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嬢をめぐる冒険(N#25-2)
ホテルに着くと部屋を選び、入室した。少し早くついてしまったのでAVを見ながらうとうとしていた。
寝てしまってノックに気づかないと申し訳ないので、5分前にはアラームが鳴るようにしていた。それでも寝落ちそうだったのでドアのところで待とうかと思っていた時にインターフォンが鳴った。
ドアを開けて迎え入れた。「ここインターフォンあるのね」彼女と会うのは4回目だ、お互いに緊張した空気は完全になくなっていた。
「本当に仕事の後、〇〇県まで行って明け方帰ってきたの?」
「そうだよ」僕は昨日からこの時間まで過ごし方を説明した。
「目が死んでるよ」彼女は笑っていた。
どうやら肉体の疲労は隠せなかったようだった。
でも彼女は本当に喜んでくれているように見えた。この短期間で4回、強行スケジュールでも最終日に会いにきたことを喜んでくれているように見えた。「嬉しい」と言葉にもしてくれた。
「この間にも言ったけどさ、回遊魚みたいなんだよ。泳ぐの止めたら死んじゃうみたいな。マグロだね」笑いながら自分のことをそう言ってみた。
僕は無理な移動距離やスケジュールで遊ぶことが平気である。自動車で3時間で帰ってこれるところであれば泊まらないことは普通のことなのである。そんなことを昔からやっていることを彼女に話した。
「それでも普通は泊まってくるものだよ」彼女は笑っていた。