見出し画像

ゴールの見えない英語学習

6ヶ月フィリピンで英語留学し、その後にドイツ語留学をして感じた、日本の英語や留学に対して異議をどうしようもなく唱えたくなった。

英語ってそもそもなぜ勉強するの?


ということを、ChatGPTに聞いてみた。


英語を勉強する理由はいくつかあります。以下にいくつかの主要な理由を挙げます。

国際共通語: 英語は世界中で最も広く使用されている言語の一つです。ビジネス、科学、技術、エンターテインメントなどの多くの分野で国際共通語として使われています。

仕事の機会: 多くのグローバル企業は英語を共通のコミュニケーション手段としています。英語を話せることで、国際的な仕事の機会が広がり、キャリアの発展につながります。

教育と研究: 多くの学術論文、研究資料、教育リソースが英語で書かれています。英語を理解することで、より多くの情報にアクセスでき、自身の専門分野での知識を深めることができます。

旅行と文化交流: 英語を話せることで、海外旅行や異文化交流がよりスムーズになります。多くの国で英語が通じるため、旅行中のコミュニケーションが容易になります。

インターネットとメディア: インターネット上の情報の多くは英語で提供されています。また、英語を理解することで、映画、音楽、ニュースなどのエンターテインメントや情報源を直接楽しむことができます。

自己成長: 新しい言語を学ぶことは、脳の働きを活性化させ、記憶力や問題解決能力を向上させます。英語を学ぶことで、個人の成長やスキルの向上につながります。

英語を学ぶことで、これらの多くの利点を享受し、個人的および職業的な成功のための扉を開くことができます。

ChatGPTより

どこまで英語の勉強をしたらいいの?


私たちが、どんなに勉強した所でネイティブにはなれない。でも、なぜか日本にいると「こういう言い方をするのは失礼」「ネイティブは使わない」といったトピックをよく見る気がする。限りなく近くなろうとしることは相手への配慮、尊敬を意味するのだろうけれど、過激すぎてそれが英語上達への妨げになっている気がする。たくさんたくさん気を遣う日本人にとっては。。。

留学は素晴らしいこと!


なぜか「日本で勉強して、高い英語力を持つ人が凄い」と称賛される傾向にある気がする。確かに凄いし、日本で勉強する大変さも知っている。でも、留学したら負け、みたいな考え方を感じる時がある。

「留学したら英語が流暢に話せて当たり前でしょ?」と誰が言い出したのだろうか。留学先で話せるようになるのも、日本で話せるようになるのも、同じように努力が必要なんじゃないか。その努力に優劣をつけるのは違うと思うんだ。

長期で留学するイメージが付いている人も多い気がするけれど、もっと旅行みたいに気軽であってほしい。一回で極めるなんて難しい世界だもの。何回も海外旅行するみたいに、何回も海外留学したらいい。

そして、留学している人を褒めるべきだ!とも思う。旅行できる、娯楽のお金があるのに留学するんだよ?勉強のためにお金使ってるんだよ?えらくない?じゃあ、学生でお金を払ってもらっているのは?我が身に投資してくれる両親最高じゃん!遊ばず勉強の道選ぶあなたは凄いよ!

英語はコミュニケーションツールの一環


6ヶ月英語留学をしていた時、私は毎週のように泣いていた。卒業間際まで泣いていた。どこまで勉強しても上には上がいるし、スピーキングテストの点数を上げようと思ったら、今のままの答え方ではダメだった。しっかり文を組み立て、簡単すぎない単語に難しいフォーマルな言い回しを使わないといけない。リスニングは何を言っているかわからないし、英語の本は読んでもさっぱり意味がわからない。入学当時よりも確実に成長しているはずなのに、カメさんよりも遅いスピードの成長速度で嫌になっていた。

6ヶ月後、帰国できることが嬉しすぎたけど、同時に「この英語力のまま帰国していいのかな。。。」とすら感じていた。

そんなずっと苦しんでいた勉強だったけれど、ドイツ語留学するようになって考え方が全てガラリと変わった。(ドイツに行くことになった経緯は別の記事にて。)

