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【アメリカ】ギフトカードが進化している
「なんでも便利になったよなあ」
さっき、夫がこう言ってわたしに話しかけてきた。
夫は、クリスマスへ向けたプレゼントの準備をしていて、義母になにをあげたらいいかと考えていた。先日、義兄と電話しているときに、そのことをなにげなく話に出したら、義兄がいいアイデアを授けてくれたとか。
「ほら、母は最近アパートに引っ越しただろ。そのアパートの近くに良さそうなレストランがあるから、そこのギフトカードをあげたらどうかって」
確かにいいアイデアである。新しい住まいの近くで、お気に入りのレストランを開拓するきっかけになりそうだし、新しいお友達をディナーに誘う良い口実になるかもしれない。
いいね、いいねと言って、そのギフトカードを購入することになった。
わたしも夫も、どんな形でそれを義母に渡すことになるのか、ほとんど無意識に、それぞれ同じことを考えていた。
つまり、オンライン決済を済ませたらプラスチックのカードが後日郵送されてくるか、あるいは、暗証コードがメールで送られてきて、それを後日義母に転送するか。
実際、夫がそのお店のウェブサイトにいってみると、それ以上に便利なシステムになっていた。もはや、実物のカードの受け渡しやメールの転送といった手間は、一切必要ないという。
購入時に贈り先の電話番号を入力しておけば、そこに暗証コードに飛べるリンクがテキスト送信される。そのギフトカードを使うときは、お店で携帯の画面上の暗証コードを提示するだけ。
贈り方も使い方も、なんて簡単なんだ。
さらに便利なのは、このテキストを送信する日時を指定できることである。一旦購入しておいて、それを然るべきタイミングで送り先へ転送するといった手間が省ける。フライングせず、うっかり遅れることもなく、然るべきタイミングで届けられる。それに、準備がギリギリになってしまっても、「間に合わないかも!」と焦る必要がない。
うまいことできている。
わたしたちは、クリスマスの日の朝にそのテキストが届くように設定しておいた。完璧だ。
ただ一つ、義母が迷惑メッセージと間違えてゴミ箱に捨ててしまわないことだけは、注意しておく必要があるけれど。どんなに便利でも、最後にそれじゃ困っちゃう。
(おしまい)
読んでくださってありがとうございます。
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