ブッダ・心のことば ウダーナ第1章9 バラモン僧たちの経 わかりやすい版
1 菩提の章
1.9 バラモン僧たちの経(9)
こんなところで水浴びしても
こころは、きれいにならない
真理がそこにあり身についているなら
そのひとは本当にかしこいひととなる
あるとき、お釈迦様はガヤーに住んでいた。
ガヤーシーサの大岩で、大勢のバラモン僧が寒い冬の夜、雪の降るガヤー川に、
「おお、清らかになれ」「おお、清らかになれ」と、
身を清めるために川に入ったり、水をかぶったり、祭火を焚いたりしていた。
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解 説
迷信に基づく修行も無意味で、どんなに川で身を清めても、火を焚いても悟りには関係ないという教え。
清らかになれとは、悟れるようになれと同じ意味。
自分がない人は、自分も他人もありません、そこにあるのは、自然法則の中にある「行為」の連続だけです、せっかくの「行為」も迷信に邪魔されてはなんにもなりませんね。
ウダーナとは
ウダーナはパーリ経典・クッダカ・ニカーヤ(小部)に収録されている経典です。
太字の詩文については、お釈迦様のことばのままを、もっとも伝えている経典と言われています、誰に教えるためでなく、お釈迦様が『心のまま』に口にしたことばを集めた経典です。
詩文に続き後の人々が、いつ、どこでや編集当時の教えを付け加えたエピソードなどが散文で記されています。
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