【東京市場IPO①】承認銘柄の事業内容を軽く見てみる
8日目です。
節操なく、いろんなテーマの記事を書いてみようと思います。
本日は掲題の記事。
前職で携わっていた業務上、業種問わず、様々な企業のビジネスモデルを勉強することがありました。
その経験を殺さないため、書いてみようと思います。
(いつか、当該業務経験についても機会があれば書きます)
その日承認が出た銘柄のビジネスモデルを軽く見てみます。
(※いつも昼頃更新している都合上、前日の承認銘柄になります。東証の新規上場のその日の銘柄が更新されるのは大体15:30です)
同日に複数の承認が出ている場合、一日1銘柄のみを更新します。
(一日複数記事更新はやらないと決めているため)
今後、東京証券取引所に承認が出る銘柄に関して、さらっと見てみてどんなことをやっているか、開示されているⅠの部、HPをベースにつらつら書いていければと思います。
誰向けなのかは、わかりません。
そもそも対面証券において、IPOの銘柄は営業する必要がありません。
セールス架電時においても
セールス「お世話になっております。今日はIP・・」
お客様「わかった、需要入れておいて」
みたいな極端なやり取りを想像すればわかりやすいと思います。IPO投資という言葉もありますし、みんな欲しがるので。
よほどオファリングがでかい乃至、再上場案件のような銘柄以外は簡単に需要が集まります。(例外もありますので、あくまで私見とご理解ください)
さらっとオファリングと書いていますが、金融の用語系の説明は脇道にそれる為、一旦棚上げ致します。
(そんなのは釈迦に説法だよと思われる方は大変申し訳ございません)
ちなみに、新規上場会社概要を調べたい方は、
googleで「東証 IPO」などで検索すると
以上のページを開くことが出来ます。
そのページの以下部分(赤枠参照)
「会社概要」「Ⅰの部」のあたりを見ると、調べることが出来ます。
また、社名をクリックすると、会社HPに飛べますので、参考にしてみるとよいかもしれません。
こちらのサイトもファイナンス日程や、引受証券会社等、参考になると思います。
以下内容をご確認、ご理解いただいた上で、読んでいただければ幸甚でございます。
・当該記事は、投資の勧誘を目的とするものではありません。 ・一般に公開されている情報を元に、記載をしており、嘘を書いているつもりはありませんが、誤解等があった場合、追記修正する可能性もございます(情報に基づいて被ったいかなる損害についても、記載者は一切の責任を負いません) ・あくまで投資判断はご自身の判断でお願いいたします
リスクヘッジマンが仕事をしたところで、さっそく本題に入っていきましょう。
さて本日から開始するわけですが、一番直近に承認が出ている銘柄、
「株式会社ジーネクスト」を調べてまいりましょう。
①概要
社名:株式会社ジーネクスト
事業内容:顧客対応ソフトウェア「Discoveriez」の開発及び提供
上場市場:東証マザーズ
承認日:2021年2月22日
上場日:2021年3月25日
②事業内容
以下については、出所:Ⅰの部から記載、太字は記載者追記
当社グループは、「お客さまの声で世界を変える」というミッションのもと、顧客対応をDX(デジタル・トランスフォーメーション)(※1)化するプラットフォーム「Discoveriez」を、様々な規模・業種の企業向けに、主にクラウド形式で提供しております。顧客対応業務とは、「コンタクトセンター」や「お客様相談室」など企業と顧客を繋ぐ窓口に寄せられる、お問い合わせやクレームなどの対応業務です。顧客と実際に対面する場合もありますが、基本的には電話やメール、チャットなどで対応します。「Discoveriez」は、複雑化していく顧客対応業務をデジタルの力で効率化し、顧客対応で集まるお客さまの声を、経営判断やリスクマネジメント、品質管理、新商品開発、マーケティングなど、企業の事業活動に反映させ、様々なプロセスの可視化や、実行フローのマネジメントを強みとするICT(※2)プラットフォームとなっております。
③事業系統図及び導入企業例
出所:Ⅰの部より記載
出所:会社HPより
④所感
顧客対応をクラウドプラットフォームで、一元管理できるソフトウェアを販売。付帯して、「顧客対応」に伴う企業の内部のやり取りも一元化できるように、仕組化を実現するコンサルティングを行う企業のような印象です。大企業との取引実績もあります。
所謂、SaaS型の収益モデル(サブスクリプションモデル)の企業のようです。(オンプレもやっているようですが)
市場規模は順調に推移していくことが予想されている業界です。
出所:富士キメラ総研「ソフトウェア新市場2020年版」2019年度実績、2020年度見込み、以降予測
KPI開示はフロー及びストックの四半期ごとの数値及び比率の開示。
出所:Ⅰの部より記載
若干、ストック売上の比率が少ないところが気になりますが順調に伸びていますね。
第三四半期に、導入料などのフロー売上が急激に伸びていたというのも要因として、想像されますが、何がフロー収益に効いて伸びたのか気になるところではあります。(どっかに記載があったらすいません)
ちなみにフロー、ストックのワードについては以下を参照ください。
気になるポイントは、
・導入社数の推移
・チャーンレート(解約率)
・代理店(事業系統図上だと「協力会社」)がどのくらい中抜きしているか
あたりでしょうか。(数値開示はないでしょうが)
SaaS企業の、ビジネスモデルの微妙なワーディング、文章のつなぎ方の間違いなどはお目こぼしいただければ幸いです。
上場日に、マザーズ市場上場の場合は「成長性に関する説明資料」を開示します。それを、楽しみに待つことにします。
さて、一気に書いてみましたが、どうですか、ほんとにさわりだけでしょ(笑)
でも意外と大変でした。
でも、リハビリ及び自助の為に無理しない程度に続けていきます。