両親との“心理的”和解は「親を許すこと」ではない
心の学びや潜在意識に触れていくと、必ずといってもいいほど出てくる両親との関係。
私も学び始めてすぐに「親を許さないと人生が好転していかない」という話を何度も聞いた。
でも、「親を許す」ってどういう感覚なんだろう？
2023年3月から参加していたとあるカウンセラーさんのプログラムにあった
・両親に対するネガティブ感情を洗いざらい紙に吐き出す。
・渡さずとも両親への手紙を書く。
ということをしばらくやってみたけど、よくわからなかったし何も変わらなかった。
なんとなく、それまで【親を許す＝親を“好き”になる】というイメージがあったのだけど、本当にそんなことは可能なのか？
だって過去にされた事実はどうやったって変わらない。
それを本当に許せるのか？
すごく疑問だった。
でも、めいこさんの4Cメソッド実践講座に出会ってすぐに、そもそも「親を許す」ことが必要なのではなく、
【親を恨んだままでは幸せになれない】
という潜在的な意識を変えることが必要なのだということに気付かされた。
言い換えれば、「あなたたちのせいで…（私の人生はこうなった）」という心理の下、
【親に復讐し続けるために幸せにならないことを（無意識に）選択している自分】
がいることに気付くこととなった。
ただ、自分が幸せになる条件として親を許そうとしていただけ。
本来、自分の幸せに親は関係ないのに。
親に対する吐き出しきれていないネガティブ感情は吐き出しきる。
大切なのは、吐き出しきった後にどんな自分の姿が見えるか？
当時ボロボロに傷付いた自分が、実はまだそこにいたんだということに気が付いた。
そうやって、私はこんなにも傷だらけの自分を長年放置してしまっていたんだということに。
この時初めて、巷で言われる【両親との心理的和解＝親を許す】ことが必要なのではなく、親との関係で傷だらけになった自分が置き去りになっていたことに気付いて、そんな自分を改めて自分で癒してあげることが本当に必要な事なのだと実感した。
過去に起きた事実は変わらない。
でも、そんな傷付いてボロボロの自分に今の自分が気付けたら、その傷心に寄り添ってあげることも救ってあげることもできる。
これに気付いてから、私は内観で自分と向き合う覚悟が強まった。
そして、深い気付きと癒しを繰り返すことで、内面が安定してきて安心感に包まれつつある現在。
私と両親の関係は、この半年でとても改善されたと思う。
良いことでもそうでないことでも言いたいことを面と向かって大分言えるようになったし、父親に対しては挨拶すらもしたくない時がザラにあったけど、今では自分から「おはよう」とか「ただいま」とか、「ありがとう」も伝えることに抵抗がなくなってきた。
自分が変わると相手も変わるといわれるように、私が変わってきたら、今までは一般常識を優先しがちだった両親が、一般常識からは少し外れている私自身の考え方を尊重してくれるようになった。
これが私が体感した【両親との心理的和解】。
言い換えれば、【傷付いた過去の自分との心理的和解】。
「親を許す」の世界から自分を解放してあげることが、自分を幸せにしてあげるための第一歩✨
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