「ポンコツ」は凶器
ー自信をもてないある人-
いつもポンコツって言われて…
小さいときから、友達にいじられる。
昔から、いじられキャラなんだ。
雰囲気を壊したくないし、皆を笑わせてきたんだ。
できるように頑張るんだけど、皆より時間がかかっちゃうし…
ポロポロ涙が流れる
。。。コトダマ。。。
私は、彼女がいつも一生懸命に努力する姿を見ている。
「時間がかかってでも、努力するアナタの姿が美しく見える」
彼女に伝えた。
「はじめて言われた。そんなこと思ったことがなかった」
また、ポロポロと彼女は涙を流した。
彼女は、友達にいじられ続け、「できない自分」と自分にラベルを貼って生きてきたのだろう。
自信を失い、頑張っても頑張っても追いつかないような苦しさを抱えてきたのだろう。
彼女は、自ら笑うことで周囲の雰囲気を和らげてきたのだと思う。
友達は、彼女が傷ついていることには気付いていない。
「周りを思いやるアナタは、優しくて素敵」
「でも、アナタばかりが我慢しなくていいよ。傷ついたことを伝えてもいいんだよ。人に優しくするように、自分にも優しくしてほしいな」
と彼女に伝えた。
ポンコツの語源は、数節あるそうだ。
「げんこつ」という言葉を聞き間違え、「ポンコツ」になった。
阿川弘之の小説「ポンコツ」にある一節から広まった。
「ぽん、こつん。ぽん、こつん。ポンコツ屋は、タガネとハンマーで、日がな一日古自動車を叩きこわしている」という一節。
「げんこつで殴る」という意味の「ポンコツ」が生じた。
「自動車をハンマーで解体する」という意味にも使われている。
いずれにしても、殴ったり、叩いたりする意味がある。
ポンコツという言葉は、言葉での殴る行為だ。
人に伝える言葉は、人に優しくあったかいものでありたい。
自分のココロに忘れず留めておこう。