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【レビュー】子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本

ずっと気になっていた本を読み終えました。
今回紹介するのは、「子どもとの関係が変わる 自分の親に読んでほしかった本

年間100冊くらい読む本は、育児本や発達障害に関する本が多いのですが、小説や自己啓発の本なども読みます。読み終えて印象に残ったことなどを、noteに記録を残していこうと思います。おすすめの本のみ読書記録として綴ります。

このnoteを読んでくださった方の、少しでも参考になれば幸いです。


こちらの本は、Amazonでも 5つ星のうち4.3という高評価。世界46カ国で読まれており、200万部のベストセラー。
書店でも山積みにされており、手に取ってみました。

子育ての遺産は連鎖する


第一章のタイトルです。
最初からドキッとしてしまいました。

第一章からページをめくる手が止まるほど私にとっては重い章でした。

著者は、子育ての何よりも邪魔になるものが私たちが子供の頃に与えられた体験だとしています。
遺産といっても良い遺産ならそのまま伝えれば良いのですが、問題は負の遺産です。

筆者は、「役に立たなかった物事は捨てる、無意識のうちに同じものを子供に手渡しをしないよう自覚することが大切」だとしています。

自分の子ども時代にどんなことがあって、当時どう感じたか、今はどう感じているかを分析し、必要なものだけを活かす。


この作業、私はもうすでに意識的に行っていたのですが、それでもやはり邪魔をしてきます。

私自身、1歳くらいの頃からの記憶が鮮明にあるタイプで、行った場所、経験、その時に感じていた感情なども覚えていることが多々あります。

そして、自分が育児をしている中で、目の前の子供と同じ年齢だった時に私自身はこう思っていたな、と頻繁に思い出すようになりました。
されて嬉しかったことよりも、嫌だったことが思い出されることが多く、意識的に今の育児と切り離すようにしていました。

その反面、我が子に向き合う姿勢がどこか自分の母親と同じようなことをしてしまっている時に、ハッと自己嫌悪に陥ることもあります。

感情の引き金になっているのは目の前で起こっている物事だけでなく、自分の過去の中にもあると考えるべきなのです。

P.18

言動だけではなく、感情すらも過去の自分の経験が引き金になっていることがあるというこのフレーズは印象的でした。
苛立ちの原因は自分の過去のせいかもしれない、ということを頭の片隅において今後は向き合っていこうと思いました。

感情に向き合う

第三章のタイトルです。
感情を否定しない、あるがままに受け止める。

子どもの感情を真剣に受け止め、何かを決めるときに考慮に入れることです。否定したり、気を逸らしたりするのではなくありのままに受け入れ、理解してなだめ、逃げたり距離を置いたりしないことです。

P.82

頭ではわかっているのになかなかできないのが感情の扱いです。
特に、親が子に持って欲しくない感情をありのままに受け入れるのは簡単なことではありません。

それでも子どもの感情をしっかり受け止めれば、子供は徐々に感情をなだめる方法を内面化し、最終的には自立できるようになります。
決して子どもの言いなりになるということではないのでその点は書籍の中でご確認ください。

「感情をあるがままに受け止める」

私自身もやはりどこかで子どもの感情よりも他の事情(時間がない、一般的にこうしたほうが良い)などを優先して子をコントロールをしようとしている節がありました。
しかし、心理士さんや発達専門の先生にお世話になるようになってから、育児において、親が子の一番の理解者になること、自分の価値観で判断しないことというのは一番気をつけていることでした。

この章は、今の私に感情の取り扱いを再認識させてくれる章でした。


すべての行動はメッセージ

最後の章、第6章では、今までのことを理解していることを前提に話が進んでいきます。

子どもはあなたの真似をします。いまはそうでなくても、いずれそうなります。
〜中略〜
子どもの行動に対して、一番大きな影響力を持つのは、おそらく親である私たち自身の行動です。
どんな行動であれ、あなたは同じ行動を取るようにと子供に教えているのです。

P232〜233


この子の行動は何を伝えようとしているのか?
もっと良いやり方でコミュニケーションが取れるように、手を貸せないだろうか?
子どもが自分の体や、騒音や、自分なりに選んだ言葉を使って、本当に伝えようとしていることは何なのか?
この子のふるまいに、私の行動はどう影響を与えたのだろう?

P234

このように親の行動は子へのメッセージであり、ゆくゆくは親の真似する。また、子の行動のすべての行動はメッセージであるとしています。

第1章に続き、ハッとさせられる内容となっています。

「あの時ああしていればよかった、育児をやり直したい」と思うかもしれません。

しかし、親子関係の修復はいつでもできる。
早く気づくに越したことはないけれど、思春期や青年期も、ステップは変わらず、関係は修復できるとあります。

問題の背景にある感情を突き止め、意見を出し合って解決方法を探す。

この本を読み終え、また今日から行動を変え、残りの育児時間、成長の手助けをしたいと思いました。

今育児が思うようにいかないと悩んでいる方、これから子育てをする方にはきっと心に響くことがあると思います。


お読みいただきありがとうございました。

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mari /ギフテッド2E育児
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