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生まれたての頃

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・泣きの激しさ ・誕生 ・「新生児無呼吸発作」を起こす ・GCUに入院 ・3時間おきの授乳でGCUに通う ・退院 ・赤ちゃんは泣くのが仕事だが・・ ・一ヶ月検診で医師が仰天
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生まれたての頃(1)

生まれたての頃(1)

ずっと大変だと感じてきた長男の”激しさ”、育てにくさ、何となくディフィカルトチャイルドに該当しそうだと感じていたことは、長男がギフティッドと指摘されてOEs(過興奮性)というものを知った時に謎が解けた。

長男は5つの領域の中でも0歳~5歳くらいの間は、下記の2つが最も顕著だったように思う。(e)感覚の過興奮性は幼少期には今ほど気にならなかったが、赤ちゃんの泣く理由としては関係していたのかも知れな

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生まれたての頃(2)

生まれたての頃(2)

GCUに入院

助産師さん曰く、長男の呼吸が不安定とのことだった。それでも再度安定したようで助産師さんは去って行ったのだが、何となくモニターのピーピー鳴る音だけが気になっていた。

長男の入った赤ちゃん用のカートは私の頭の位置よりずっと後ろで、仰向けに寝ている私にはカートの中が全く見えなかった。

すると、今度は別の助産師さんが飛び込んできて「君っ!」と叫ぶと、長男を抱き上げて背中をバシバシとたた

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生まれたての頃(3)

生まれたての頃(3)

お腹を空かせているはずの長男がすやすやと眠っていたのは意外で、狐につままれたようにポカンとしてしまった。

気づくと同伴下さっていたベテラン助産師さんが看護師さんの前に仁王立ちになり、何やら問いただしている。

どうやら我々が遅れた10分の間に、看護師さんが長男が激しく泣くのに耐えられず粉ミルクを飲ませたようだった。

10分がなぜ待てなかったのか、なぜ電話一本よこさなかったのかといった会話が聞こ

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生まれたての頃(4)

生まれたての頃(4)

退院し、生後間もない長男と帰宅してみると、改めて我が家には赤ちゃんがいるのだなと感慨深いものがあった。

私の母も泊まり込みで手伝いに来てくれていた。わざわざ食材や調理器具まで宅配便で送ってくれて、かなり前から献立を考えたり色々と準備をしてくれていたことがわかった。我が家にあるものを適当に使ってもらえたらと思っていたけれど、それまで二人暮らしだった家庭の調味料や器具では足りなかっただろうことが今な

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生まれたての頃(5)

生まれたての頃(5)

一ヶ月検診で医師が仰天
一ヶ月検診は母にも付き添ってもらった。丸々と太った長男を抱いて、どんなもんだい、大変だったけど、一ヶ月でこんなに大きくしたぞと、意気揚々として診察の順番を待っていた。

一ヶ月検診では体重や身長を測る。体重を測ったところで急に医師の表情が硬くなった。医師はしきりと画面上の電卓で計算をしている。約5,500gという数字に違和感があったようだ。

医師:一体どれだけ飲ませたんで

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