ドイツ語レベルは最低レベルの0。毎日ドイツ語を聞いて口に出すシャドーイングは留学2ヶ月前にしていたけど、話せるのは「ありがとう」と「こんにちは」ぐらいの状態で留学スタート。授業中に話す先生の話はまーーーーーったく意味がわからない!目を合わせたら話しかけられるので見れたもんじゃない(泣)

そして、他の生徒と話そうにも、ドイツ語が話せないのでどうしたもんかという状況だった。

そんな中、わからないことを英語で生徒に、先生に話しかけてみた。そうしたら、ドイツはかなりの人が英語を話せるようで、普通にたくさん答えが返ってきた。英語でドイツ語を理解した。

英語留学と違って、ドイツ語留学はアジア人がほとんどいない。しかも、留学エージェントが扱っていないような学校にいるから尚更。アジア人は、クラスメイト18人中私とタイ人の2人。ヨーロッパ圏内のためフィリピン留学時のように、文化のあるある共感とかはできないし、性格も態度もかなり違う。友達作りが難しい環境で諦めていたけど、留学3週目にしていつも固定で一緒にいるヨーロッパ圏内の友達が5人できた。英語が話せたからだ。

ネイティブ英語にしないとダメ?


こうして英語で友達と話ができ、いろんな自分の人生のできごとを話して、逆に経験談を聞けるまでになった。だけど、私たちは完璧な英語は話していない。間違いだらけの文法に単語に発音だけど、意思疎通ができている。共感もするし、疑問に思えば尋ねることもできるし、一緒にジョークを言って笑い合うこともできる。

これでいいじゃないか。

もちろん、これをビジネスの場で使うことになれば別の話になってくるし、もっともっと高い地位の人になればこんな英語ではいけないのだろう。でも、最初のステップをそこにしてしまっては人生楽しくないじゃないか。

英語を流暢に話すのは必須ではない


発音は大切だ。だって、間違った発音をすれば間違った認識を起こしやすいから。

留学中に勉強した単語同士を繋げる話し方。英語ネイティブ話者とコミュニケーションを取るのにはリスニング力を上げる意味でも、トレーニングは必要だろう。

ただ、ビジネスでもどこでも相手が第2ヶ国語話者なら?非ネイティブなら?正直、必要ないなと感じている。というのも、国それぞれに訛りがあるから。ネイティブである国ですら、違う。イギリス英語やアメリカ英語はよく分けられるけど、もちろんオーストラリアもニュージーランドも違う。

日本人の英語が比較的聞き取りやすいのは、同じ日本人訛り英語だから。

ちなみに、ベトナム人の英語は凄くわかりにくかった。話している途中でいきなり「How are you?」と聞かれたと思ったけど、「How old are you?」と聞いているらしい。この場面に違うベトナム人で3回遭遇しているので、これは間違いない。未だに「How are you?」に聞こえるけど、もう予測がつくので私は答えられる!

英語力を上げるよりも大切なこと


英語が話せない人の第一ゴールは「意思疎通が図れるように努力すること」、それだけでいいと思うんだ。

「What did you do yesterday?」と聞きたいところを、「Can you yesterday?」にしちゃったっていいじゃない。それで「?」となれば言い直せばいいし、私たちの英語は完璧ではないからいろんな言い方をすればいい。伝わるまで文章や単語を変えてればいい。

留学中に私は何度も使っているのに、「Do you have any plans for this weekend?」という短い文章が未だに伝わらないことが多い。”plan"自体の発音が聞きなれないのか、別の意味で取られてしまうのか。なので、だいたい聞いた後に「What are you gonna do this weekend?」と言い換えたり、"are you gonna"が聞き慣れないかもしれないと思って"will you~"の文章に直したり試行錯誤している。それでも伝わらなければ、「Saturday or Sunday. Shopping? Going to a beach?」と単語だけ並べたり、例をあげて聞き返す。そんな風に必死に思いを何度伝えたことか。

