駄菓子の真実(418文字)
隠れマルコフ作戦を偏微分する。額縁の友達は「それは妥協じゃなくて挑戦だよ」と言う。そのセリフを第五象限にプロットしたまま暮らす。
時間と握手をする龍が、予定調和にかじりつき、真夜中色のアジサイが咲き続けることになる。
感情という言葉をナノテクノロジーで解体し、まだ問われていない素子に代入する。
駄菓子の真実を過冷却し、動的粘弾性を計測する。誰も認めようとしないのは承知しているが、パレードの隊列は皮肉にも美しい曲線を成しており、古典力学の要請を常に受け入れるわけではないと気づく。粉々になった分度器からゼータ電位を取り出す。
貪る為政者はいまだにふんぞりかえって、旧世紀の悪魔と猿文字で文通をする。
住み慣れた住みかは、半透明になって息を切らす。三日月も下を向かざるを得ない。
ありがとうを着こなし、二等辺三角形が折り重なる。それは動きのないバロンダンスと共鳴し、不自由な窓を自由にする。
そこまで書いた彼は、日々を守らんとする。
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