冷凍レモンハイボールとトマト麻婆豆腐

今日は家中華で一杯。
作るのはトマト麻婆豆腐さ。

これは麻婆豆腐にトマト、ピーマンといった夏野菜を入れて爽やかさを演出したateだ。
夏の終わり頃、暑さが名残惜しくなってきた頃、あえて作ってみることをおすすめする。
それはまるで、夏を惜しむかのように、麻婆豆腐の新たな可能性をくすぐる。

まず、作る前に一杯、こんなところに南部せんべいがある。
ごま味である。
誰かのお土産だろうか、なんの躊躇いもなく、置いてあるので、遠慮なくいただく。
南部せんべいはateとしては、やや物足りないが、ごま味なら大丈夫である。
それだけを食べる分にはピーナッツなどのスタンダードを選ぶが、ateとしては甘すぎる。
よって塩味がシンプルにうまいごま味で最初のハイボールを流し込む。
じわじわと酔っ払うための準備を始めるのだ。

さて、トマト麻婆豆腐であるが、作り方なんて特にない。
冷蔵庫に残って、もう忘れかけられているプチトマトやピーマン、オクラなんかを探し当てる。そうか君はトマト麻婆豆腐になるために生まれてきたんだね、とか言いながら取り出すと、料理に物語が付着してよろしい。
最初にトマトやピーマンを炒めておく、そこに麻婆豆腐のもとかなんかで作って仕舞えば良い。
手作りにこだわるのであれば、そうさね、めんどくさい人ですね、ごま油と塩があれば良いでしょう。塩麻婆豆腐だ。
それ麻婆豆腐？と思うかもしれないが、塩でシンプルに味付けする家中華のうまさをあなたは知っているだろうか？

でも今日は簡単に、麻婆と言ったらマルミヤ、に頼って仕舞えば良い。メーカーはいつも偉大である。
ご飯にも合う最高のateが出来上がる。

トマトと麻婆豆腐はとても合う、当然、チーズにも合うわけで、さあ出来上がりにチーズをざっくりとふりかけろ！とろけてしまう前に箸でピーマンを持ち上げて口に放り込め、熱々、と言いつつ、冷凍レモンのハイボールを流し込み、そう、この世の極楽に、お前はもう立っている。