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入学式で感じた強烈な違和感「漢字が書けても書かせないでください」(1)

ポジティブな問題提起として、一年生が自分の名前を漢字で書きたがることを、その子の学びたい意欲や達成感に繋がることとして、喜びを持って受け止めてもらえないだろうかと思っている。そして、漢字禁止令ではなく、ふりがなを付けて漢字を書くようにすれば良しとすることを提案したい。

漢字は一律ダメ、書けても書かないで

冒頭タイトルのアナウンスは、次男の入学式で言われたものだ。長男の入学式ではこういったアナウンスはなかった。それでも長男のときに漢字問題には直面していて問題意識があったこともあり、数年経って次男の時に、まさかこれが最重要事項の1つであるかのように新一年生の保護者に向けてアナウンスされたことに衝撃を受けてしまった。

アナウンスをした主任の先生は、漢字が書ける子もひらがなしか書かないというやり方に違和感を持ったことはない様子だった。親からもぜひ予め子供に声かけをして協力してくださいという風で、そうすればクラス運営がスムーズに行ってみんな足並み揃ってハッピーですよねと言わんばかりで、これに疑問を持つ人がいるとは想像すらしていないのだろうなと思った。

赤字で「ひらがなでかきましょう」と書かれる

この漢字問題については、長男の時に直面していた。テストの名前のところに長男が漢字で名前を書いたところ、担任の先生が赤字で「ひらがなでかきましょう」と書いて返却していた。

これを目にした私と夫は仰天した。えっ?褒めてくれないの?まさかのひらがなへの修正?なぜ?子供って自分の名前は漢字で書きたがる子多いんじゃないの?全員直させてるの?ひらがなも漢字も両方良しにできないの?カタカナの名前の子はどうしてんの?

仰天の次に、これはかなり由々しき事態と認識した。誠に遺憾であって、学習をする場で学びたい意欲や出来ることの喜びを阻害するような行為がなぜ行なわれるのか?

自分たちも子供の頃に公立の小学校に行っていたにも関わらず、すっかり学校がどういう所であるかは忘れていた。それで、これは担任の先生の個人的な指導だろうから、さすがに漢字が書ける子に書いてはいけないというのは異議申し立てすべきであって、先生としてどういう意図があったのか確認した上で引き続き漢字で書いても良いように話したいと思っていた。

長男には、親として、これはちょっと変な対応だと思うのだが、先生にも何か考えがあってのことだろうから、一旦ひらがなで書くようにしようかと言って、個人面談で直接確認するまでは、忘れなければひらがなで書くようにと言って過ごさせた。

(2)につづく