嬢をめぐる冒険(N#24-2)
その日、服を着て帰り支度が整った時に僕はキスを迫るような仕草を見せてしまった。
彼女は「ん〜」といった顔をして僕を制した。
「もうおしまいなんだよ」そう言いたかったのではないだろうか。
Nちゃんはそのオンオフがきっちりしている。
その時、僕はどんな顔をしていたのだろう。
苦笑いでも良いから、笑っていただろうか。
我に返って、平静を装ってドアに向かった。
自動会計機で清算していると「このホテルは他より少し高いんだね」そんな話をしながら、気まずくもなく一緒にホテルの出口に