【志望動機】志望動機のススメ
🔵はじめに
本日は、「志望動機って本当にいるのか?」という質問に対して管理人の考えを書いてみたいと思います。
🔵志望動機は必要か?
就活の話をしていると、「人事は志望動機を見てないよ」という言葉を結構聞きます。どういうことかというと、
ということだそうです。
まず、事実確認をしておくと、面接で(最終に至るまで)志望動機を全く聞かない会社は結構あります。特に、銀行や保険といった金融業界はその傾向が強いようで、管理人の周りにも全く聞かれたことが無い、という人がたくさんいました。
この他、メーカーでも同様のことを言ってる人に会ったことはありますし、志望動機は聞くけど大して重視していない、という会社もきっとあるのだろうと思います。
では、志望動機を考えるのは時間の無駄なのでしょうか?
管理人は「NO」=必要、だと思います。理由は以下2つ。
🔵理由① 必要となる会社も多いから
これが一番シンプルかつ重要な理由で、「見る企業/面接官も間違いなくいる」からです。
上述のように、志望動機をあまり/全く見ない企業は結構あります。しかし、逆に「徹底的に掘り下げてくる企業」もたくさんあります。
例えば、管理人が現在働いているプラント業界では、どこも結構志望動機をしっかり聞いてきます。特に、似たようなことをやっている商社やメーカーとの違いに関しては徹底的に掘り下げられました。
これも結局受けた側の視点からしか判断できないことですが、あそこまで突っ込んでくるのに志望動機を全く見ていない、とはちょっと考え難いです。
また、ひたすら志望動機に関わる部分を話した上で、落とされた人も普通にいました。
自分が受けてる会社が志望動機を聞くかどうか完全に把握するのは困難ですし、よしんば会社の傾向が分かったとしても、同じ会社でも気にする度合いには個人のばらつきがある可能性だってあります。ちなみにもし管理人が銀行や保険会社に入っていたら、間違いなくちゃんと聞きます(働くことに大してどれくらい真剣に考えているかすぐ分かるので)。
よって、備えあれば憂いなし、という発想からは準備をしておいた方がベターということになります。
🔵理由② 入社後の後悔を防ぐため
実は、志望動機をしっかり考えていくと、結構志望業界/企業が変わったりします。
これは、なんとなくのイメージで考えている動機の内、しっかり掘り下げていく中でおかしいところや新たな発見が出てくるためで、結果的にそこからより本音に近い志望動機、やりたいことが浮かんでくるからです。
例えば「グローバルに働きたい」という視点で商社や外資を受けている場合を考えます。商社や外資は典型的な「グローバル」と呼ばれる企業ですが、実はそのグローバル度合いはどちらも一長一短です。
商社は海外に行く機会もどんどんありますが、一方で、取引相手の大部分は日本企業ですし、社員もほとんど日本人です。
一方、外資メーカーは外国籍の社員が多く、やりとりする相手も海外支店/本社だったりしますが、一方で国外で働ける可能性は低いです(あくまでも“日本”支店なので)。
志望動機をあまり掘り下げず、なんとなく「グローバルが良い」と考えてこういった企業を受けた場合、能力が高くて選考を通ったとしても、「グローバル」という漠然としたイメージを掘り下げられていおらず、理想と現実が大きく食い違った働き方をする可能性が大いにあります。
よって、自分が大切にする価値観や、なぜその会社がその価値観に適合するのかはしっかり考えておくことをお薦めします。
🔵なぜ志望動機の重要度は企業によって違うのか?
ではなぜこのように志望動機の重視度合いは企業によって異なるのでしょうか。
このことを考える上で確認しなければならないのは、「そもそも志望動機ってなんのためにあるの」というところです。
管理人が思いつく限り、答えは2つあり、
「その企業に合っていることを証明するため」
「志望度を確認するため」
です。
①その企業に合っていることを証明するため
例えば、同じ銀行でも、外資系投資銀行と政府系金融機関は向かっている方向性が全く異なります。
ここで、もし優秀だが世の中を良くしたいという情熱に溢れるAさんが利益をなにより重視する外資で働いたと考えましょう。
そうすれば、どうしても会社の方針と対立することは多いでしょうし、よもすれば辞めてしまうかもしれません。逆もしかりです。
こういった相性のようなものは、能力の証明である自己PRだけでは見えてきません。そこで、「なぜその会社で働きたいか」という質問をすることでその会社が目指している方向と一致しているかどうかを確認するのです。
では、志望動機を聞かない会社はどうしているのでしょうか。
例えば、「話してる時の雰囲気」「自己PRの話から思い浮かぶ様子」等から判断しています。
志望動機は手っ取り早く会社との相性をみる方法のひとつではありますが、かといって絶対のものではなく、あくまで一つの方法でしかありません。よって、実際に(どの程度)活用されるかは企業によって異なるでしょう。
②志望度を確認するため
内定をとるために就活生は必死ですが、人事だって少しでも優秀な人材を目標まで集めようと必死です。
よって、内定後に辞退されると非常に困ります。ということで、良いところまでいった学生が実際に内定後に来てくれるかどうかは大きな関心ごとになります。
そのため、志望動機を聞いてどの程度その学生が自分のところに来てくれそうか測っています。もちろん、それは論理的整合性だけでなく、話している時の熱意や雰囲気も加味してですが。
さて長々と書いてきましたが、冒頭でも述べたように、管理人は「通過確率を高めるためにも」「後から後悔しないためにも」志望動機はしっかり掘り下げておくことをお薦めします。
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