やってみたら反響があった
夏休み、学校の部活動の一環で長男はあるテーマで調べ物をし、自分なりに試した結果と併せて発表する機会があったのだが、その時に反響があって、とても良い経験になったようなのだ。
何でも発表の直後に先輩や先生から次々と質問がもらえたらしい。
その時の様子を照れくさそうに話してくれながらも、「気持ち良いよね」と言った。質問をもらって、それに応えて、そうするとまた別の人から質問が来て、という体験を心から楽しんだ様子であった。
また、その発表がきっかけで、先生から学校の設備で使えそうなものを教えてもらったり、家でほかにどんなことをしているのかと訊いてもらったりもしたそうだ。
全員の発表が終わったら、投票もあったようで、長男はそこでも何人かのうちの一人として嬉しい結果をもらったそうだ。先輩の発表からの学びもあり、良い一日を過ごせたようだ。
チャンスは君が準備ができているか否かに関わらず来るんだよ
こうやって人前でも物怖じせずに発表ができたわけだが、長男はこういった機会に出る出ないの選択肢がある場合は、どちらかというと引っ込み思案であったと思う。少なくとも自分からグイグイいくタイプではない。
憧れている人にサインをもらったり、近くまで行って話せそうな機会があっても、遠くから見ているだけで、背中を押されても「別に良いよ」と言う事がありがちだった。
せっかくチャンスがあってもこれでは逃すぞと思いながら、最初は親も一緒に行って最初の一歩を手伝ってやり、そうしたら相手の方が長男に話題を振ってくれて、それがきっかけで長男の顔がぱっと明るくなり、後になって「話せてよかった」というようなパターンも多かった。
段々とそういう機会に一人でも出向くようになったけれど、つい最近も、参加しようかどうしようかで煮え切らない返事をしていた。
夫 :行くのか行かないのか?イエスかはいのどっちだ?
長男:www
行きたい気持ちもありつつ、どうしようかなぁという感じで、でも最後は前向きに行っていた。
そして行ってみたら話しかけてもらえたり、アドバイスももらえたりして、やはり行って良かったと思ったそうだ。
次につながる経験
今回、反響をもらう成功体験をしたことで、長男にちょっとした変化が見られた。夏休みの宿題でも調べてまとめる課題があったのだが、成功体験をして帰ってきた日以降、取り組み姿勢が以前よりも積極的になっていたり、筆が進んでいる様子があるのだ。
少し話は逸れるが、「宿題をやりなさい」や「勉強しなさい」と言わなくてもやったというお子さんの話を聞くが、長男に関しては言わないと忘れてほったらかしになることもあり、完全に任せておくのは心もとなかった。
特に寧ろ中学生になってからは、学校から出される課題の質が高いと親的には思っていることもあり、やらないともったいないなとも思ってついつい気にして訊いてしまっていた。
私 :みんなはもう夏休みの宿題終わってるのかな?
長男:終わってるわけないでしょう。
私 :そうかな・・・
長男:逆の意味で終わってるやつはいっぱいいると思うけど
私 :www
それが発表で手ごたえを感じてからというもの、やるなら精一杯やってみようという気持ちが内側から強く出てきたように思う。やりなさいと言うより、人との出会い、小さな成功体験が大切なんだなとも思う出来事だった。