃない?逆に変だよ。
私 :そうであった
こんなに右往左往した受験も、ついに本命校の日を迎えることになる。
本番の朝、まともな声かけが出来なかったらどうしようかと思ったが、本当に自然に対応できたと思う。
夫 :これまでの3年間でやってきたことを、答案の上に置いておいで。
私 :大切に受けておいで。
最後に算数だけは、問題が配られてから開始までに、
①難易度判定→取捨選択(時間配分)
②お口モゴモゴ読み&重要箇所にマーク
③見直し
を思い出してねと伝えて。