シェア
ごはんとアパート
2023年1月19日 19:27
SNSのプロフィールに、未だに何を書いたらいいのか分からぬままでいます。今のところ、肩書きは一応「文筆家」としています。でもその響きはかなり「シュッと」していて、鉛筆をなめなめ、原稿用紙に向かっているような気配があるので、私は自ら名乗っておきながら、心のどこかで緊張しているようなのです。「文章を書いたりしてるんです」「へー、どんなのを書くの」「小説のようなものとか」「そしたら、芥川賞を目
2021年1月31日 21:40
「せかいのえほん」は、青く丸いマークがついている棚にあります。「うみべのまちで」という絵本を手に取り読みました。近くでは、少女がしゃがみ込んで本を読んでいます。シンケンです。紫色のワンピースを着て、紫色のカチューシャをつけていました。「おかあさん、みるくのはんたいはな~んだ」という声が、部屋の中に響きました。「く・る・み、でした〜」と続けて聞こえてきたので、わたしは心の中で「み・る・く、く・る
2021年1月7日 19:13
今日は、あなたと一緒に食べるために七草がゆをつくります。でも、家には大根しかないので、これでつくります。すみません。でも、お正月のあとの胃腸をいたわるという目的はクリアしているし、お昼の三分クッキングでやってたんです、大根がゆを。 土鍋でお米と大根を煮ます。わたしは料理が得意とは言えないのですが、今日は絶対焦がさないように慎重にやるので安心してください。お米が柔らかくなったら葉っぱもいれます。
2021年1月6日 21:53
午後になってもしんしんと冷える日、分厚い小説を読むのに疲れた時なんかには、チーズおかきをちょっとつまみます。二枚の丸いおかきにチーズがはさまっていて、片側のおかきはリング状になっている。そこからつるつるしたチーズクリームが見えています。おいしそう。 たとえ小説の舞台がボストンの洒落たレストランでも、わたしはわたしの世界、たとえばおばあちゃんちの玄関に、帰ってくるのです。幼き日、おばあちゃんがビ