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弱っていく父に寄り添う日々、そして止められない私の涙

父の治療と私の日々、揺れる気持ち

今の世の中、本当にたくさんの治療法がありますよね。そして、実際にそれを試して癌が良くなった人もいるんだと思います。でも、治療も食べ物や人間関係と同じで、「合う・合わない」があるんだろうなと、この時ほど痛感したことはありませんでした。もし、この時父に本当に合う治療法を見つけられていたら…そう思って悔やんでも悔やみきれません。

もっと人に寄り添う医療が発展してほしい。技術の進化やAIの進歩も素晴らしいけれど、それ以上にまだ解決しなければならない問題が山積みだと感じます。お金の問題、税金、教育、政治…。どの時代にも問題はつきものだけれど、目の前の大切な人がその影響を受けると、本当に深く考えさせられるものですね。

父が始めた本格的なファスティング

父がTクリニックを訪れたのは5月24日。その後、さらに本格的なファスティングが始まりました。「準備食」というものがあったと思います。その内容を見たとき、「これで栄養がちゃんと摂れるの?体力は大丈夫なの?」と疑問を感じたのを覚えています。それでも、父も母もそれを信じて実践していました。

そして、それ以前から続けていた人参ジュースも健在。無農薬の人参を取り寄せ、スロージューサーで搾るというこだわりの一品。私も何度か飲ませてもらったのですが、「The人参!」という味わい(笑)人参好きにはたまらないと思います。wwでも、ジュースを搾ると周りの皮や繊維が大量に残るんですよね。当時、父以外の家族がそれをサラダやドレッシングに活用していましたが、今でも実家の冷凍庫にはその「人参の皮?」が眠っています。それを見るたびに父のことを思い出して、なかなか処分できません…。(^^;

仕事と父の間で

この頃、私はMさんの会社での出張が増え始めていました。日本全国を飛び回るような生活。でも、周りが私の状況を考慮してくれて、出張の翌日は午後出勤にしてくれたり、在宅ワークという形で休みをもらえたり、本当に感謝しかありませんでした。

父親のことが気になりつつも、目の前の仕事をやりきることに集中する日々。出張帰りに可能な限り帰省し、月に1~2回は父に会いに帰るようにしていました。

でも、日に日に弱っていく父を見るのは、本当に辛かった。私は涙もろい方なので、涙が止まらないんです。父に心配をかけちゃいけないと思いながらも、目の前でこみ上げてくる涙を抑えることができなくて…。そんな自分がもどかしくもあり、でも止められない。そんな日々でした。

続く…

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