失敗をしない安心感はチョウチンアンコウの頭の光と同じ
こんにちは。一樹です。周りに風邪が増えてきたなと思っていたら自分もかかりました。皆さんもお気をつけてください。
さて、今回は失敗しない安心感は実は罠という考えについて書いていこうと思います。
この記事が誰かの助けになりますように。
失敗しない安心感
皆さんは失敗したことはありますか。
僕は数え切れないほど失敗し、後悔してきました。
あのときこうしておけば、あのときこうしなければと悩むことも多かったです。
失敗したら、辛いです。
成功してたら得られていた報酬は手に入れられず、他の人は手に入れている。
自分は手に入れられず、ただ痛みを得て、無駄な行動をしただけ。
それならいっそ、失敗しないように挑戦せずに現状維持をしよう。
失敗して、痛みを得ることもないし、挑戦するためにエネルギーを使う必要も無い。
失敗しないし安心だ。自分の心地いい今の環境も維持できる。
そのような考え方を持っていました。
失敗しない生活
いつも同じ時間に起きて、同じ物を食べて、同じルートで通学して、いつも通り授業を受けて、同じルートで帰宅して、同じ時間に寝る。
安定していて、安心感があり、満ち足りているはずなのに、どこか面白くない。
そんな生活をしていました。
僕たちを食べようと待ち構えているチョウチンアンコウ
「そうだ。
お前は辛い失敗をしなくて良い。
自分の心地よい領域で生きて良いんだ。
無理しなくて良いんだ。
辛いことは何もしないで良いんだ。
ほら、この安心感は魅力だろう。
だから、
こっちにおいでよ。」
失敗しない安心感と言う光をぶら下げたチョウチンアンコウは僕たちにこう言います。
僕たちに挑戦する気力を奪い、人生を豊かなものにさせないために。
魅力的だが、破滅する光
失敗をしなくて良い、自分の心地よい領域から出なくて良いと言う考えは魅力的です。
自分の心地よい領域で現状維持をするのは楽で、且つまあまあ楽しいのです。
現状維持で十分満足じゃないか。
しかし、心のどこかで僕たちは
「これじゃつまらない」
と呟いているのです。
人生は意外と短いです。
まだ20年ちょいしか生きていない若造ですらそう思います。
80歳で人生を終えると考えると、
あと60年、21,915日しかこの世に僕が僕として生きる時間はないのです。
現状維持で時間を過ごすほど僕の人生は暇ではないです。
もちろん、読んでくださっているあなたにとっても。
変化の激しい今の世の中、現状維持をし続けるのは後退しているのと同義です。
後退し続けると僕たちはいずれ破滅します。
本能的にその破滅を「これじゃつまらない」と言う警告で僕たちに教えてくれているのかもしれません。
チョウチンアンコウの光に抗う方法
挑戦し、成功できなかった。つまり、自分の立てた目標に達せなかった。
あとこれだけ頑張っていたら...。
このような事が続き、失敗が辛くなり、光の誘惑に負けてしまう。
そんな僕みたいな人もいると思います。
どうすればいいでしょうか。
成功は達成型ではなく積み上げ型
失敗が辛い。
その苦痛から逃げたくて光の誘惑に負けてしまう。
ではなぜ、失敗は辛いのでしょうか。
成功すると思っていたから?
もっとうまくいくと思っていたから?
さらに努力しないといけないから?
それは僕たちが成功を達成型で考えてしまっているからなのです。
達成型
何か目標があって、そこに成功の基準線を引く。
その基準を達成したら成功。達成できなかったら失敗。
プロジェクト毎にこの基準線を引きます。
そのため、いつもスタート時点は0からスタート。
そのプロジェクトの前に何をしていたかは関係ないのです。
この考え方の場合、失敗した際、基準線に届かなかった事に目が行ってしまいます。
基準線に届かなかった...。
基準線まであと10点足りなかった...。
他の人が同じような目標を達成しているところを見ると、
あの人は届いているのに...。
どうして...。
僕は届かなかった...。
なんで僕だけ...。
とネガティブな気持ちが湧き出てきます。
このような感情に毎回支配されると失敗が怖く、辛く、いやな物になります。
そして、魅惑の光に引き寄せられ始めます。
僕はほんの3ヶ月ほど前までこの状態でした。
きっとチョウチンアンコウの口元2cmほどの距離まで近づいていたでしょう。
積み上げ型
でも成功って実は積み上げ型だったんです。
このことに気づいたのはテレビで見たイチローの名言がきっかけでした。
やっぱり、小さな事を重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだとというふうに感じています。 イチロー
ハッと気づきました。
イチローほど成功している人も小さな事を重ねてきたんだなと。
じゃあ、同じような目標を達成している人でも、僕の見ていないところで積み上げてきたんだなと。
達成できなかった事ばかり考えてきたけど、達成できなくても、積み重ねてきた物はあったんじゃないかと。
積み上げ型とは
成功は今回達成した、してないを問わず、
これまでと今回積み重ねてきたものによって作られていく
と言う考えです。
毎回0スタートではありません。前積み上げてきた物のおかげで15スタートかもしれません。はたまた、40スタートかもしれません。
その積み上げてきた物は他のプロジェクトにも生かせます。
積み上げてきた物は僕たちが様々な努力、苦悩の末手に入れた消えない資産なのです。
失敗した!
でも、その失敗したと言う経験、それまで積み重ねてきた努力、これは僕たちの人生の資産になります。お金で買えない、その経験をした僕たちにしか得られない特別な資産なのです。
チョウチンアンコウは成功できなかった、失敗した、辛いという考えを持つ人を引き寄せる光を発しています。
でも積み上げ型の人は「成功できなかった、失敗した、辛い」と考えずに、「貴重な経験が出来た、つぎにこの経験を生かそう、始める前より自分は少し成長した」と考えます。
ほら、もうチョウチンアンコウの光は魅力的なものに見えなくなりました。
ただのチョウチンアンコウの体から出ている光に過ぎません。それ以上でもなく、それ以下でもありません。
成功は積み上げ型ということを理解するだけでチョウチンアンコウの誘惑からは逃げられるのです。
最後に
どうしても、他人が成功している場面は成功している瞬間ばかり目が行きがちです。目標を達成している瞬間だけに。
でも、その人も過去、何度も失敗し、そのたび積み重ねてきた資産で今回成功しているのです。
僕はこのことにキチンと心の奥から気づき、納得するのに20年かかりました。
子供の頃から、そのような話は何度も聞いていましたが、
SNSや動画サービス等で他人が成功している瞬間ばかり見えてくる今の情報社会では
3ヶ月前までの僕のようにキチンと心の奥から気づき、
納得出来ていなかったひともある程度いると思うのです。(僕だけが世間知らずだった場合はごめんなさい)
達成できない、失敗が怖い、達成出来なかったら辛い、一歩踏み出すのが怖い。
この記事はそのように思って現状維持をしている方の背中に一押しできたらいいなと思います。
読んでいただきありがとうございました。