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オムツ替えのとき夫の不穏な言葉にシュッとジャブを打つ

「子育て」

これは本当に2人でやっていくものだなと私は思っています。
もちろん大変な時は周りの人に頼ったりして。

子どもが幼いころはどうしても母親しかできないことや母親の方がスムーズにいくことがあると思うけど(母乳をあたえたり、寝かしつけたりなど)決して母親だけがやるものではないと思っています。

今日は私が初めて子供を生んでそのお世話をしていたときに起きたちょっとした出来事を書きます。

妊娠が分かった後、私は夫と子供が生まれた後の世話についてしっかりと話し合いをしたことがなかった。

誰が寝かせて、オムツを替えて、沐浴して…など。

夫は基本、穏やかで協力的な人なのでおそらく色々やってくれるだろうと思っていた。

そして思った通り、娘が生まれた後、夫はいろいろやってくれたのでとても助かった。

しかし、ある日娘のオムツを替えているときふと気になることを言った。

「おれ、おしっこの時はおむつ替えするけど、うんちの時にはしないからな。」

これを聞いたとき私は「これはマズイ」ととっさに判断した。
これを受け入れると、きっと2人の関係が良くない方向に進んで行ってしまう。そう思ったので私は間髪入れず、

「あ、じゃあ、私もしなーい。」
と言った。

「…え?」
それを聞くと夫は少し戸惑った顔をした。

私はその反応に少し笑って
「ね?困るでしょ。パートナーに『これやらない』って断言されたらさ。」
「…うん。」
「だからさ、私も困るんだ、夫にこれはしない!って言われたら。
そこはこだわらずにうんちでもオムツ替えやって欲しいな。」
と言ったら
「分かった。」
と納得してくれた。それから夫はどんな時でもやってくれた。

もうこういうのはマニュアルなんか存在しない。
今まで2人でいて、私が感じ取った不穏な言葉にシュっとジャブを打った。
いつか右ストレート飛ばさなくていいように。

でも、こんな偉そうなことを言っている私だが、私もジャブを打たれたことがあった。

娘が1歳くらいのとき、朝起きようと思っても娘が抱き着いてきて起きれなかった。
そーっと立ち上がろうとすると、気づいて泣き出した。
するとまた寝かしつけなくてはいけない。

これでは朝の用意が全く出来なかった。すると夫は
「いいよ、無理に起きなくて。朝の事は全部おれがやるから。」
そう言ってくれたので
「ごめんね、頼みます。見送りにも行けないけど…。
この子がまたちゃんと寝たら起きてやるから。」
そう言ってこの時は夫の言葉に甘えることにした。

そして私は甘え切ってしまった。

朝、起きそうになった娘を寝かしつけながら、娘が寝たら起きて朝の準備をするはずが、自分も一緒に寝たのだ。
「あ、今日も寝ちゃった…。」と思ったが「ま、夫は何にも言ってこないし」と思って知らないふりをしていた。

そういう日が何日も続くと夫が言った。
「あのさぁ、娘がちゃんと寝たなら起きるって言ってなかったっけ…?」
少し困った顔の夫を見て
「…はい、その通りです。すいません!」

これは私が夫の優しさに甘えた結果で、私が悪いのでそれからは娘が寝たならちゃんと起きて朝の用意をするようになった。

私たちは似たもの夫婦なのかもしれない。
お互い右ストレート飛ばさなくていいようにこれからも努力しなくては。





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