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#4 60代の2級建築士受験【製図試験編】
私は一五(いちご)と名乗る60代のオヤジ、1級建築士を目指している。
この投稿は2級-資格学校編の続編、製図試験受験の回想録、
これから2級を受験される受験生の参考?になれば嬉しい。
試験会場
会場に試験開始の1時間ほど前に到着。
幕張APAホテルの大きなイベントホール、たぶん数百人はいただろう。
多くのライバル達を見て一気に緊張感が高まる。
ほぼ後戻り、大きな見直し・修正が難しい製図試験、
一つの見落としが命取りになる、
この緊張感は学科の比ではない。
試験開始までの時間
席につき、製図道具をセット、
気持ちを落ち着かせるために部分詳細図を何枚か描く。
時間をロスしないように、
ドラフティングテープを切ってテーブル台の周りに準備しておく。
5時間の限られた試験時間、
一分一秒が大事、トイレに立つ余裕はない。
試験開始直前にトイレを済ませ、
カロリーメイトと水分控えめにエネルギードリンクで栄養補給する。
この一連の行動は事前に整理し、
イメージトレーニングしておいたものだ。
試験開始
しばらくして試験課題と用紙が配られ、
注意事項の説明があり試験開始。
問題を見ると、学校での課題に一度もなかった想定外の条件、
さらに要求図面の一部も例年と異なる。
いきなりパニックになりかけたが、
「想定外の条件が付くのは毎年のこと」
・・と、学校の講師が言っていた🤔
他の受験生も同じ条件だと気持ちを落ち着かせる。
順調な滑り出し
製図の合否を最も左右するプランニング(エスキス)は、
すんなりまとまった。
自分でも感心するほどの出来🙂、
さらに目標の2時間を大幅に短縮できた。
周囲の雰囲気から、まだ図面を描き始めている人は少なさそうだ。
焦りやすいオヤジは先行を意識するとリラックスできる😃
ここで一気に合格に近づいたような感触を得て、
平面図、断面図と進んでいく。
先行していたはずが・・・?
あまり詳細を書いても意味ないので割愛するが、
断面図に大きなミスが発覚!😨
条件(敷地の傾斜)の判断を誤り、全て消して描き直すことに。
先行意識は瞬時に吹っ飛び、焦りから頭は真っ白、手が震える😱
普段であれば、さほど時間をかけずに描けていた断面図、
違う位置、高さに線を引いては消して描き直しの繰り返し、
心臓はバクバク、体がガタガタ揺れているのがわかる😱
ここだけで30分もの時間をロスしてしまった。
試験会場には魔物がいる!
部分詳細図は描き方が分からず適当に描いた。
他の図面も主要な寸法他いくつか記入できずに終了の合図が告げられた。
ペンを置いて、解答用紙が回収されるまでの間、
図面を眺めていると、驚くことに寸法線に主要寸法が記入されてない😱
学校・自宅含め30枚以上の図面を描いたが、一度もそんなミスはなかった。
「試験会場には魔物がいる」講師の言葉を思い出し実感した😭
描き直しさえしなければ・・・
茫然自失、無力感につつまれ、
学校の図面復元会に参加する気力もなく帰宅の途についた。
「断面図を描き直しさえしなければ・・・合格していたかも?😮💨」
その後もしばらくの間、
この「・・・れば😔、」が頭をよぎっては「ハァー😮💨」の繰り返し。
来年は今年(RC)とまったく異なる木造、独学では無理だろう。
また、資格学校に頼らざるを得ない・・・と思うと憂鬱だった🥺
「おめでとうございます!」
当然、不合格と思い込んでいたので、合否発表の日すら忘れていた。
12月上旬、「リリリーン・・・」スマホを見ると、Sの営業、
「おめでとうございます!」
製図試験に合格しているので、
「その後の手続きなど説明したい」・・・という。
「エッ、ホントに?😲」・・・ “うれしさ” より “とまどい”
”ラッキーでやさしい採点官にあたったのか?”
”間違い、描き忘れを見過ごしてくれたのか?”
”年だから採点を甘くしてくれたのか?”
これほど、期待感なく合格する試験も珍しい!
後で試験元のデータを見ると2021年度製図試験の合格率は約49%だった。
到底、”合格レベルに達していない”・・・と思っていたが、
約半分が合格の試験、
「決定的なミスさえなければなんとかなるのかな・・・?🤔」
晴れて建築士に
年明け、2024年初春、晴れて2級建築士の免許を取得した、64才。
試験の内容はともかく、幼い頃に夢みた建築士になれた。
次は1級に挑戦!
・・・とはいえ、一般的に2級に対する評価は低い、
一五オヤジは自己顕示欲のかたまり、
大手を振って「建築士です!」と名乗りたい!
大きく、太文字で「1級建築士」と印刷された名刺を、
「いらぬ」と言われても押し付けたい!
オヤジの動機はとても低レベルで情けない、
それはがってん承知の助、
理由が恥ずかしくても、なんでも、とにかく1級建築士になりたい!😤
オヤジは2023年、1級学科に独学合格するも、製図は気力続かず挫折、
2024年度の製図試験合格を目指している。
1級受験編は後ほど、
引き続き一五オヤジの挑戦、応援していただけると嬉しい。
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