盆の休みが終わって、仕事と日常が戻っていたけど 暑さは変わりなく毎日続き、体にこたえていた。 仕事中だったけど、急に降り出した雨に都合よく理由を重ね 近くにあった喫茶店で体を休めていた。 急に降り出した雨と店内に流れていた曲が耳入り、 ふとあの頃が思い出される あの夏、僕はテレビの中の女優に恋をした 惹かれた理由はよく思い出せないけれど 僕のこころに忘れることのできない跡を残していった そのドラマは夏休み中に放送されていて、僕は毎日テレビで 彼女を見てから、部活に出かける日
緩やかな坂道を歩く 坂の上ったところには陽炎 振り返る向こうに広がる海 今日は波乗りには向いていないようだ 波待ちをしている影がさっきから動いていない 君の家に急ぐ きみに会うために 喜んでくれるだろうか 丸ごとのスイカ 確か君は好きだと言っていた そばの家からテレビの気配 野球場の歓声が聞こえているのに 人の気配は感じない 夏の午後にの住宅街で感じる まるでたったひとりになったみたいな感覚 蝉がよく鳴いている、もうすぐたどり着く けどその前に、片陰で一休み
まず、毎朝だいたい同じ時間に起きる 朝食は食べすぎない程度にバランスよく たまの寝坊にもセカセカしない 傘を忘れてザアザアしたって クヨクヨしないぜ 電車が混んでいてもガマンはするけど イライラしないし、ピリピリもしない 揺れてユラユラすることはあるけれど 乗り間違えてもオロオロしないし ハラハラもしない シタシタ夜道の帰り道 知らない人と道が同じ でもオタオタなんてしない ワクワクできない日があったって ドキドキできない日があったって ニコニコできない日があった
どうもあの頃から 何かが僕の中で変わった それまで支えていたものが 壊れてしまったような そんな感じ 今日 キレイな夜景を見てるけど どこか色褪せてしまっていて 味がしない そんな感じ このごろ だけど時間は流れていて 僕を前に押しやってくる 進みたいわけでもないのに 流れいく そんな感じ 今日この頃 これではだめだと思う日が来るかな こんな感じで 日頃月頃
木の下月夜 枝葉の間から、すらすらと光のすじが 苔むした岩に降りそそぐ きれいなみどり その光のすじにそっと手を ここで生まれた光のつぶが集まる これからどこに行こう 大きく息を吸って 月夜ひとりたたずんで
「あっ。」 ほんとに声が出たわけではないはずだけど周りを見渡してしまった。 手帳に予定を書き込んでいたら、誕生日が明後日に迫っていることに気が付いた。とは言っても、さして気にするようなことでもなかった。 誕生日は特別な日、、と誰かが言っていたのを思い出す。 誕生日と聞いてわくわくするわけじゃないけど、当日はなんだかいつもと違って周りが見える。だけど、本人には特別な日であっても、周りはそれにこたえるまでもなく普通に、いつも通りに過ぎていく、、、。 まじかに迫った誕生日を誰
コーヒーはあまり飲む方ではなかった、君と付き合ってから飲むようになったのを思い出した。ブラックで飲んでいた君に合わせて、よく注文をした。自分でも淹れるようになったのは、豆を挽いて落とす淹れ方が本格的なようでいて、味のわかるヤツと思えたからだ。 挽いた時に香りが立つのでやめられない。ペーパーはセットして一度お湯を注ぐ、、、紙のにおいが取れるとか取れないとか、、、、。挽いた豆（粉）をドリッパーに淹れ、ゆっくりと回しながら湯を注ぐ、、、ゆっくりと、、、。ドリッパーに湯が少し残る
僕は心が骨折する病になった。 あるプロジェクトの企画を任されていたが、どうにも行き詰まり、何とかしようとあがいたりもしたんだが、とある日に考えることができなくなった。 サイトを見ていろいろと病気の記事を読み漁ったりしていると、気になる記事を見つけた。その内容からすると、どうも元の状態にならない。らしい。通院も初めていたし、これは参ったな、そんなものなのかと思った。 「まだ調子は変わらないの？」 少ない友人に相談していたので、彼は気にしてくれていて頻繁に連絡をく
