平和祈念展示資料館へ
満洲にちなんだ企画だったので、僅かな時間だが立ち寄らせて頂いた。
住友ビル33階という驚くべき場所に、資料館はある。
常設と、企画展を、上手に併用し先の大東亜戦争の痕跡を伝えている。こういうことは、主義主張をまずは引っ込めて、無心で拝観して欲しい。
その時代が後世にとっておかしいとしても、その当時は普通だった。それを後世の物差で揶揄評論するのは不粋である。
どうせ20年もすれば、令和の当節でさえ、後の世から笑われているかもしれないだろう?
選択肢の限られた時代で必死に生きていた、どんな立場でどんな国であっても、笑うことなんか誰にも出来ないんだ。ただ、大局を左右する大きな戦争犯罪だけは、憎んでもいいと思うよ。
満洲のことを、なかったことには出来ない。
そして生きた人の記憶も刻が静かに奪い去っていく。
残された物証や写真は、沈黙のまま語りかけてくる……耳をすまして欲しい。きっと、聞こえるよ。
黙って、みて、感じて。
そのうえで自分の思ったことを、自分なりに今の時代に生かせるようにして欲しい。その意思は誰にも強要できない自分だけの想い。それを上手に生かせるよう、感じて、考えてください。
日本は大東亜戦争で一度は亡国になりかけた。
満州は亡国となった。
重さは違うよなぁ……。