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【アタッチメント理論】子どもの安心感を支える「基地」の役割

はじめに
 こんにちは、子育て中の皆さん!今日は、子どもたちの健やかな成長に欠かせない「安心感の輪」についてお話しします。私たち大人が果たすべき「基地」としての役割について考えてみましょう。

 「安心感の輪」については別記事「子どもの成長を支える「安心感の輪」の重要性」を参考にしてください。


1.安心感の輪とは?

 「安心感の輪」とは、子どもが安心して遊びや学びに挑戦できるよう、親や保護者が提供する安全な環境と、その活動を温かく見守り、支援する仕組みを指します。例えば、子どもが新しい遊び場で遊びたいときや、初めての自転車に挑戦するとき、親がそばで見守り、応援することで、子どもは安心して挑戦できます。親がいつも見守り、必要なときには助けてくれるという安心感があると、子どもは失敗を恐れずに新しいことに挑戦する勇気や自信を持てるのです。このように、子どもが安全と支援を感じられる環境を作ることで、子どもの成長が促進されます。

2.基地の役割とは?

 私たち大人が果たすべき「基地」の役割には、大きく分けて二つのポイントがあります。

①確実な受け入れ場所
 例えば、子どもが公園で初めてのジャングルジムに挑戦して、途中で怖くなってしまったとします。その時、親は子どもが戻ってくるのを温かく迎え入れる必要があります。「大丈夫だよ、よく頑張ったね」と声をかけながら、子どもが安心して落ち着けるように抱きしめてあげることが大切です。

 このように、子どもが何かに挑戦して疲れたり、不安になったときにいつでも戻って来られる場所として、親は常にオープンであり、どんな状況でも子どもを受け入れ、必要な保護と愛情を提供することが求められます。

②見守りと送り出し
 
例えば、子どもが初めて友達の家に一人で遊びに行くと決心したとき、親はその挑戦を見守り、応援するべきです。「楽しんでおいでね」と笑顔で送り出したなら、心配しすぎて何度も電話をかけたり、ついて行ったりするのは避けましょう。子どもが自分の力で世界を探索する勇気を持てるように、私たちは距離を保ちながらも必要なサポートを提供し、子どもの自主性を尊重することが大切です。

3.基地のあり方

 例えば、子どもが外で遊んでいるとき、親はあれこれ指示したりついて回ったりするのではなく、自宅で落ち着いて待つことが大切です。子どもが新しい遊びに挑戦したり、友達と遊びに行くとき、親が「いつでも帰ってきていいんだよ」と伝える姿勢を持つことが重要です。具体的には、子どもが遊び疲れて帰ってきたときに、温かく迎え入れ、「おかえり、楽しかった?」と優しく声をかけることで、子どもは安心して新しいことに挑戦できるようになります。このように、親が常に受け入れる準備をして待っていることで、子どもは安心して成長し、様々な経験を積むことができるのです。

4.敏感性が鍵

 例えば、子どもが遊び場で遊んでいるときに突然立ち止まり、不安そうに親の方を見たとします。その瞬間、親がそのシグナルに気付き、すぐに「どうしたの?」と声をかけることで、子どもは安心します。もし子どもが「高いところが怖い」と言った場合、親が「大丈夫だよ、ここにいるから」と優しく励ますことで、子どもは再び自信を持って遊びに戻ることができます。このように、子どもの不安や困りごとのシグナルにいち早く気付く「敏感性」を高めることで、適切なタイミングでのサポートが可能となり、子どもは安心して活動を続けることができるのです。

5.子育ての反省と改善

 例えば、一日の終わりに子どもと一緒に過ごした時間を振り返り、「今日は何が楽しかった?」や「何か困ったことはあった?」と子どもに聞いてみることが大切です。親が子どもの話をしっかりと聞き、安心感の輪がきちんと回っているかを確認しましょう。もし、子どもが不安やストレスを感じた場面があったなら、次回はどのように対応すべきかを考え、親自身の関わり方を見直し、改善していきましょう。このようにして、日々の子育ての中で親が基地としての役割を果たしているかを常に振り返ることで、子どもが安心して成長できる環境を作り上げていくことができます。

最後に
 
子どもが元気に外の世界へ飛び出していくためには、見守りと応援が必要です。過剰な心配や干渉は避け、子どもの自主性を尊重しましょう。私たちがしっかりとした「基地」としての役割を果たすことで、子どもは安心して成長し、挑戦し続けることができます。

 子育ては日々の積み重ねです。大切な子どもたちのために、安心感の輪を支える「基地」としての役割を意識し、素晴らしい親子関係を築いていきましょう。

 皆さんの子育てがより豊かで充実したものになることを願っています!

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