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あなたのためだから…
勉強しない子にどうやって勉強させるか。
親にとっては永遠のテーマかもしれない。
子どもに中学受験させようと思う場合は特に。
中受では大抵、小3くらいから勉強をスタートするので長丁場だし、その間いかにモチベーションをキープするか、が常に問われた気がする。
子どもが「中学受験したい」と言ったのに、その割にはノンビリしてて…、ということもよく聞く。
我が家のように親主導の受験であればなおのこと。
「今勉強するのはあなたの将来のためだから…」
ウチの場合は、こんな風に言っても本人には全く響かなかった。
子どもの受験に伴走していた経験から、中受の勉強は、とても量が多く、毎日毎日、「地味な練習」を繰り返しているようなイメージ。
それが「好き」でやるか、習慣と化していて「何も考えず」やるか。
コンスタントに続けられるのは、そのどちらかではないかという気がする。
やりたくないものを無理にやらせると「勉強嫌い」になってしまったり、ひどい場合には「教育虐待」になることもあるかもしれない。
何しろ相手は、遊びたい盛りの小学生。
もともと興味があれば別だが、興味がないことに向かわせるのは結構大変。
親が過度に期待し、子どもを机に縛り付けるようにして失敗したケースを身近で見たことがある。
その子はとても聡明で素養があっただけに、とても可哀そうで残念でならない。
そういう子は、鋭敏な感覚を持っているから、放っておいても、ある時に自分で気づいて、動き出すのではないかと思う。
多くの場合、「習慣化」がカギになる。
家庭学習を習慣にする。
特に何も考えず、歯を磨いたり顔を洗ったりするのと同じレベルに。
そのためには、できるだけ早い時期から、何でもいいと思うが、読んだり書いたり、見たり聞いたり、いろいろな「知的な刺激」を与えながら、短い時間でいいので何となく勉強する「環境づくり」をすることが大切な気がする。
「幼児教育」はあまり好きでないが、幼児の頃から教室に通わせたり、ドリルを解かせたりしなくても、工夫してできることはあるように思う。