英語の第二のゴールは


「私、英語できないから聞き取れないし話せない。ごめんね。」の気持ちがなくなっていたらゴール到達!ネイティブ話者に対してはこの気持ちのままな気がするからまだ私は到達できていないのかもしれない。でも、非ネイティブ話者ならもうほとんど思わなくなった。

理由は単純。私の英語力が低いんじゃない、あなたの発音がわかりにくいんだ~!私の耳はアメリカ英語で慣れているから聞き取りにくいんじゃ~!英語力あるならもっといろんな言い回しでわかるように説明しろ~!コミュニケーション取ろうとしてくれ〜!という思いがあるから(笑)

ロシア人の英語教師をしている友達に言われた一言が未だに忘れられない。「あなたの英語はわかりにくいわ」と。「うん、はっきり言うと私はあなたの英語がわかりにくいわ」って言い返すとこれからの旅行がおもーい空気になりかねなかったのでやめた(やめなくても重かったけど)。
その意見にすかさず「日本人は僕らみたいな舌を巻くRの発音がないからね」とフォローするロシア人。ありがとう!

何度も説明するけど、国特有に訛り英語が存在するし、文法も言い方も異なる。「私たちの感覚でこの日本語は英語でいうとこれにあたるな」、みたいな英単語も表現方法も異なってくるので、翻訳機の言っている意味がわからないのはそういうこと。

さらに、自国の言葉を混ぜて話す人もいる。例えば日本語の「パン」はBreadに当たるけど、その単語自体が英語だと思って話していたら相手はPan(フライパン)を想像していた、とかね。

次のゴールは?


第一、第二のゴールを通過できたあなたはもう世界中どこにでもいけます!大丈夫、胸を張って!!とこれだけは言える。私が今その領域にいます。

海外の大学に行くなら専門英語の勉強が必要になってくるし、覚える単語も異なるだろう。ビジネスシーンで使うとなれば、そういう表現方法や単語も。

正直、今の私には上記のどちらも必要ない。じゃあ、どうしようか?で英語の勉強をストップする?というとそういうことでもない。たくさん外国人と話すことで、何を相手が言いたいのかわかってくるし、知っている単語が増えれば他の単語で言い換えたり説明ができる。

自分の英語力が高まれば高まるほど相手の言いたいことが短い時間で理解しやすくなってコミュニケーションが円滑になる。英語の文章がスラスラと読めるようになってこれば、海外での観光地の説明も読めたりしてより旅行が楽しめるかもしれない。

今の私はとにかく楽しく、をモットーにしている。英語で外国人と話しているだけで国のことをもっと知りたい欲は高まるし価値観が変わって楽しいし、話していてよく耳にしたけどわからなかった単語は調べて覚えて一つ語彙力を増やす。勉強しているようで勉強していないけど、少しずつレベルアップしていると信じて。

[余談]英語だけではダメ


逆に、コミュニケーションが取れるからといって英語だけができてもダメだな、とも感じている。それは、必ずしもみんながみんな英語ができるわけではないから。もし英語圏に行く予定なら英語だけを極めたらいいのかもしれないけど、そうではない国の人ともっと深い話や円滑なコミュニケーションを取ろうと思ったらその国の言語が必要だな、と感じている。

そう思うのは、今こうしてドイツでドイツ人のホストマザーと暮らしているから。彼女も英語は少し話せるけど、イタリア語を学んでいたこともあって、ドイツ語とイタリア語と英語が混ざった英語になることがある。いや、全てを聞き取れているわけではないので断定はできないけど、そういうときがある気がする。だから、英語で伝わるけど英語だけではダメだよ、と今自分を律している所です(笑)

それに、ドイツ語のクラスで一緒になったウクライナの友達は英語が話せないから勉強しているドイツ語で意思疎通するしかない。また、同じく一緒になったモルドバの友達の話す英語は、綴りが違うこともあればドイツ語も一緒に使ってくることがあるのでどっちの意味で使っているのか察しなければいけない(笑)


英語がもっと他の言語を勉強する時みたいに「ただ意思疎通したいから、そういう思いがあるから、学習する」とハードルが低くなってくれたらいいなと願っています。

いいなと思ったら応援しよう!