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【回顧録⑤】世の中って意外と甘くない
17日目です。
この記事、朝5時くらいに書いてみています。
毎日こんな時間にかければ、日中に何を書くか悩む時間が無くなるのに。
この時間から、ハンドミルで豆からコーヒーを入れて楽しみながら、noteを執筆・・・なんてQOLが高いのだろうか(ついでにコーヒーも香り高い)
(私のnoteで抜群に人気のないダダ滑りの記事です、恥の上塗りスタイル)
と思いつつ、それは無理だと知っている、だって朝は眠いから。今日はたまたま起きただけです。
そんな状況ではありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日は、また思い出した会社員時代の話をしてみます。
強調日について
私がいた、証券会社の支店では、「強調日」というものがありました。
Googleでワード検索しても、出てこないしそもそもこの漢字表記であるかも定かでなないです。
なんか、ワーディング的に作業員っぽい感じですが、違います。
「強調日」とはとにかく無理を強いられる日です。
簡単に言うと、その日の目標の手数料を倍やれと言われるのです。(これは収益強調日)
そのほかにも、「○○強調日」という使い方をされ、証券会社が扱う商品をとにかく販売しまくる日というのもありました。
というと、ブラックな営業現場と思われるかもしれませんが、実は私、結構好きだったんではないかと思っています。
とある年末、たしか大納会の日だったと思いますが、全社的に収益が足りていなかったため、無論現場も強調日でした。
市場の空いているザラ場中に、永遠上司が手数料増えるたびに、
「あと○○万!!さっさと終わらせるぞ!!」
というようなげきがずっと飛んで、ホワイトボードにずっと残りの手数料が書かれ更新されています。
何故良い思い出として残っているかというと、たまたまその年末の強調日に株取引ではない大口の商いを決めることが出来きたからだと思います。
電話中にうれしくて上司に向かってハンドサインしていました・・
これは、今は形も存在していない、東京証券取引所の場立ちの写真なのですが、こんな世界観に憧れて証券会社に入ったというのもあるので、なんかすごい高揚したように記憶しています。
ちなみに、支店(特に上司)の人に、「誕生日」を知らせてはいけません。
何故なら、誕生日が営業日だと一人強調日をやらされるからです。
前述の強調日は、支店にいる営業マン全員一致団結してやる高揚感はありますが、一人でやらされるのです。
たまったもんではありません。
という訳で強調日の説明が長くなりましたが、
本日は、新人時代に「口座開設強調日」をやらされた時の話をしていきます。
新人時代は証券口座開設件数が主たる目標として振られます。
それが、奮っていなかったある日、上記強調日の為、
上司より「今日は200軒以上訪問してこい」という指示が飛びました。
まぁこの時点で大分無茶なのですが、
「今日は車借りれたから、適宜様子見に行くからな」と上司から驚愕の一言を添えられました。
普段、上司が新規開拓についてくることはほぼありません。(だからサボれるんですが)
しかし、こんなこと言われてしまうとやらざるを得ません。
営業エリアでもとっておきの軒数を回りやすい造成地を選び、とにかくインターフォンを押しまくってました。
と思ってたら、やはり上司が来ました。(余談の後に続きます)
業務用携帯とGPSについて(監視されてるの?)
ここで余談にそれるのですが、
営業マンって業務用携帯電話もって監視されてるのかどうかって気になったことはありませんか。
私はあります。なぜならサボってたから。
基本的な機能として、業務用携帯は、紛失時の対策の為GPS機能を切ることは許されません。
(中には、サボるためにGPS切っている反骨精神のある同僚もいましたが)
結論は、私の職場ではいちいち位置情報まで見ている人間はいなかったと思います。(定かではないですが)
証券会社より、激烈な営業をするという以下イメージ図の企業はあるいはわかりません、GPS見ているのかもしれません。
(イメージ図)伝わる人にだけ伝われ♪
(念のため、付け加えますが世界の任〇堂ではないですよ)
というか、サボっている人って結局、結果に差が出てくる例が多いので日々の場所を監視しても仕方ないというのもあると思います。(中には強運マンもいますが)
まぁ、私はGPSで見られてても良いような言い訳を事前に考えてサボっていましたが(笑)
閑話休題。
まぁ、上司が来たわけですが、暑い夏の日、汗だらけで必死に回っている私をちょっとだけ確認して、
上司が一言、「少し休むか」
ということで、コンビニは遠かったので、
造成地に唯一あった、食料品店に入り、ガリガリ君をおごってくれました。
公園で大の大人が、ガリガリ君食べていると、
またもや上司が一言、
「お前のアイスの棒になんか書いてあるぞ」
ふと棒を見ると、「当たり」の3文字が。
そのあたり棒を見て、上司がある作戦をひらめく、
「このあたり棒もってさっきの商店いって、交換しないけど、あなたの店で買ったアイスが当たったのは運命だから、口座開設してって言うぞ」
こういう機転の利く人が、営業で上に上がるんだろうなーなんて感心しつつ、上司についてお店に戻りその話をすると。
面白いと感心され、あっさり快諾いただき、口座開設をしてもらいました。
上司ってすごいなと感心したものです。
さて口座開設強調日をそんなこんなで乗り切った私ですが、
実は、その日できた商店店主の口座、その後私が転勤するまで、資金を入れてもらうことが出来ませんでした。
そもそも、携帯にかけても出ない、出ても全然買う気がない。という不毛な感じで終わりました。
世の中は「ガリガリ君のように甘くはない」というお話でした。
(ちなみにアイスのあたり棒はいまだにお守りとして持っています)
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