伝統を引き継ぐモノ

～MADE IN JAPAN～

バッグを購入した。一目惚れに近い。
三河木綿を使った刺し子織りの生地が使われている。
柔道や剣道などの武道衣の生地だ。
シンプルな黒のバッグだが、織り目が何とも言えない模様になっている。
丈夫そうでいて、柔らかい風合いを感じると共に、手触りも良い。

購入したのはコチラ。
写真では生地感がうまく伝わらないなぁ…。

手にとって気に入って、肩にかけて決めた。荷物を減らしたいと思いながら、ついつい何でも詰め込んでしまう私にはピッタリの大容量。明日から仕事の相棒だ。

家に連れ帰り、ウキウキとご機嫌でショップカードを読む。そこにはモノ作りへの情熱と、伝統を引き継ぐものの決意が表れていた。

私たちは剣道、柔道、空手道の道着を約100年作ってきました。日本の伝統文化からすれば、自分の精神的価値を探求することを「道」といいますが、それらは武士道のなかに最もよく見ることができます。私たちは武道の普及に貢献してきたという自負はあります。しかし、今の時代を見ていると、豊かな社会は私たちの生き方を多様にしましたが、将来の自分が見えにくい時代かもしれません。～中略～
情報化社会と言われるなか、便利さや快適さを追い求めたとしても自分自身を見失ってはならないのです。今日のような時代にこそ、私たちは自分を探求できる武道の素晴らしさを伝えていきたいと考えています。～後略～

株式会社 タネイ

現代において、グローバル化や多様性が取り上げられており、また、世界的に見ると弱体化しつつある日本の姿を懸念するような話も聞く。
しかしながら、日本の文化や伝統、モノ作りの素晴らしさというのは、誇るべきことだと改めて感じた。

MADE  IN  JAPAN
残していくべき大切なモノを次の世代に残していけるよう、日本の伝統や文化に触れ、自分の暮らしにも少しずつ取り入れて、「本物」を感じていきたいと思う。
日本の今昔やこれからに、思いを馳せてみるのも良さそうだ。