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我が読書迷走微録

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迷走ばかりの我が読書遍歴を微文で紹介する記録。
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#フランス文学

「悪の華」シャルル・ボードレール

フランス象徴主義を代表する詩人の代表作。
想像を超える享楽を味わった人生から生まれたその作品からは、仄暗い虚無の中に退廃と耽美に満ち溢れ、現代を逆照射する。

「星の王子さま」サン・テグジュベリ

「大切なものは目に見えない」
誰しも年齢とともに喜怒哀楽を積み重ね、見失ったものがある。見失ってしまった大切なものを求めて児童文学の旅を再び…

「狭き門」アンドレ・ジッド

フランス近代文学を代表するノーベル文学賞作家による名作。キリスト教文化のエロスとアガペーに揺れる人間模様を精緻に描いた恋愛小説は奥深い。

「異邦人」アルベール・カミュ

1942年に発表された衝撃的なフランス不条理文学の金字塔。
若かりし頃に刻まれた強烈な読後体験は脳裡から離れようとしない。
それをきっかけに思想、哲学、宗教まで読書を広汎にさせた我が原点。

「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ

冷戦下のチェコ出身亡命小説家が、1984年に
発表した世界的恋愛小説。
1968年、“プラハの春”を題材に政治と哲学と文学が融合したその存在は、この上ない重さで読む者を引き込んでゆく。

「ペスト」アルベール・カミュ

三十余年以上も前に読んだ本が、今如実に現代に生きる我々に突きつける不条理哲学の傑作。
生死の理不尽は、それは神なき時代の証なのか?
それにしても、青春時代に読み尽くし影響を受けまくった思い出の小説のはずが、今になって再読することになるとは…