子どもの学びたい意欲に動かされて(3)
3兄妹が一緒に学ぶ
週末は3兄妹がリビングに勢揃いして遊んだり、一緒に学んだりする。面白いのは、それぞれが、誰かにとっての良い刺激になっているということだ。
例えば、次男が算数パズルに取り組んでいたときに、ちょうど良いから長男に手ほどきをしてやってくれとお願いしたら、とても上手に教えてくれた。優しく教えてくれるし、褒めるのも巧い。
次男は長男が考えている様子を食い入るように見ているし、時々身を乗り出して覗き込んでいる。自分でもこうかなと思って意見を言ってみたりと、親とやるより意欲的だ。
長男は長男で教え方がうまいではないかと親から褒めてもらえて嬉しそうだし、実際、根気強いし、全然イライラもしない。親が見習わないといけないなと感銘を受けている。
教えるときに問題を分解して先にポイントになる所だけを考えさせたり、アプローチも工夫してくれる。さすが着眼点が良いなと思ったりもする。親が教えるより長男にお願いしたほうが良さそうなのだが、長男も忙しいのであまり頼りすぎないように気をつけている。
因みに次男がやっているような問題は長男にはやらせたことがなかったので、長男にとっても面白いようだ。それに人に教えるという良い機会になっている。
長女も次男の算数パズルに挑戦してみたり、兄のお古の英語のテキストでCDに合わせて歌いながら絵を指さしたり、単語や短文を覚えて遊んでいる。そうすると、次男が一緒にやってくれたり、次男も自分の方ができるんだぞとアピールもしながら、お互い競い合ってやったりしている。
異学年、レベルもバラバラの子達が一緒に楽しくお互いにプラスの影響を与えながら学べるのは良いなと思う。
一方、誰かに抜かれたり、誰かの方が出来たりということがあると、兄妹であっても脅威に感じたり、劣等感を感じるリスクもあるのではないかと思う。
親としては、人には人のペースがあって、それを尊重できるように育てたいと思う。
コーチは極めて重要
目の前の3人の子を見ていて思うのは、それぞれに異なる特性があったとしても、共通して、誰が教えるか、どんなアプローチで教えるかで子供の目の輝き方が変わるということ。だから、子供が伸び悩んだら、教え方が合っていない可能性を真っ先に考えるべきのように最近は感じている。
次男と長男はこの夏からオンライン英会話もやっているが、特に次男は最初の頃、先生によって全然反応が変わってしまっていた。お気に入りの先生で予約できたときは「やったー!」とレッスン中も楽しそうだ。出来も良い。また同じ先生を予約してほしいと言ってくる。
逆にあまり合わずにつまらないと思ってしまうレッスンだと、完全に上の空になっていた。さすがに先生に失礼なので私が何度も集中するよう注意することもあった。
長男はオンライン英会話は先生が誰であっても滞りなくやれているようだが、やり易さの違いは感じるようだ。長男の場合は、学校と塾との落差の方が大変だ。やはり適切な刺激量がその子によってあるのだろう。
教える側が親など固定の人になる場合は、親の方が子供に合わせて臨機応変にできないと、無駄に子供に当たってしまうリスクもあるなと思った。
次男は時々兄のオンライン英会話の様子を「見に行きたい」と言って見に行く。そしてニコニコして戻ってくる。長女は次男の英会話の様子を覗きたがる。こうやってお互いを尊敬しながら、ずっとやっていってくれたらと思っている。